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#百合
柿の木七味
16
#百合
うあな
565
_キーンコンカンコーン
今日の学校が終わる合図がなった。それと同時にるなちゃんがわたしの席に勢い良く走ってきて身を乗り出す。
「しずくっ、学校終わったよ!じゃあるなの家行こっ」
「あ、う、うんっ」
~~~☆~~~☆
「ここっ。ここがるなのお家だよ!」
大きくて綺麗なお家だなぁ
「あのね、るな、今は一人暮らししてるんだ~っ」
「そうなんだ、お家、広いね。」
「うん、でしょ~!ママとパパはお仕事で、いろ~んなところに行ってるの!」
「だから、そんなにるな達を振り回すわけには行かないっ!みたいな感じで今は一人暮らしなのー」
「えと、お、お掃除とかはどうしてるの?」
「んー、基本的にはるながお掃除するけど…たまにお手伝いの人が来るかなっ」
「そうなんだっ、め、珍しいね」
「うん、でもそれ言うとね、るなのお友達お友達みーんな離れていっちゃうんだ…」
「え?そうなの?」
「まうんとだとか何か色々言われて、みんな、次の日からお友達じゃなくなっちゃうんだ。絶交した訳でもないのに、変な話だよねっ。」
悲しいお話だな…
「だから、しずくがそんな反応してくれてるな、すっごく、嬉しかったんだ…っ」
「しずく、じゃあ、お家入ろっかっ!」
「ふぇ、あ、うんっ」
るなちゃんはさっきとは打って変わってにこっと明るい笑みでわたしに笑い掛けた。
☆
「ここがるなの部屋だよー!」「わぁ。なんだか、キラキラしてるね」
「でしょ~!るなね、アクアリウムが大好きなんだ!」
「だからアクアリウム集めてるんだ~っ。」
「あ、もちろん生き物が中にいるアクアリウムはね。生き物を飼う責任だとかそう言うのはもちろんちゃんとしてるから!安心してね。」
「((るなちゃん、可愛いししっかりしてる…ほんと、すごい子だなぁ…」
「…どうしたの?しずく。そんなにるなのこと見て~。」
「あ、もしかしてるなに見惚れちゃった~?」
るなちゃんは少しいたずらで可愛い笑みを浮かべる。
「うん、確かにそうかも。」
「へ?」
いきなりるなちゃんがフリーズしたように止まった。
しかも徐々に顔が赤くなってる気がする
「え、あ、るなちゃん?」
「ん?っわ!」
「しずく、ごめんね。るな、何か変な反応しちゃった…女の子同士ならこれくらい普通…だよね。」
「えと、その、わ、わたしお友達全然出来たことないから、わかんないや。へへ…」
「え、でも、しずくって優しいし気も使えるし、心も広いし、あと、((可愛いし、照れたときの反応が可愛い…だ、だから…」
「あ、あのごめんね。最後聞き取れなかったや…」
「ううん、全然気にしなくっていいよ!大したことないから!」
「…ほんと?」
「ほ、ほんとほんと!」
「んー、…るなちゃんが言うことなら信じるよ。」
「((あせった~、…るな、何にあせったんだろ…?」
「んんっ、えっと、このアクアリウムたち、ぜーんぶるなのお気に入りなんだ!」
「全部可愛くて大事なんだけど…これが今のるなにとって一番大切なんだっ」
それは可愛くて、ふわふわしてて…なんだかるなちゃんみたいなアクアリウムだった。
「これ、ママとパパから初めてもらったんだっ!るなに似てるって、プレゼントしてくれたの!」
「うん、確かにるなちゃんみたい。可愛くて、ふわふわしてて、なんだかあたたかくて…」
「!、へへ、あ、ありがと~っ」
「あと、これが最近のお気入りで…」
「大切なのとは違うの?」
「えーっとねー、ほとんど同じで、強いて言うなら…みたいな?」
「そうなんだ~」
「じゃあ改めて…最近お気に入りなのは…これだよっ」
そのアクアリウムは深い海の底みたいな色で、でも透き通ってて…中には綺麗で可愛い植物?も入ってる。
「えっと、これ、しずくに似てるなーって」
「んー、どこが似てると思ったの?」
「言葉で説明はなかなか難しいけど…儚くて、深い青だけど透き通ってる。つい見たくなっちゃうみたいな…って」
「へへ、少し気恥ずかしいや~」
「いつかちゃんと話すねっ!」
「うん、それまでは一緒にいてねっ。」
「るなは話してからもずっといるつもりだよ?しずくはるなと一緒にいるの嫌なの~?」
「えと、い、いつも嬉しいって言ってるし思ってる、よっ」
「へへ、ならよかった~、ありがと、しずく。」
るなちゃんはわたしに思わず見惚れそうなきらびやかな笑みを見せた。
コメント
1件
るなちゃんの「お友達みんな離れていっちゃう」って言葉、すごく刺さりました…。でもしずくは違うって思ってくれてるのが伝わってきて、胸がきゅってなった。アクアリウムの比喩も綺麗で、しずくちゃんを「儚くて深い青」って表現するるなちゃんの感性、すごく好きだな。ふたりの距離が少しずつ縮まっていく感じがたまらないです🫶