烏乙 成人パロ
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ある晩に、乙夜と一緒に宅飲みしてそのまま寝てしまった。朝起きて、隣で背を向けて寝ている乙夜を起こそうと肩を揺するが反応がなく、ふと周りを見ると吐いた様な後があり急いで乙夜の体をこちら側に向けて顔をぺちぺちと叩く。
「 おい、 乙夜!! 目ェ開けろ! 」
ぴくりとも動かない乙夜を見て、より一層焦る。もしかしたらと思い気道を確認すると息はしておらず、急いで体を横にして背中を叩いたり、鳩尾を押したりするか涎や吐きカスが出てくるだけで息は吹き返さなかったのですぐに救急車を呼び、乙夜に蘇生処置を行う。
「 乙夜 ッ、 はよ戻って来んかい !! 」
胸骨圧迫を30回した後、 2回の人工呼吸を行う。 「 初めての好きな奴へのキスがこんな形は嫌や、」と 悲しそうに呟きまた胸骨圧迫を繰り返す。その時
「 ひゅ 、 ゲホッゲホゲホ ひゅ おぇ ッ 」
乙夜が息を吹き返し、詰まってた吐瀉物がまた逆流する。 それが再びつまらない様に烏は乙夜の身体を横に向かせて 丁寧に乙夜の口元を拭いていく。
「 乙夜 ッ !! 乙夜 乙夜 !!! 」
今にも泣き出しそうな顔で 、乙夜の名を何度も呼び、苦しそうに咳や嗚咽を繰り返す乙夜を見て切り替えて落ち着かせようと背中を撫でたり優しく名前を呼んだりした。そうこうしているうちに救急車が到着し、乙夜は酸素マスクを付けられそのまま運ばれて行った。
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数時間後に乙夜は目を覚まし、医者からの説明及び説教を受けた。 今回のは流石に懲りたのか、しゅんとした顔をしながらちゃんと説教を受けたらしい。 もう少し発見が遅れていたら、命は助からなかったらしく、 烏はそれを聞いて肝を冷やした。当の本人はケロッとした顔で「 やばー 」 なんて 抜かし、 医者も烏を少し呆れていた。
「 ン、烏ごめん 」
「 反省してくれたんやったらええわ 、 俺も悪かった、 」
「 いやいや、 烏は悪くないでしょ、 俺が迷惑かけたわ、 ホント、ごめん 、 」
謝り続ける乙夜を見て、烏は乙夜に口付けをした。咄嗟の事で乙夜も唖然としている様子。
「 もう謝んなや、 」
「 ェ、っと 、 烏 、? 」
「 これで キスは2回目な 」
「 なんで、 」
顔を赤くして、 あたふたしている乙夜を見て 微笑む 。
「 俺、 お前の事好き 、 初キスが お前で 良かった 」
「 バカ 、 なの 、まじで 」
乙夜は布団の中に潜り、 目元だけを布団から出して、 烏に呟く。
「 俺も好きだし 、 バカ 、」
2人は、 再び口を重ねる。
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