テラーノベル
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二度目の殺人事件の知らせを受けてから、宗一はほぼ三日間、部屋から一歩も出なかった。
食事も睡眠も、酒も口にしなかった。
ただ一つだけ、彼がしたことがあった……
>「埃をかぶった引き出しを開け、二度と触れないと誓った原稿を取り出した……」
長年の保管で端が色褪せた古いファイル。
それは『魔法少女プリン★ハート』の原稿――出版前のバージョンだった。
編集されていない、いわゆる「結末の削除」もされていないバージョン。
編集者の指示も一切ない。
>「これが本当の結末……」
震える手でファイルを開く……
しかし、最初のページをめくると、まるで土砂降りの雨の後のように、記憶が洪水のように押し寄せてきた。
あの漫画の世界では…
プリンは、人の心の「悲しみのかけら」を見抜き、魔法でそれを「希望の星」に変える力を持つ少女だった。
彼女は、世界の残酷さに立ち向かう「純粋さ」の象徴だった。
しかし、物語が変わる前は、
典型的な少女漫画のように「世界のために自己犠牲」を払うことはなかった。
愛のためでも、敵のためにも死ななかった。
彼女は裏切られたのだ。
>「かつて彼女が助けた大人たちは、自分たちの力を得るために魔法を使わせようと、彼女を監禁した。」
>「彼女が信頼していた仲間たちは、『プリンのいない世界の方が支配しやすい』という約束に騙された。」
>「プリンは敗北によって死んだのではなく…心が引き裂かれたために死んだのだ。」
最終ページ ― オリジナル版
>彼女は街の廃墟の真ん中に立っていた。体は血に染まり、目からは血が流れ出ている。それでも、彼女の顔には微笑みが浮かんでいた。
最後の吹き出しにはこう書かれていた…
>「もしこの世界に私の心が何の価値もないのなら…呪いとなればいい。」
「私の魔法が…もう希望から生まれないように…」
そして…
黒いハートの星が初めて現れた場所。
そして「変貌したプリン」の物語が生まれた。
宗一は目を閉じ、紙を強く握りしめた。
まるで誰かを毒殺し、その毒が周囲の人々を蝕んでいくのを傍観しているかのような感覚だった。
>「これは私自身の呪いだ…」
「私は希望を込めて彼女を創造し…そして絶望の中で死なせてしまった…」
彼は製図台に向き直った。
オリジナルのプリンの絵はまだそこにあった――しかし突然、どこからともなく突風が吹き、紙を激しく吹き飛ばした。
紙が床に落ちると、
部屋の隅から少女のかすかな泣き声が聞こえた。
「私…こんな風になりたくないの、宗一くん…」
宗一くんは振り返った。
そこに立っていたのはプリンだった。かつての魔法の衣装を身にまとっていたが、今は血に染まり、破れていた。
彼女の顔は死人のように青ざめていた…それでも微笑んでいた。
「私…助けてほしいの…」
「新しい結末を書いてくれないと…私はこのまま…」
「私の半分は…消えてしまいたいの。」
「でも、もう半分は…私じゃなくて、世界全体が消えてしまいたいの。」
彼女はゆっくりと瞬きをし、涙が頬を伝った。
「助けて…宗一くん。」
「これ以上誰かを殺す前に…」
彼女は彼に手を差し伸べた。
その瞬間、宗一は選択を迫られた。
ペンで「新たな結末」を刻むか。
それとも、
彼女の血で「世界の終わり」を刻ませるか。
第5章 終わり
コメント
1件
第5話、一気に読んだよ…!めっちゃ重くて苦しくて、でも目が離せなかった😭💔 「呪いとなればいい」ってプリンが言ったところ、震えた。助けた大人に裏切られて、信じてた仲間にも騙されて、心が引き裂かれて死んだっていうオリジナル設定…切なすぎるよ…「助けて宗一くん」って血まみれで現れるシーン、ゾッとしたけど同時に胸がぎゅっとなった。宗一が自分の描いた結末に呪われてる感覚、すごく伝わってきた。 次どうなるの!?ペンで新たな結末を選ぶのか、それとも…続きが気になって夜しか寝れないやつだこれ…!!💫
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猫星と狸
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