テラーノベル
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※キャラ崩壊注意
※動物パロ
※sn▶🦁
※jnt▶🐰
俺は勇斗。
この森の奥、岩山のてっぺんででかい態度取ってるライオンだ。
他の奴らとちょっと違う桃色がかったたてがみは自慢で、牙は誰の肉でもぶち抜ける。
森のルールは簡単——強いヤツが弱いヤツを食う。
ましてやうさぎなんて、ただの飯だ。
触れた瞬間、終わり。
、、それなのに、
俺はまだ食ってねえ。
あの日、
雨上がりの草むらで出会った黄色いうさぎ。
名前は仁人。
ふわふわの明るい黄色の毛が濡れてて、
なんか妙に目立ってた。
長い耳を震わせながら、
大きな丸い瞳で俺を見上げて最初に言った言葉がこれだ。
「君のたてがみ、、すごく綺麗だね。夕焼け空みたい。」
は? 何言ってんだこいつ。
本能が「今すぐ喉かっ切れ」って叫んでるのに、
牙が止まった。
それから毎晩、
奴は俺の領域に来るようになった。
仁人は寂しがりやだった。
「群れにいても、毛色のせいなのかな、なんか周りから浮いちゃうんだ、、。
でも一人でいると胸が苦しくて、すぐ怖くなっちゃうから、 勇斗に会いにきた」
そんなこと言って、
黄色い体を小さく丸めて耳を少し垂らす。
その姿を見ると、
俺の胸がざわつくんだよな。
最初のうちはただ苛立ってた。
「、、また来たのかよ。夜にうさぎが一人でうろつくんじゃねえよ。危ねえだろ。それに俺が腹減ってたらお前なんてさっさと食ってるぞ。」
俺は低く唸りながら威嚇するふりをした。
だが仁人は草むらから顔だけ出して、
寂しげに微笑む。
「ううん、、ダメだってわかってるのに、どうしても勇斗に会いたくて。
それに夜のほうが、みんな寝てるから一人で来やすいし、、」
お互い、わかってるんだ。
俺はライオンで、奴はうさぎ。
夜の森は特に危ない。
食っちゃいけないってわかってるのに、
俺は毎晩奴を待ってる。
ある夜、仁人がいつもの時間に来なかった。
俺は岩の上で苛立ってた。
「、、、、、遅え、、」
心配が胸に引っかかる。
寂しがりやのあいつが一人で夜の森を歩いてると思うと、すげえ嫌だった。
我慢できなくなって、俺は岩山を降りた。
初めて、自分の領域を離れて、
仁人がいつも来る草むらの方へ向かった。
すると——
草むらの奥から、黄色い毛がちらっと見えた。
でも、その周りを囲むように、
笑い声みたいな低い唸りが聞こえる。
ハイエナの群れだ。三匹。
仁人が小さく縮こまって、
耳をぴったり体にくっつけて震えてる。
「ひっ……!」
一匹のハイエナが仁人に飛びかかろうとした瞬間、俺は全力で駆け出した。
「てめえら!!」
黄金のたてがみを振り乱して、
俺はハイエナの間に飛び込んだ。
爪を立て、牙を剥き、低い咆哮を響かせる。
ハイエナどもは怯んだが、
すぐに俺に向かって牙をむいた。
「ライオンがうさぎなんかに構うなんて珍しいなあ……」
「うるせえ!そのうさぎに触んな!」
俺は一番近いハイエナを前足で薙ぎ払い、
もう一匹に牙を突き立てた。
血の匂いが広がる。
残りの一匹は尻尾を巻いて逃げていった。
息を荒げて振り返ると、
仁人が草むらにへたり込んで、
目を大きく見開いて俺を見てる。
体が小刻みに震えてて、
耳がぴったり背中に張り付いたまま。
「、、勇斗、、、」
声がかすれて震えてた。
俺はゆっくり近づいて、
仁人の前に座った。
「、、、バカ野郎。夜に一人で来るんじゃねえって、何度言ったらわかるんだよ。
危ねえだろ……お前みたいな小さいやつが。」
仁人は耳を垂らしたまま、
涙目で俺を見上げて、掠れた声で言った。
「怖かった、、本当に怖かった、、、。
ハイエナが近づいてきて、牙が見えて、、もうダメかと思った。
もし勇斗が来てくれなかったら、僕、、、」
言葉の途中で声が詰まって、
仁人は小さく嗚咽を漏らした。
それから、震える声でぽつりと続けた。
「、、、勇斗みたいに、1人でも強かったらいいのに。
誰も怖がらなくて、寂しくならなくて、夜の森を平気で歩けるのに、、、。
僕はずっと群れに頼ってばっかりで、1人で何もできない。
勇斗が羨ましい、、でも、だからこそ、勇斗のところに来ちゃうんだ。」
その言葉が、俺の胸にずしんと刺さった。
俺は爪を立てずに、
そっと前足で仁人の体を引き寄せた。
黄色い毛に泥がついてるのを、
舌で軽く払ってやる。
まだ震えてる小さな体を、
できるだけ優しく包み込む。
「、、あんま心配させんな。
お前が夜の森で一人でいると思うと、すげえ嫌なんだよ。」
仁人は俺の胸に顔を埋めて、
黄色い体を小さく震わせながら、涙声で囁いた。
「僕も、、ダメだって頭では思うのに、勇斗のところに行きたくなっちゃう。
一人で寂しいくらいなら、勇斗に食べられてもいいから、傍にいたいよ、、 」
俺は仁人の長い耳を優しく撫でた。
でも、その瞬間——
胸の奥で、別の感情がざわついた。
俺はライオンで、
牙と爪と、狩りの本能を持ってる。
今はまだ抑えられてるけど、
この気持ちがもっと大きくなったら、、
いつか、仁人の柔らかい首に牙を立ててしまうんじゃないか。
血の味を想像しただけで、
胃がひっくり返りそうになった。
「、、仁人。」
俺は低い声で呼んだ。
「俺、 お前が来ねえ夜は落ち着かねえし、
お前が震えてるの見ると守りたいって思う。
でも、俺はライオンで、 この牙はいつお前に向くかわかんねえ。
好きになればなるほど、いつかお前を傷つけるんじゃないかって……不安で仕方ねえんだよ。」
仁人は俺のたてがみの中に顔を埋めたまま、
静かに聞いた。
それから、小さな声で答えた。
「僕も、、わかってる。
ダメだって、頭ではずっとわかってる。
でも、勇斗といる時間がだいすきで、、離れたくない。 もし牙を向けられても、、、そのときは、そのときだよ。 今は、ただ傍にいたい。」
お互い、わかってる。
この関係は森の掟に反してる。
気持ちが大きくなればなるほど、
危険も大きくなる。
それでも。
俺は仁人の体をもう少し強く抱き寄せて、
静かに言った。
「今夜はここにいろ。
俺の傍から離れんなよ、寂しがりやの仁人。
もう怖い思いさせねえから。 」
仁人はくすっと小さく、
でもまだ震えの残る声で笑って、
俺の胸に耳を当てた。
黄色い毛の温もりが、
俺の胸を甘く疼かせる。
ライオンとうさぎが、、、なんて、ありえない話。
でも、もう止められない。
この気持ちが牙より強ければいい。
この想いが、
俺の獰猛な心を溶かしてくれればいい。
、、もし、 溶けきれなかったら。
俺はそっと目を閉じて、
仁人の鼓動を感じながら、
胸の奥で静かに不安を飲み込んだ。
どうしても🦁🐰のキャラを見た時から、これは、、、!と、書きたいと思ってました、、
最後まで見ていただきありがとうございます( ; ; )
守ってくれる強い🦁と不安になると縋りたくなってしまう🐰、、尊い、ああ尊い()
コメント
2件
尊い…ってこう言う時に使うんだなぁと、知りました 2人?2匹?が幸せな未来でありますように