TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

こんにちは、みじんこです。

今日は台風が接近してるっぽいです。風が強くて涼しい😊


それではさっそく続きに行きましょうね。

前回は前置きが長すぎたので。すみません…。


地雷や腐が苦手な方は回れ右お願いします。

最後まで読んでくださるとうれしいです!






「おいトラ男!すっげぇでけぇ肉があるぞ!」


そう言って麦わら屋がどこかへと走っていく。


「おいバカ!勝手に行くんじゃねぇ!」


結局一緒に買い物をすることになり少し。

こいつのペースに振り回されっぱなしで全然買い出しが終わらない。

こいつに関しては、買い出しのことを覚えているかすら怪しい始末だ。


「おい、麦わら屋。寄り道ばっかしてねぇで早く買い物終わらせるぞ」

「?別に俺は買うものはねぇぞ?」

「…は?…どういう意味だ?」

「トラ男と会う前に全部買い終わってたからな。だから別に俺はなんもいらねぇぞ?」


やられた。まんまと黒足屋にはめられた。

どうりでさっきから食いもんの店にばかり行ってるわけだ。

今頃したり顔でにやにやしてるであろう姿が想像できる。


「そうならそうと早く言え!」

「だってサンジが、トラ男と遊んで来いって!トラ男もいいから来たんだろ?!」

「…はぁ、仕方ねぇ。さっさと行くぞ。俺の買い出しが終わったら、お前の船に飛ばしてやる」


それならこいつに付き合う義理はねぇ。

早くこいつと離れるために先を急ぐ。

これ以上一緒にいてはいけない。

余計なことを思い出す前に、少しでも早く。


「待てよトラ男!おい!歩くの早ぇよ!」

「…」

「なぁ、何で無視すんだよ!~~っ!トラ男!!」


ぐいっ。麦わら屋から腕をつかまれる。


「…なんだ麦、わら、屋…?」


振り返るとそこには、こちらをじっと見つめながら、涙を流す麦わら屋がいた。


「なぁトラ男ぉ。なんで今日そんなに意地悪なんだ?なんで俺と目を合わせてくれねぇんだ?」

「っ…」

「それに、会ってからずっと機嫌わりぃし、さっきは俺のことおいていくし。…俺お前に何かしちまったか…?」


こんなに弱気な麦わら屋は初めて見た。

いつもは泣かないのに、俺のせいで泣いている。

涙に濡れる、大きな黒目がちの瞳。

口は痛そうなほどかみしめ、時々泣き声が漏れている。

見るからに痛々しく、今にも消えちまいそうな姿に心が痛む。

違う、違うんだ。

俺はお前にそんな顔をさせたいんじゃねぇ。

お前を泣かせたいわけじゃねぇんだ。

そう麦わら屋にもいいたいが、口が動かない。

もう俺は気持ちを抑えることを忘れていた。


「なぁトラ男…なんか言えよ…。…やっぱり俺のこと、キライ、なのか…」



それを聞いた瞬間、俺は麦わら屋にキスをしていた。



考えるよりも先に体が動いた。

とにかくこいつを泣き止ませなければ。

今はそれだけでいっぱいだった。


「…ん、ぁ、ト、ラ男…?」

「…静かにしとけ…」


人目のないところでよかった。

そう思いながら、麦わら屋の舌に自分のを絡める。

深く、優しく、丁寧にかき乱す。


「ん、っは…。トラ男ぉ…。ん…」


だめだ、止まらねぇ。

こいつが欲しくてたまらない。

体が、心が、こいつの持っているものすべてが愛おしく思えてくる。



俺は今日、感情に蓋をするのをやめた。







ぼふんっ。急ぎで借りた宿屋のベッドに麦わら屋を横たわらせる。


「麦わら屋…」

「トラ男…?」


ちゅっ。水音が部屋の中に響く。

先ほどよりも少し乱暴に重ね合わせる。


「んんぅ…トラ男ぉ…」


苦しそうに俺の服を麦わら屋がつかむ。

そんな動作にも俺は心を奪われる。

もっと深く、もっと、もっと。

気持ちのタガが外れた俺は、いつもと違う、弱弱しい麦わら屋に、歯止めが利かなくなっていた。


「…は。」

「ト、ラ男?なんで…。俺のことがキライじゃなかったのか…?」

「…俺は麦わら屋のことがずっと前から好きだった。」

「え?…だってさっきも…」

「俺が不機嫌だったり、お前のほうを見ないようにしていたのは、お前をまた好きにならないようにするためだ」

「同盟が終わるとお互い敵同士になる」

「それなのにお前に好意を寄せたままでは、いつか困る時が来る、そう思って一度諦めた。」


そう、俺は本当に心の底からこいつのことが好きだったんだ。

こいつがけがをするたびにハラハラして、こいつに頼られるたびに心の中では喜んで。

海賊だから、いつかは諦めないといけないと、分かっていながら。

俺は心底こいつに惚れていた。


「そうやって今までやり過ごしてきた。だが今日お前と会って一気にそれが台無しだ…」

「…ったく、俺の決意を簡単に壊しやがって。」

「す、すまねぇ…」

「すまねぇで済むか、馬鹿野郎」

「…はぁ、まったく、お前はやっぱり最悪だ…」


そう言うと、麦わら屋が少し傷ついたようにこちらを見つめる。

そんな顔も可愛いと思う俺は歪んでいるのだろうか。

そうやってころころ変わる表情に、俺はいつも振り回される。

思えば、こいつと一緒に居る時に俺の思い通りにいったことはなかったな。

まさかこんな時までそうだとは。

ほんとにお前は最悪だよ。


けど。


「けど、お前は最高にかわいい、俺の愛する男だ」

「…麦わら屋、俺と付き合ってくれねぇか」


「!…おう!あたりめぇだ!」


そう言ってまた麦わら屋が泣く。

だが今度は、そんな姿を見てもなぜだか、愛おしいとしか思わない。

麦わら屋を抱きしめる。

腕の中に納まる華奢なところにもまた、愛おしさが増す。


「…はぁ、麦わら屋、かわいいな…」

「い、いきなりなんだよ!」


照れているところも可愛い。

もうこいつに対してかわいいとか思えなくなってきた。


「…さて、麦わら屋。俺らは今両思いになったよな?」

「?そうだな?」

「ということは恋人同士というわけだ。そしてここはどこだ?」

「宿だな」

「そうだ。じゃあ、恋人同士が宿ですることといったら?」

「…トラ男…お前、えっちだぞ…」

「当たり前だ。俺は男だぞ?好きなやつと宿にいたらそりゃしたくなる」

「…俺でもか?」

「お前だからだ。…麦わら屋、いいか…?」

「…い、いぞ…。優しくしろよな…」







ついに両思いになりました!おめでとう!

なんか個人的にはロー君は結構拗らせた恋愛しそうだよなーって思ってます。

なのでこんな感じななりました。

わー!ついに🔞シーンが書ける!

皆様もお待ちのことでしょう。

なるべく早く終わらせるので少々お待ちを…!



ここまで読んでくださりありがとうございました!

よかったらフォロー、♡、コメントなどよろしくお願いします!

それではまた!ばいばい👋

loading

この作品はいかがでしたか?

320

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚