この作品はいかがでしたか?
318
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こんにちは、みじんこです。
今日は台風が接近してるっぽいです。風が強くて涼しい😊
それではさっそく続きに行きましょうね。
前回は前置きが長すぎたので。すみません…。
地雷や腐が苦手な方は回れ右お願いします。
最後まで読んでくださるとうれしいです!
「おいトラ男!すっげぇでけぇ肉があるぞ!」
そう言って麦わら屋がどこかへと走っていく。
「おいバカ!勝手に行くんじゃねぇ!」
結局一緒に買い物をすることになり少し。
こいつのペースに振り回されっぱなしで全然買い出しが終わらない。
こいつに関しては、買い出しのことを覚えているかすら怪しい始末だ。
「おい、麦わら屋。寄り道ばっかしてねぇで早く買い物終わらせるぞ」
「?別に俺は買うものはねぇぞ?」
「…は?…どういう意味だ?」
「トラ男と会う前に全部買い終わってたからな。だから別に俺はなんもいらねぇぞ?」
やられた。まんまと黒足屋にはめられた。
どうりでさっきから食いもんの店にばかり行ってるわけだ。
今頃したり顔でにやにやしてるであろう姿が想像できる。
「そうならそうと早く言え!」
「だってサンジが、トラ男と遊んで来いって!トラ男もいいから来たんだろ?!」
「…はぁ、仕方ねぇ。さっさと行くぞ。俺の買い出しが終わったら、お前の船に飛ばしてやる」
それならこいつに付き合う義理はねぇ。
早くこいつと離れるために先を急ぐ。
これ以上一緒にいてはいけない。
余計なことを思い出す前に、少しでも早く。
「待てよトラ男!おい!歩くの早ぇよ!」
「…」
「なぁ、何で無視すんだよ!~~っ!トラ男!!」
ぐいっ。麦わら屋から腕をつかまれる。
「…なんだ麦、わら、屋…?」
振り返るとそこには、こちらをじっと見つめながら、涙を流す麦わら屋がいた。
「なぁトラ男ぉ。なんで今日そんなに意地悪なんだ?なんで俺と目を合わせてくれねぇんだ?」
「っ…」
「それに、会ってからずっと機嫌わりぃし、さっきは俺のことおいていくし。…俺お前に何かしちまったか…?」
こんなに弱気な麦わら屋は初めて見た。
いつもは泣かないのに、俺のせいで泣いている。
涙に濡れる、大きな黒目がちの瞳。
口は痛そうなほどかみしめ、時々泣き声が漏れている。
見るからに痛々しく、今にも消えちまいそうな姿に心が痛む。
違う、違うんだ。
俺はお前にそんな顔をさせたいんじゃねぇ。
お前を泣かせたいわけじゃねぇんだ。
そう麦わら屋にもいいたいが、口が動かない。
もう俺は気持ちを抑えることを忘れていた。
「なぁトラ男…なんか言えよ…。…やっぱり俺のこと、キライ、なのか…」
それを聞いた瞬間、俺は麦わら屋にキスをしていた。
考えるよりも先に体が動いた。
とにかくこいつを泣き止ませなければ。
今はそれだけでいっぱいだった。
「…ん、ぁ、ト、ラ男…?」
「…静かにしとけ…」
人目のないところでよかった。
そう思いながら、麦わら屋の舌に自分のを絡める。
深く、優しく、丁寧にかき乱す。
「ん、っは…。トラ男ぉ…。ん…」
だめだ、止まらねぇ。
こいつが欲しくてたまらない。
体が、心が、こいつの持っているものすべてが愛おしく思えてくる。
俺は今日、感情に蓋をするのをやめた。
ぼふんっ。急ぎで借りた宿屋のベッドに麦わら屋を横たわらせる。
「麦わら屋…」
「トラ男…?」
ちゅっ。水音が部屋の中に響く。
先ほどよりも少し乱暴に重ね合わせる。
「んんぅ…トラ男ぉ…」
苦しそうに俺の服を麦わら屋がつかむ。
そんな動作にも俺は心を奪われる。
もっと深く、もっと、もっと。
気持ちのタガが外れた俺は、いつもと違う、弱弱しい麦わら屋に、歯止めが利かなくなっていた。
「…は。」
「ト、ラ男?なんで…。俺のことがキライじゃなかったのか…?」
「…俺は麦わら屋のことがずっと前から好きだった。」
「え?…だってさっきも…」
「俺が不機嫌だったり、お前のほうを見ないようにしていたのは、お前をまた好きにならないようにするためだ」
「同盟が終わるとお互い敵同士になる」
「それなのにお前に好意を寄せたままでは、いつか困る時が来る、そう思って一度諦めた。」
そう、俺は本当に心の底からこいつのことが好きだったんだ。
こいつがけがをするたびにハラハラして、こいつに頼られるたびに心の中では喜んで。
海賊だから、いつかは諦めないといけないと、分かっていながら。
俺は心底こいつに惚れていた。
「そうやって今までやり過ごしてきた。だが今日お前と会って一気にそれが台無しだ…」
「…ったく、俺の決意を簡単に壊しやがって。」
「す、すまねぇ…」
「すまねぇで済むか、馬鹿野郎」
「…はぁ、まったく、お前はやっぱり最悪だ…」
そう言うと、麦わら屋が少し傷ついたようにこちらを見つめる。
そんな顔も可愛いと思う俺は歪んでいるのだろうか。
そうやってころころ変わる表情に、俺はいつも振り回される。
思えば、こいつと一緒に居る時に俺の思い通りにいったことはなかったな。
まさかこんな時までそうだとは。
ほんとにお前は最悪だよ。
けど。
「けど、お前は最高にかわいい、俺の愛する男だ」
「…麦わら屋、俺と付き合ってくれねぇか」
「!…おう!あたりめぇだ!」
そう言ってまた麦わら屋が泣く。
だが今度は、そんな姿を見てもなぜだか、愛おしいとしか思わない。
麦わら屋を抱きしめる。
腕の中に納まる華奢なところにもまた、愛おしさが増す。
「…はぁ、麦わら屋、かわいいな…」
「い、いきなりなんだよ!」
照れているところも可愛い。
もうこいつに対してかわいいとか思えなくなってきた。
「…さて、麦わら屋。俺らは今両思いになったよな?」
「?そうだな?」
「ということは恋人同士というわけだ。そしてここはどこだ?」
「宿だな」
「そうだ。じゃあ、恋人同士が宿ですることといったら?」
「…トラ男…お前、えっちだぞ…」
「当たり前だ。俺は男だぞ?好きなやつと宿にいたらそりゃしたくなる」
「…俺でもか?」
「お前だからだ。…麦わら屋、いいか…?」
「…い、いぞ…。優しくしろよな…」
ついに両思いになりました!おめでとう!
なんか個人的にはロー君は結構拗らせた恋愛しそうだよなーって思ってます。
なのでこんな感じななりました。
わー!ついに🔞シーンが書ける!
皆様もお待ちのことでしょう。
なるべく早く終わらせるので少々お待ちを…!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
よかったらフォロー、♡、コメントなどよろしくお願いします!
それではまた!ばいばい👋
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