【 時透side 】
花野「時透さんは五条さんに惹かれていないのですか?」
時透「うん。」
花野「本当に?」
時透「うん。」
花野「でしたら、、応援して頂けませんか。」
時透「応援?」
花野「はい。私と五条さんが交際できるよう、手伝ってほしいのです。」
時透「具体的には?」
花野「そうですねぇ……五条さんの好きなタイプとか、ご存知ですか?」
時透「わかんない。」
恋する乙女は可愛い。
そして強い。
応援してあげたくなる。
時透(けど、なんかなぁ、)
花野「時透さん、聞いてます?」
時透「え?、ごめん。ぼーっとしてた。」
花野「ですから、!」
花野「応援、してくださいますか?」
_なんか、なぁ、_
時透「ごめん、ムリかも。」
花野「_っ、なんでですか?だって、」
花野「、だって、時透さんは五条さんが好きなわけではないんでしょう?」
時透「うん。そうだよ。そうなんだけど、なんか、」
時透「ここのあたりがモヤモヤするの。」
胸のあたりがキュってなって、
いつもみたいに笑えなくなっちゃうの。
____なんで、いつまでもあの人の心の中にいるのよ、_
_“元”許嫁の、貴女が_______
花野「……そうですか。」
時透「うん、なんかごめんね。」
花野「いいえ、こちらこそ_____
_____ごめんなさいね。」
“バシャ”
時透「、え?」
手に持っていた花瓶を自分に向けてひっくり返した花野さんは、
花野「許してください、時透さん。私、本当に彼の事が好きなの。」
光の灯っていない目をしていた。
拝啓 “ 好かれている ” 君へ
恋は時に、
乙女を可愛く、強く、
そして、
______狂気的にさせる。
そんな、呪いに似た不思議な魔法。
コメント
10件
恋する女は怖いよぉ、
伏線すご‥‥時透ちゃん、早く五条が好きって気づいて欲しい‥‥!!
伏線がすごすぎた件。 花野ちゃん、根はいい子だから幸せにはなって欲しいけど五条は譲らん。←