続き
「さぁ着いたぞ!!」アメリカは意気揚々と声を上げる。「おまぇ…ふざけんな、よ…」俺が逃げようと思ってもコイツは俺を"逃がさん"という勢いで身体を固定してきたり、魔法で逃げようとしても、ほあた棒を奪われ、『俺から逃げたらこの棒折るけど…それでもいいかい?』『今の俺はこんな棒簡単に折れるんだぞ⭐︎』とあの明るく笑顔で言われたらとても怖くて逃げることもできなかった。「…さて、とアーサー」名前を呼ばれ、びくっ、とした。今までのアル、とは打って変わった低く大人の声で呼ばれた。「、なん…だよ…」「ずっと言ってるけど、俺、アーサーのこと性的な目でずっと見てたんだぞ」ずっと信じることができなくて「…ばか、そんなの、憧れに似た……」この言葉しか言うことができなかった。「……!なんかい言わせるんだい!」そう言って、アルは俺の肩を掴んで唇を当てた。唇を当てて、俺の唇を舌でぺろぺろ、と舐めてきた。「…アーサー…口、開けて」「…ん、ぁ…や、だ…」それ以上アルとは一線は超えたくなかった。「何で、頑なに俺の……を、避けるんだい?流石に傷つくんだぞ…」「、だ…だって、、お前とは一線超えたくないッ…から、」知らず知らずのうちに頬には涙が伝っていた。「…なんで」「、だっ…て、お前は弟で…お前は、俺から離れていったじゃねェかよッ…!」ぐす、ぐす、と鼻を啜りながら一生懸命に伝えた。「お前は…俺、が……嫌になったんだろ、だから逃げたんだろッ…だから、お前は本当は嫌いなんだろ…俺のこと、揶揄ってんの分かってんだよッ……!それにッ…俺たちは国、なんだ…だから、恋することなんてできやしない…」アルの顔がすっ、と近づいてきてちゅ、とリップ音を立てながらキスをした。「…分かってないのはアーサーの方だろ?アーサーから…一度離れたのは、自由を求めたから…その理由もあるけど、君と一度離れて…兄弟という関係で終わるんじゃなくて"パートナー"として終われるようにしたかったんだ。」「…君は昔から、自分のことに卑屈になりがちなんだぞ、でもそんなアーサーも好きだぞ」
「ッ…おま、そんな…なんで、」顔が赤くなるのを感じていた。「顔が真っ赤なんだぞ」「…うるせぇ!」「…なに、まだ聞きたいことがあるのかい?」「…いつから好きだったんだよ、」「…そんなの、今から遡るより生まれた時から数える方が早いんだぞ」ちゅ…とそっと口付けをした。「…じゃあ、その間…ずっと俺のこと考えてたのかよ」「ッ…!あーさー、!そんなこと言って…誘ってるのかい?」「はぁ!?誘ってねェよ!!」「…でも、あ、俺も…お前の、こと…す、すき…だぞ、 」「ッ〜〜〜!!もうッ!アーサーの尻軽!」
「誰が尻軽だこの野郎!!」「誰にも…尻は…委ねてねェよ、」「俺の身体にどんな魅力があるってんだよ」「全体的にいうと"えろい"ってとこだぞ〜この、首筋から腰にかけてのラインが細くてとても艶やかで~」つーーとアルの人指し指が肌に直に触れてとてもむず痒くて変な声が出そうになった。その声を聴かれないように口を手で覆った。「そう、この手とか…端から見るとそんなごつごつしてないけれど、意外とごつごつしてる所とか」「ッ…アル、…も、うやめろって…」「嫌だぞ。君はこうでもしないとすーぐ卑屈になるからね」「ッ…そんな、ことッ…ねぇ、からぁ…!や、やめッ…」淫らな手つきで身体を触れてきて、変な声が出るのが抑えられなかった。「…ねぇ、ほんとに誘ってるだろ…それ、もう…全部、全部アーサーが悪いんだぞ」「…え、?」なんで、アルは怒ってるんだ…?え、俺…なにかした、のか…「あ、アルぅ…」ぐす、と漏らしながら「俺…お前に何かした…?何が…いや、だったんだよ、、?」「…え?」
「き、急にどうしたんだい?」「だって…お前の、顔が…怒ってた、じゃねぇかよ…」「…アーサー、君はいつまでも可愛いな、」とアルは答えにならない言葉を発した。「ッ…、可愛くねぇよ!このばかぁ!」「ただ、アーサーの可愛い顔を見て、興奮しちゃっただけなんだぞ」え、こ…興奮…?「なんで…」「理由は聞かないでもわかるだろ?」「それにしても…俺のために泣いてくれてるなんて俺は嬉しいんだぞ」「、泣いてねぇよ…!お前が、…悪いんだ…」「…もう、聞きたいことはないかい?」
「…、、言ってもどうせ聞いてくれないから言わねぇ」「…じゃあ、後でゆっくり聞かせてもらうんだぞ」「…ちなみに拒否権はないぞ」
「……ばか、」「…わかってるくせに、」
そして、アルはそっとキスを落とした。
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