続き
ちゅ、ちゅ…と何度も何度もキスを落とされる。 「ッ…ん、ふぅ…んン…」俺の声もそのキスを喜ぶようにあげる。恥ずかしさも伴うため、なるべく声は抑えたかった。「アーサー…」と大人びた顔と声で俺の名前を呼ぶ。その声にびくん、と身体が反応する。「んむッ…んん、っふ、あ、…ん…」そろそろ苦しくなってアルの胸を押す。そのサインに気付いてくれたアルは唇から離した。「…俺の声で…反応してたね…すっ、ごく可愛いんだぞ…」え、ぁ…なんで、バレ…て、うそ…「…アーサー凄くわかりやすいんだぞ…今すごく、敏感になってる事、とか…」ぽん、と肩に手を置かれ、身体がびくッ!と震えた。「ふぇ… …?」自分でもこんな反応になるのか分からずに混乱していた。「…まぁ、アーサーは俺に委ねてていいんだぞ」「待て!…俺は、お前のお兄ちゃんだ…俺が、リードする…!」「…軽いキスであんなに蕩けた顔になるのに?君がリードするのなんて…もう10000年早いんだぞ」俺の方が、お兄ちゃんなのに…って、「え、軽いキス…?」「まだ、舌を入れてないからね」え、し、舌…そっか、入れる、のか…「…あと、口じゃなくて…鼻で呼吸するんだぞ?」「えっ」「…アーサー、口…開けて」この状況で口を開ける、というのは少し恥ずかしかったが…おずおずと口を開いた。「あ…」ごくり、とアルの息を呑む音が聞こえた。「…いい子」とまるで子供を褒める時のように柔らかい口調でアルは言っ た。昔とは立場が逆転していた。そうして、アルは俺と唇を重ねた。そのしゅんかん、開けていた口を反射的に閉じてしまった。「ッん…ふ、ぅう…ん、」アルの舌がとんとん、と俺の唇を叩いた。きっと、『口を開けろ』というサインなのだろう。俺はおずおずと口を開けた。その瞬間、俺の口内にアルの舌が侵入してきた。「んッ…!?ふぅ…、んん…!」その舌は俺の舌と絡みつき、絡みついた際にでてくる唾液の音が響くのを俺とアルしかいない静かな部屋で聞いていた。「んッ…ぁ…んあ、… 」口内の色々な場所をまさぐられる様に舌が動いている。それを感じた瞬間にぞくぞくッ…と興奮している自分がいた。「ッ…ぷは、」とアルの唇が離れた。何度も何度も続けていたから…ずっと舌を絡めていたせいでどちらのものか分からない唾液の糸が2人の口から垂れて2人を繋いでいた。「…アーサーは、キスが好きなんだね」「別にそんなんじゃねぇよ!ただ、おまぇ、が…上手いだけ、だろ…」少し驚いた顔をして、真剣な目付きに変わった。「それに煽るのも上手みたいなんだぞ…ほんとに、」「んぇ…?」「…ねぇ、アーサー…本当はKissだけで終わらせようとしたんだけど…アーサーがそんなに煽るから止められなくなるじゃないか」「…?」「ねぇ、脱がせてもいいかい?」「ッえ…!?」「、あ…この、ばか…!だ、だめ…に…」俺の声も聞かずにアルは服のボタンをゆっくりと焦らすように外す。全て外れたあと、はだけた服の中にある肌にする、といやらしい手つきで触れてくる。その手つきで触れる肌はその事さえも感じ取ってしまい「ッん、」と変な声を喉から出させた。「…小さい時から思ってたんだが…やっぱり、アーサーの肌って白いね」「…今照れてるのかい?白い肌が少しピンクに染まってるんだぞ」「…おまぇのせいだ…このばかアルフレッド…」「…そんなの、こっちの台詞なんだぞ」じーっとズボンのチャックも開け、パンツも脱がされた。「…触ってもいい?」こいつ……ずっと、本気だ…何だか、アルが大人になったようで嬉しい反面…俺なんかでよかったのか、と思う節もあったが俺も欲望には逆らえなかった。「…さわ、って…いいぞ、」「最初はゆっくりするから、安心していいんだぞ」大人になったアルにドキドキしながら俺はアルの手が俺に触れるのを待っていた。
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