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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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『―――る!』


誰かが僕を呼ぶ声がする。叫ぶような、呼びかけるような、必死な声だった。


『――らる!』


何度も何度も、必死に呼びかけてくれる。君の名前を教えてほしい、という僕の意思を受け取ったかのように君は、


『僕の名前は、』


『―――アズリエル・ドリーマー』


君は…”アズ”はそう言ってくれた。


も「んぅ……って8時!?やばいっ💦」


今日は性別変換魔法を習得した週末。僕はお姉ちゃんと8時30分で、デートの約束をしていたんだけど…


も「今日に限って何で”アズ”の夢見ちゃったんだろ…?」


”アズ”はここ最近、夢に出てくる優し声色の…多分、男の子だと思う。多分と言うのも、姿が一度も出てきたことがなくて、どんな容姿の子か分からない。分かることは……彼と”友達”だという事、それと、どんなときでも僕に力を貸してくれること。


も「ま、考えたって分からないことは分かんないし、とりあえずカフェに行かないと…」


…と言った数秒後、また僕は”アズ”のことを考え始めていた。




咲「―――で叶がさ〜」

も「………。」

咲「もらる……?」


”アズ”は友達だ。それは間違いない。けど、なんで僕に力を貸してくれるんだろう?それと…時々感じる違う気配は何なんだろう…?他の”みんな”…?……あれ、なんで多人数いるってわかったんだ…?


咲「――もらるっ!」

も「うおっ!?ど、どうしたのお姉ちゃん?」

咲「最近、ボーッとしてること多いで……なんかあった?」

も「うん…最近、友達の夢見ることが多くてさ…」

咲「そいつから虐められてんのか?」

も「ううん、仲良かった…気がする。」

咲「”気がする”?」

も「と言っても姿を見たことなくてさ…、でも友好的なのは確かだよ」

咲「そか。ま、大した問題ちゃうな」

も「なんか、扱いひどくない?!」


と、いつもの軽口を交わしつつ、いつも行っているショッピングモールに行こうと席をたったその時、事件は起きた。


モブ1「お嬢ちゃん可愛いね〜♡(ヤらせてくれるかな〜)」

咲「ん?ウチのこと?(語尾に♡付けんなよ。キモいなぁ…)」

も「そりゃそうでしょ?(ちょっと怒り気味)」

モブ2「俺たちとお茶しな〜い?(俺の好み♡無理矢理ヤろ♡)」

咲「は?ややよ?(即答)行こ、もらる」

も「…うん」

モ1「……待てよ!」ガシっ

ぷすっ

咲「な‥に…を‥」がくんっ

も「っ!!お姉ちゃんに何した!!💢💢」

モ2「弟くんだったのか、眠ってるだけだから安心しな」

も「安心出来るか!💢この下心ありまくりが💢」

モ1、2「「な…!💢」」

も「否定しないってことはそういうことだろ💢早くお姉ちゃん返せよ!!」

モ1「返すわけねぇだろうがww」


その瞬間にもらるの中の何かが壊れた…いや、

―――鍵が空いたような、がちゃ、って音がした。

その瞬間に”アズ”と過ごした日々、そして”あの時間軸”の全てを思い出した。



も「”サンズ”聞こえる?」

『―――思い出したのか、ガキンチョ』

も「その話は後、今はとにかく…この2人を叩きのめす。力を貸して」

『記憶を取り戻してんなら”ケツイ”使えんじゃね?』

も「あ……そっか」

”ケツイ”は簡単に言うと一種の戦闘スキルみたいなもので、自分の意志に合った武器や防御態勢を創り出すことが出来る。

例えば……、

ドガッ

モ1「ぐ、お…」バタッ

正拳突きに衝撃波を付与したり…

も「――――”結”」

他者に見えない糸で結んだり…

モ2「う、動けねぇ…!」

ま、用途はアレンジするだけある。アレンジのしようでは人命救助にも使えるからこれ以上の戦闘スキルはないと思う。

も「―――黙ってそこでじっとしててね。変態サン」

モ2「お前は……一体…」

も「僕は…ただのお姉ちゃんの彼氏だよ」


――家に帰ってきて3時間。付きっきりでベットで寝ているお姉ちゃんを見ている。薬の効果の継続時間は知らないけど、流石にもうそろそろ……


咲「ん〜〜…」

も「!お姉ちゃん!」

咲「も、らる…?……っ!あいつらは!?💢」

も「大丈夫、のばしといたから」

咲「そ、そか……ん?//」

も「はあ…一時はどうなることかと…お姉ちゃん?」

咲「もらる//…な、んか//身体が暑いんやけど…///」

も「ン”ン”っ!(媚薬入ってたのあの薬!?)」

咲「もらるぅ//たしゅけて////…」

も「で、でも明日実況じゃないの?(耐えろ僕!)」

咲「もらると一緒の時間のほうが好きやから////(小声)」

も「それでも今日は…(みんなと共鳴してるし…)」


サンズ『……あー、がきんちょ?オイラ達は何も感じないようにするから好き勝手ヤってもらっていいぜ?な?王子様?』

アズ『う、うんっ!なんとか皆には説明しとくから共鳴、切っていいよ!』

も『感謝するよ…二人共…』

そう言って僕は皆との共鳴……テレパシー状態を切った。


も「はぁ…なんでこんなすぐに媚薬盛られるんだよ…」

咲「今日は仕方ないやろ!///」

も「まぁ、そうだね…じゃ、寝よっか!おやすみっ!!」ダッ!

咲「あっ!待てぇぇ!!」ダッ!

…………















三十分後。

咲「やっと捕まえたぁ…」

も「今日だけはマジで駄目。許して、、」

咲「じゃあ、いつやったらヤってくれる?///(赤面)」

も「あ、明日!明日の実況終わった後ならいいよ!💦」

咲「わかった…」シュン…

も「(これ僕が耐えられるかな…)」













今回はここまでにします。

それでは、次回の『魔法騎士適合検査〜前編〜』でお会いしましょう!

バイバーイ!

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