なんか涼ちゃんに移ってまた説明文章になってしまった😓
ただのイチャイチャもいいけど真面目にちゃんと好きになって欲しいのよ!
合同ライブの当日、俺は思った以上に緊張していた。
今まで舞台発表などは数えきれないほどこなしてきたのだから、同じようなものだろう、なんて軽く考えていた自分に笑いたくなった。
そんな俺に元貴は明るく笑う。
「俺たちが楽しくやれば、観客にそれは絶対に伝わるから、俺たちはただ楽しく演奏するだけだよ」
そう明るく言う元貴は全く緊張した様子もなく、それこそ楽しみで待ちきれない!と言うような表情をしている。
そんな元貴にちょっと笑えてきて肩の力がフッと軽くなった。
…この状況を楽しんでしまえる元貴の事が純粋にすごいと思った。
「大丈夫。俺の曲も俺の声も最高にすごいんだから、2人は俺を信じて一緒に楽しめばいいんだよ」
俺の手をとって、そう力強く笑う元貴はとてつもなくかっこよく見えた。
さぁ、行くよ。と舞台に駆け出す元貴を俺と若井も追いかける。
舞台の上は熱くて、俺は元貴に合わせて夢中で鍵盤を鳴らす。とても気持ちのいい時間。俺たちの作り出す音が集まって一つの音楽に昇華され、そしてそこに元貴の歌声が響き渡る。
舞台の上の元貴は本当に言葉に表せないくらい魅力的で、比喩でもなんでもなく本当にキラキラ輝いて見える。そして、そんな元貴と一緒に舞台に立って同じ音楽を作り出している自分に今まで感じた事もないくらい興奮した。
3人の音が重なり合いとてつもないパワーが生み出され、俺はそれに飲み込まれていった…。
俺はぼんやりと宙を見つめていた。あまりの衝撃的な経験になんだかまだ頭がついていってない感じだ。
「…なんかすごかったねぇ」
ポツリとつぶやいた俺に元貴はニヤリと笑って見せた。
「サイコーだっただろ?」
「うん。本当に最高だった」
本当に、本当に。こんな興奮したのは生まれて初めてかもしれない。なんだか今、すごく幸せな気持ちと興奮に包まれている。
この今の状況を俺にくれたのは元貴だ。
「元貴。あの時バンドに誘ってくれて、本当にありがとう」
そうつぶやいて元貴の方を見る。しばらく見つめ合った後、そっと元貴の顔が近付いてきた。そして頬ではなく唇にチュッとキスされた。
えっ?今のほっぺじゃなくて口だった?…えっ?なんだか頭が混乱して思考がまとまらない俺に元貴はいつも通りニッコリ笑って見せる。
「なに驚いてるんだよ。ほっぺも口もそんな変わらないだろ?」
「…えっ?そうなの、かな?」
元貴にそう言われ、俺は自分でも何がなんだかよくわからないまま納得する。ライブの余韻で思考がおかしくなっているのかもしれない。
…でも…。
「そうそう、いいのいいの。あ〜、本当に今日のライブは気持ちよかったなぁ。涼ちゃんもまた一緒にやりたいよね?」
そう言われ、俺は無意識のうちに深く考えるのを放棄した。
「うん。そうだね。俺また元貴たちとライブやってみたい」
本当に、また舞台の上で元貴と一緒にあの絶頂を味わってみたい。
「絶対にやろう!」
そう言った元貴の笑顔はキラキラ輝いていて、とても眩しくて俺はつい目を細めてしまったのだった…。
涼ちゃん舞台でのもっくんに完全にやられたようです。
もっくんの事が好きって気持ちから目をそらして気付かないふりをする涼ちゃん。
読み返すと、なんか偉そうな文書を書いていてちょっと恥ずかしいかも🫣
コメント
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藤澤さんはこんな風に感じてたんですね〜 青春っぽい設定がいいなぁ〜