テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
5件
だて受け好きです
うわーーーー! 私ふかだて推しなので…❤︎ ふかだてってやっぱりめずらしくて、ほとんどないんですけど、朔弥さんみたいな上手い人に書いてもらえるなんて! 勝手にですが、ありがとうございます…!
この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
深澤→「」
宮舘→『』
向井→【】
渡辺→《》
なんかストーリーごちゃごちゃし過ぎてて収束できる気配がないぞ……
______________________________________
深澤side
隣で眠る舘の寝顔を見てふと数ヵ月前のことを思い出す。あんときは悪いことしたなぁ…ま、今俺は幸せだからいいんだけどさ
______________________________________
《ふっか?帰ろーぜ》
「ん、おっけー」
数ヵ月前、翔太は俺の彼女だった
【あ、舘俺らも帰ろーや】
『あ、うん。じゃあお先ね、お疲れ様』
そして、舘と付き合っていたのは康二だった。
何も不満なんて無いはずだった。
とある日の飲み会の帰り、酔い潰れた翔太を懐抱しながらタクシーに乗り込んで、仕方ないから家に泊めた。その時普段は他人とくっつくことを好まない翔太が異常にベタベタしてきてたからなんかおかしいなって思った。そしたら急にキスされて、
「…え、ちょ、いくら酔ってるからってそれは流石に…」
《…俺ふっかのこと好き》
「…え?ん?え、急すぎない?」
《んやずっと好きだったから急じゃないし》
「……まじ?」
《…まじ》
翔太のことは嫌いじゃなかったし、普通に嬉しかった。だからその告白に俺は二つ返事でおっけーを出した。突然のカミングアウトからスタートした交際だったけど、付き合ってるうちにどんどん好きになっていってたし彼に囁いた愛に嘘は混ざっていなかった。筈だったのに
______________________________________
「Switch」
ある日仕事の関係で舘さんと2人部屋だったとき、彼がSwitchだと聞いて悪戯してみたくなってしまって
「Sh、…舘、Kneel」
『ぇ、ぁ……』
目の前に座り込んだのは翔太ではなく舘さん。いつも見ているのと違う景色はなんだか物凄く甘美なものに見えて、率直に絶景だなぁなんて思ったような気がする
「Good boy へぇ、バースSwitchでもこんな効くもんなんだ」
『…ちが、』
ずっと何か言いたげにしているけれど前に出したコマンドのせいで喋られないのか
「ん?何、どしたのSay」
『…翔太は、どうすんの』
「翔太ぁ?いや1回くらい大丈夫でしょ」
『え、でも…』
「Sh、…脱いでよ、Strip」
スマホを取り出してカメラを起動して、少しだけ服がはだけてへたり込んだ彼の姿を写真に納める。何もわかっていない赤子のような無垢な表情はその状況には全く似合わないからか、愛おしくて美しかった
「翔太とか康二に言ったら、これとこれから撮る動画、グルラに流すから」
『…、?!』
ブンブンと首を横に振って否定の意志を示している。同室になっただけでこんなことになるだなんて思ってなかったもんねぇ、可哀想に
「ならちゃんと俺の言うこと、聞けるよね?」
その日の彼の顔が、声が、忘れられなくて。翔太のことを嫌いになったとか、康二から恋人を奪ってやりたかったとか、そんな考えはない。ただあの日、あの時俺だけに見せたあの顔を他の人に見せたくないと思ってしまっただけ
それから何度も2人で会って、何度も愛し合って、ついにその時はきた
『…俺さ、康二と別れたんだ』
「え?あ、そうなの?」
その理由なんてものはとっくに分かってたけど聞いた。自惚れでは無いと確信するために、相手に俺への好意を自覚させるために
「何、康二にはもう飽きちゃった?」
『んやそうじゃなくて…』
「違うの?」
『ふっかのこと、好きになっちゃった……って、言ったらどうする、?』
ほんのり頬を赤くしてそう呟いた彼はいつ思い返しても可愛い。その後なんて返したかはもう覚えてないけど、舘はすっごく幸せそうで、翔太が泣いてて康二が怒ってたことは凄い記憶に残ってるな。まあもう俺らには関係ない話なんだけど
______________________________________
『ん”……ぁれ、ふっかまだ起きてんの?』
「あ、おはよ。まあね、ちょっと考え事してて」
『…大丈夫?』
「だいじょぶだいじょぶ!」
『一緒に寝る?』
「え、いいの?」
『手出さないなら』
「あー…うん、頑張る」
『出すやつじゃんそれ』
幸せ…幸せかぁ。果たして今俺は幸せなんだろうか。舘さんも、康二と居たときより俺と居る方が幸せだと感じているんだろうか。一抹の不安が過るも彼に腕を引かれるとそんなものは全て飛んでいった
『…好きだよ、ふっか』
俺はそうでもないのかもな
「俺も大好き、ごめんね起こして。おやすみ」
今日もまた重なるのは、愛ではなくて罪と嘘だったのかもしれない