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この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
⚠ふかなべのちこじなべです
前半
深澤→【】
渡辺→『』
後半
向井→「」
渡辺→『』
阿部→【】
ラウ→《》
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渡辺side
今でも、誰を前にしていても思い出してしまう。
【Good、偉いね翔太】
ミステリアスな雰囲気と、キャラメルが溶け込んだような甘い声。俺より少し背が高くて羨ましい程色白で、手が綺麗で
【こーら、Stop勝手にやっちゃダメって言ったでしょ?】
言うことを聞けたら褒めて、ダメなことはダメだって叱ってくれて
【あは、翔太はかわいーねぇ…♡】
俺のことを何よりも、誰よりも可愛がってくれていた。そんな彼が別れを告げてきたときは信じられなかった。信じたくなかった。ずっと俺のことを愛してくれていて、俺だけ見ていると何度も言葉にしてくれていたのに、こんなに唐突に別れを切り出されるだなんて予想もしていなかったから
後々発覚したことだが、自分から彼の甘すぎる程の愛を掠め取ったのは幼馴染みだったと聞いて、俺はもう何も信じられなくなった。何もかもが、どうでも良くなった
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「しょーっぴ!!今日俺オフやから一緒にどっか行かん?」
『…え、』
《え!ずるい俺も行きたい!!》
「らうる仕事やん!笑」
《…バックレようかな》
「ドラマの撮影はバックレたらあかんやろ笑笑」
《だよね~帰ってきたらいっぱい話聞かせてよ》
「ん、ほなしょっぴーの元気出そうなとこ行って来るわ」
こうやってよく元気付けようとしてくれる彼らのことが俺は大好きだ。でも楽しい思い出が増えていく度にふっかと一緒にいたあの期間と比較してしまう、そんな自分が嫌で
『…家がいい』
「ん?」
『行きたいとこ、ないから。今日は家がいい』
「あ、ほんま?なら家にしよかー」
怒らないんだなって思った。康二の姿がふっかと重なることが結構ある。俺がこんなわがまま言っても怒らないとことか、背格好とか、夜寝られなくなったときに掛けてくれた優しい声のトーンとか。口調やテンション感こそ違うもののどこか彼らを重ねて見ていた。だからきっとバチが当たったんだ。俺は康二をふっかの代わりとしか見れないような、汚い人間だったから
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ラウールside
《たーだいまー!!》
今日は阿部ちゃんと収録が一緒だったから車に乗せてきて貰った。お礼にお茶の一杯でも出そうかと思いながら阿部ちゃんと共に扉を開ける。
家の中は静かだった。おかしい、いつもなら康二くんが出迎えてくれるか康二くんの話し声が聞こえてくるか康二く…まあとにかく、今日は異常な程に静まり返っていた
《…え、いないのかな》
【居ないの?どっか出掛けてんじゃなくて?】
《いや俺もこんなこと初めてだからわかんなくて…》
とりあえず家宅捜索、なんだか嫌な予感がした。阿部ちゃんもなんかその変な雰囲気に薄々気が付いていたのかもしれない
『こう、じ…康二、待ってダメ…だって、ぇ♡』
「…何があかんの?気持ちええって反応してもーてる癖に」
嫌な予感は的中、寝室に行くと何も身に纏っていない康二くんの背中が見えた。多分その下にしょっぴーがいるんだろう。
《ちょいちょいちょい!!!!なーにしてんの康二くん!!》
【…もう、何してんのほんとに、ラウール止めたげて】
《止めるってどう…》
【えぇ……康二、Switch】
「…は、…ぇ、??」
阿部ちゃんのコマンドによって一時停止した康二くんを慌てて後ろから取り押さえて引っこ抜くと阿部ちゃんは阿部ちゃんでしょっぴーをせっせか何処かへ運んで行った
《ダメでしょ康二くん!!何があったのかわかんないけど…あ、でもまだ一線は越えてなかったのね》
一応ズボンは履いてた。よかったぁ、何とは言わないけど入ってたらどうしようかと思ったよ
「…らうる、?」
《ん?うん、ラウールだけど》
「らうる……」
《何があったの、しかもこれ俺のベッドだし。どうするつもりだったの…》
「…あれ、俺何して…」
《しょっぴー襲ってたけど》
「え、?」
【ねー翔太こっちでcareしてもいい?】
《え、うん…》
もう何が何やら、早いうちにパートナーになっといた方が良かったのかなぁ…
「…今俺、何しとった、?」
《えっ》
「全く記憶無いんやけど」