謙杜sidi
なにわ男子の全国ツアー、2公演目の終わりが近づいてきた。
僕は、あんなことになるなんて思わなかった。
【TimeView 〜果てなく続く道〜】
今までもずっと、この先もずっと
何気ない日々を過ごせるように
不安が募って壊れそうになっても、、
次の瞬間、僕は上から落ちてきた照明に気がつかなかった。
“ガッシャーン”
“キャァァァ”
“長尾!”
“謙杜!”
聞こえたのは、ガラスのようなものが落ちる音と、悲鳴。
そして、メンバーが僕の名前を呼ぶ声。
足に激痛を覚えながらも僕の意識は消えていく。
次に目を覚ましたのは救護室みたいなところ。
長尾「ん、?」
道枝「長尾!?」
大橋「大丈夫、?どこか痛いとこあらへん?」
長尾「足が、いたい、です、、、」
大西「照明が落ちてきたもんな、。骨折してなきゃ言いんやけど、」
藤原「救急車呼んだで。もうすぐ着くと思うから、。」
長尾「ありがとう、ございます、。
高橋くん、ごめんなさ、い」
高橋「っ、」
西畑「謙杜、」
(数分後)
救急隊「怪我人はどちらですか?」
藤原「この人です。足が痛いそうで、。」
救急隊「分かりました。どなたか一緒に着いてきてくれる方はいますか?」
西畑「俺、行くわ。」
藤原「了解。こっちも後で行くな。」
西畑「おん。」
ー病院ー
医者「長尾さん、骨折ですね。」
長尾「そう、ですか、」
西畑「ライブは、?」
医者「長尾さんの場合、骨折の仕方が複雑で、とても歩ける状態では無いですね。
ライブも控えていた方がいいと思います。」
西畑「そうですか、」
長尾「っ、ちょっとでも、早く直せないですか、?」
医者「入院していただいた方が少しは早く治ると思うんですが、
今、vipルームが埋まってまして。一部屋にベットがふたつあるvipがあるんですが、
1人入られているんですが、それでも良ければ、。」
長尾「大丈夫、です。」
医者「了解です。それでは、このまま移動してもらっていいですか、?」
長尾「分かりました。」
大吾sidi
謙杜があんな必死な顔をしているのを見たことがなかった。
それだけライブが大切なことなんやなって思った。
だから、なんで謙杜なんやろって、幸せな時間やったのにって。
謙杜に無理だけはさせたくなかった。
なのにこんなことになって、、
ことsidi
誰かが、同じ部屋を使うらしい。
まあ、1人はひとりで寂しかったんで、いいかな、?
コンコン
『はい。』
謙杜・西畑「失礼します、。」
謙杜「あっ、お願いします、」
『こちらこそ、迷惑かけるかもしれませんが、お願いします。』
西畑「礼儀正しい、ですね。」
『ありがとうございます、。』
長尾「何歳、なんですか?」
『あっ、一応、13歳、です。』
西畑「一応、なんですね、笑」
『そうなっちゃいましたね、。あの、お名前は?』
長尾「あっ、言ってませんでしたっけ?」
『はい、。』
長尾「長尾謙杜です、?」
『長尾さん、。』
西畑「西畑大吾です、。」
『西畑さん、。』
長尾「あの、?」
『あっ、姫路心音です。』
西畑「素敵な名前ですね。
ことって、漢字どう書くんですか、?」
『心に音で、ことって読みます。』
長尾「あれでことって読むんやー、。」
『はい、。』
コンコン
?「失礼しまーす。」
?「謙杜ー、着替えとか、持ってきたで!」
長尾「あっ、ありがとうございます!」
?「骨折ですんで、良かったな!」
西畑「あの、心音ちゃん、にも、、」
?「あっ、すみません!」
『あっ、全然大丈夫ですよ、!』
謙杜「僕たちなにわ男子って言うグループで、」
『なにわ男子、。』
藤原「藤原丈一郎です。」
大橋「大橋和也です。」
高橋「高橋恭平です。」
大西「大西流星です。」
道枝「道枝駿佑です。」
『姫路心音です。』
大西「へ〜。心音ちゃんって言うんやー。可愛い名前ですね!」
『ありがとうございます。』
大橋「でも、なんでvipなんですか?」
『姫路株式会社って知ってますか?親があそこの社長で。』
道枝「すごっ!いいな〜お金持ちなってみたいよな!」
『でも、いいことなんてないですよ、。』
なにわ「・・・」
『あっ、すみません、余計なこと言って、』
西畑「あっ、いやっ、全然!こっちこそごめんな!」
『全然!』
この日は、なんて言うか、久しぶりにちゃんと人と話せた日だったな、。
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