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パラオ愛され・日本嫌われ
初めに 〜君がきた日〜
僕がまだ小さい頃、ある小さな国が兄様達によって僕の家に来た。
その時はすぐに帰るだろうと剣道具を持って剣道場に自主練しに行った。
家に帰るとまだその国がいたのでびっくりした。
兄達に日が暮れるから帰らなくて良いのかと聞いたら、兄様達がその国を呼び自己紹介をさせられた。
名前は『パラオ』というらしい。
僕より愛想が良くて可愛げあり、表情がとても豊かで兄様達にすぐに気に入られてた。
それから兄様達に囲まれて幸せそうな姿を見ると、心にぽっかりと貫通した穴が広がっていく。
僕は一度も兄様達に撫でられたり褒められたりしたことがない。
だから僕も『パラオ』みたいに接して欲しいって気持ちが出てくる。
どんどんどんどん膨れ上がって、ある日『パラオ』に手を挙げてしまった。
今まで溜め込んだものが少し爆発してしまった。
理由は全ての行動や思考が遅いことだ。
これじゃあ兄様達の顔が潰れると思って頑張って教えてきた。
兄様達は『パラオ』を褒めるばかりで、僕には厳しくしすぎだと竹刀で叩かれ痛すぎて泣きそうだった。
兄様達が去った後からは記憶がない。
目が覚めるとポケットにメモが書いてあった。
内容はそこから家に帰ってこいだけだった。
その時いた場所が森の奥深くで、真っ暗な夜だった。
家に帰るまでにいろいろ大変なことがあって、体はボロボロだが頑張って帰ってきた。
玄関の扉を開けてただいまと言おうとした時、急に打たれた。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
痛かった、悲しかった、怖かった、寒かった、全身あちこち痛かった、泣き叫びたかった。
けど兄様達はお構いなく竹刀とかで叩いていた。
痛すぎて起き上がるのも精一杯だったが、なんとか歩いて風呂場に行けた。
自分の部屋に帰る途中にふとリビングを見てみた。
そこには、僕が見たことのない顔で兄様達が笑っててそこの真ん中に『パラオ』がいた。
『パラオ』を見てみると傷一切ない体で少し細いけど健康な体だった。
対する僕は手や足に大量の切り傷に兄様達に叩かれてできた青紫のアザが大量にあって、ぼくの体が醜く見えてその場から離れた。
『パラオ』がくる前との兄様達は失敗は許さないオーラが激しかったけど今は、『パラオ』がいるから前よりは柔らかくなったが、以前より僕を見てくれなくなった。
兄様達は僕のことが嫌いなんでしょうか?もっと『パラオ』より優れたらいいのかな?どうしたらいいですか、兄様達?