「」Nakamu
どうして、君は。
…ううん。君を責める権利なんて、
俺には無い。
だって、俺の所為で
君は、
消えてしまったから。
「ねえ、○○?」
「…月が、綺麗だよ。」
「…君からは見える?」
「…..ごめん。」
「俺がこんな事言う権利ないけど、」
「君に逢いたい。」
俺の目の前で、君はトラックに轢かれて亡くなった。
それは、一瞬だった。
俺は立ち尽くして、何も出来なかった。
愛する彼女を、目の前で失った。
…助ける事が、出来なかった。
何よりも大切だったのに。
誰よりも好きだったのに。
こんなにも俺は、無力だった。
「ごめんっ…..ごめんなあっ…泣」
謝ったって許されない。そんなこと分かりきってるけど、謝らずにはいられなかった。
君がいない世界で、俺は生きていけるだろうか。
誓ったんだ、俺は。君に。
“俺の一生かけて、○○の事守るから”
君に伝えたのに、守れなかった。
君のいない君の部屋で、君のベッドに寝転ぶと、君の匂いがふわりと香る。
君のお気に入りのパンダのぬいぐるみを抱きしめて目を閉じると、すぐ傍に君がいるみたい。
現実を見ていられなくて、俺はそのまま眠りに落ちる。
許されるのであれば、君に会って謝りたい。
___俺もそっちの世界に行けば、君に会えるかな。
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こんにちは日向です! この度ノベル初挑戦してみました! 下手くそではありますが、温かい目で読んでいただけたら嬉しいです!