そして俺は頭が真っ白になり手当り次第荷物をつめ、藍のいる病院へ向かった。
藍の病室で
「藍!!」
「石川さ…っ」
そこにいた藍は頭を抱え泣きじゃくっていた。
「大丈夫、藍?」
「石川さん…っ、苦しい…っ」
「苦しい?」
「は…い…っ…思い…出せそう…なのに…
思い…出せなくて…」
泣きながらそう言う藍を優しく抱きしめた
「そっか、辛かったね…藍」
「石川さん…っ」
「でも、藍…?無理に… 思い出さなくても いいんだよ?」
「でも…っ」
「藍の記憶が戻らなくても 俺は藍が好きだし、 そばにいる! 」
「石川さん…っ」
「なぁに?藍?」
藍は泣きじゃくったままの顔で口を開き
こう言った
「俺も…好きです…っ」
「え…っ、好き…?」
「はい…っ石川さんが…っ好きです…っ」
「ふふっ、そっか…俺も好きだよ?」
「藍っ…」
記憶がないはずの藍から言われた
好きという一言に俺の目から涙が溢れた
「なんですか…っ石川さん…っ」
「また…っ俺を…っ好きになってくれて…っ
ありがとう…っ」
「いいえ…っ石川さんこそ…っ大切な人の事を忘れた俺を…っ好きでいてくれて…っ
ありがとうございます…っ」
「ねぇ…藍…?」
俺はそんな藍を抱きしめながらふと
思った事を口にした
「俺の事思い出したいなら…記憶がなくなる前…デートしたところ…回ってみる…?」
思い切ってそう言うと藍は明るいて笑顔を
浮かべこう言った。
「 はい…っ…回りたいです…っ」
「ん、そっか、じゃあ…後で先生に聞いてみるね…?外出しても大丈夫か…?」
「ん、お願いします…」
そしてそう言い俺は藍から離れ病室を出た
「さて、関さん電話しとかないとな。」
そう言い俺はスマホを開き関さんひ電話をした
「もしもし?祐希?藍は大丈夫? 」
「あぁ、関さん、藍は落ち着きましたよ?」
「そっか、良かった。それで、祐希なんか
声が明るいけどなんかいい事あった?」
電話口関さんにそう聞かれ俺は
意気揚々と答えた
「あぁ、はい、実は…藍に好きって
言われまして…」
少し照れくさくなりつつそう答えると
関さんが笑い出した
「おぉ、まじか笑記憶無くなってもまた、祐希の事好きになるなんて、お前ら運命なんじゃないの笑」
「ははっ笑ですよね、 俺も今つくづく
そう思いました笑」
そしてそれから少し話をし電話を切り、
俺は藍の担当の先生の元へ向かった。
コメント
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運命で結ばれてるお二人‥今度のお話も楽しみにしています♥