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ある日、朝からなんとなく調子が悪いなぁと思って熱を測ってみたら、案の定 38度を超えていた。今日はもう大人しく寝ようと仕事も休んで、クロオから来ていた『おはよう」のメッセージに「おはよ、今日熱出ちゃったから一日中寝てるね」と返して布団に潜った。目が覚めた頃にはもう日が沈んでいて、携帯を見るとクロオからの着信がいくつも入っていた。申し訳ないなぁと思いながら折り返すと一瞬で繋がり、
『もしもし!?』
と焦った声が飛び込んできた。
「電話なかなか出れなくてごめんね」
『いやいや、そんなことどうでもいいよ。ナマエ、体調大丈夫か??』
「うん、朝よりはだいぶ楽になったよ。くろ、わざわざありがとう」
『あぁ、ひとまずよかった….今からそっち向かうから待ってて』
「…いや、だめ来ないで、うつっちゃう」
『あ・の・ねぇ~…来るなって言われても買い物とかできてないんでしょ?流石に俺も心配』
風邪だからなのか、クロオの優しい声に涙がにじんできて、鼻をすすりながら
「ほんとに大丈夫なの.。それにうつったら申し訳なさすぎて…」
と弱音を吐いたところで、彼が泣いているのに気づいたらしい。
『..お嬢さん、こんな時くらい彼氏を頼ってくださいヨ。お前のためなら飛んでいくんだからさ。待ってろ。』