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#そのじん
笑う門には福来る
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nanana

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ありがとうございます!!泣
グロい表現あります!> <
最終話です!どうぞ!
【最終話】依存性
勇斗が僕の腕の中で子供のように泣き疲れて眠りについた後、部屋には再び静寂が戻っていた。
首筋の傷は激しく痛み、服には血と涙の痕が惨めに残っている。けれど、僕の心は今までにないほど穏やかで、満ち足りていた。
(勇斗……君は僕の「ご主人様」じゃなかったんだね)
泣きじゃくりながら僕に縋り付いてきた彼の熱を思い出す。
外でどれだけ強がっても、他の女と遊んでも、僕に酷いことをしても、最終的に僕に拒絶される恐怖で壊れてしまうのは勇斗の方だった。
僕を閉じ込めていたと思っていた檻の鍵は、最初から僕の手の中にあったのだ。
翌朝。
勇斗はまだ浅い眠りの中にいた。昨夜のことが嘘だったかのように、怯えた目をして僕の裾を固く握りしめている。
その時、静かにインターホンが鳴った。
画面を見ると、そこには険しい表情をしたじゅうが立っていた。手には大きなカバン。僕を連れ出すための準備をしてきたのだろう。
僕は勇斗を起こさないよう静かに部屋を出て、玄関のドアを少しだけ開けた。
「仁人……! 無事だったか!? 昨日の夜、あの男が帰ってくるのが見えて心配で……!」
じゅうは僕の首元の傷――自分がつけた痕がズタズタに噛みちぎられ、血で汚れているのを見て息を飲んだ。
「酷い……やっぱりあの男は異常だ! 頼む仁人、警察に行こう。荷物は後でいい、今すぐここを出るんだ!」
じゅうが差し出してきた手。それは、僕を「まともな外の世界」へ連れ戻してくれる救いの手だった。
かつての僕なら、その手に縋りついていたかもしれない。
だけど、今の僕にはその手がひどく退屈で、無価値なものに思えた。
「……ううん。行かないよ、じゅう」
「な……なんでだよ! あんな奴に殺されるぞ!?」
「勇斗は、僕がいないとダメなんだ」
僕は微笑みながら、ゆっくりと首を振った。
「昨日ね、勇斗……僕に泣きついてきたんだ。『行かないで』って、ボロボロ涙を流して、僕にしがみついてくれたの」
「……は?」
「あんなに強い勇斗を泣かせられるのは、世界で僕しかいないんだよ。じゅう……君が首筋に痕なんてつけるから、勇斗がどれだけ僕に執着してるか分かっちゃった。ありがとうね」
じゅうの顔からすっと血の気が引いていく。
僕が恐怖で支配されているのではなく、この狂った関係に心底酔いしれているのだと悟ったのだろう。
「仁人……お前、狂ってるよ……」
「うん。でも、これが僕たちの愛なんだ」
僕はじゅうの目の前で、ゆっくりと玄関のドアを閉めた。
ガチャリと二重に鍵をかけ、鎖を引く。
「仁人! 仁人!!」
ドアの向こうでじゅうが叫び、叩く音が響くけれど、もう僕の心には届かない。外の世界の音なんて、どうでもよかった。
リビングに戻ると、目を覚ました勇斗が不安そうに体を起こしていた。
「……仁人? 誰か来てたのか……?」
「ううん、誰も。風の音だよ」
僕はベッドに近づき、不安げに震える勇斗を優しく抱きしめた。勇斗は安心したように僕の胸に顔をうずめ、ぎゅっと背中に腕を回してくる。
「仁人……どこにも行くなよ……俺を置いていったら、絶対に許さないからな ……」
「行かないよ。ずっとここにいるよ、勇斗」
首筋の噛み痕が、ズキズキと甘い痛みを主張する。
僕は勇斗の髪を愛おしく撫でながら、彼に聞こえないようにそっと呟いた。
(ずっとここにいてあげる。僕の可愛い、哀れな勇斗)
暗い部屋の中、僕たちは二人だけの閉じられた檻の中で、永遠に解けない毒を味わい続けるのだ。
【蜜と毒の檻】・完
コメント
7件
最終話もめちゃ良かったです!やっぱり相思相愛のsnjn幸せで読んでて楽しかったです^_^

本当に文章力が高すぎて言葉が出てきません、、ほんとうにだいすきです