コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ここは昆虫の国『インセクトランド』!剣城家の次女みくちゃんを含みアダムたち九匹の昆虫たちが暮らしています。今日は初めてインセクトランドの住民となる病弱の持ち主剣城みくちゃんの昆虫の国インセクトランドの案内する日です!
みくちゃん「おはよう、みんな!」
アダム「みくちゃん、おはよう!今日は元気だね」
ミア「みくちゃんは病弱の事で悩んでいたのに、何か決意しているんじゃない?」
みくちゃん「さすがミアちゃん、私、インセクトランドで暮らすのを決意したんだ。家族のところに帰ったら、病気が治らないままになるだけだって気がついたの。病弱の事教えた事もミアちゃんが気づいてくれたし隠し事良くないなって思ったの」
ガブリエル「そうか。偉いなみくちゃんは」
ラファエル「みくちゃん、その格好ってまさか!」
みくちゃん「うん!昆虫の国インセクトランドに合うワンピースをお姉ちゃんが作ってくれたの。お姉ちゃんからの手紙で、これをプレゼントしてくれたから、これに着替えてきたんだよ」
アクセル「へえ、みくちゃんのワンピースすごくかわいいなー!」
みくちゃん「ありがとうアクセル君」
マキシーム「みくさんすごく素敵です」
みくちゃん「あ、マキシーム君もありがとう」
エデン「皆さん、みくさんのためにインセクトランドに案内しますわよ」
エデンの言葉にみんなは大賛成!
まず初めに来たのは綺麗なお花がたくさんある草原です。
みくちゃん「わあ、綺麗なお花がたくさん咲いているよ」
シャルロット「ここは草原っていうのよ。ここで私たちはいつもかくれんぼして遊んでいるの」
みくちゃん「へえ!すごいね!」
次はすぐ近くにある川に来ました。
マキシーム「ここは綺麗な小川が流れているのであります」
みくちゃん「わあ、綺麗に流れている水の音も聞こえてきた」
次は緑の木がたくさんある場所です。
アダム「ここは林だよ。ちなみにあそこの葉っぱの上に僕がいつも寝ているんだ」
アダムは石の上に葉っぱが乗っているのを指差しました。
みくちゃん「え?アダム君こんな所で寝てるの?」
みくちゃんは目が点になって驚きました。
アダム「そう。僕のお家なんだ」
次に着いたのは、お花と木がある場所です。
ガブリエル「ここはな、インセクトランドの森だぞ」
ラファエル「おいらとガブリエルは、木の幹に住んでいるんだぞ」
ラファエルが木の上を見せました。
みくちゃん「大きな木・・・。あれあの黄色いのは?」
ガブリエル「ああ。あれは樹液だ」
みくちゃん「樹液?」
ラファエル「おいらたちは、木の樹液をいつも食べてるから、とても栄養があるんだぞ」
みくちゃん「へえ!それでガブリエル君とラファエル君は、どうやってそんなに大きくなったの?樹液を飲んだから?」
2人は笑いました。
ガブリエル「まさか。俺様たちは最初はこんなに大きかったわけじゃないぞ。卵の時はすごく小さかったんだ」
みくちゃん「え?そうなの?」
ガブリエル「それから幼虫になって何日も何日も眠ったんだ。ワクワクしながら待っていたんだ、一体外はどんな感じなのか。さあ、さなぎになったらこんなに大きくなったってわけだ!」
ラファエル「おいらも、ガブリエルと同じく、最初は幼虫だったよ」
みくちゃん「そうなんだ。教えてくれてありがとう」
ガブリエル「ああ!」
ラファエル「おいらたちもみくちゃんの質問に答えてくれてとても良かったぞ」
みくちゃん「わあー!みんな見て!いろんなものが落ちてる!」
ガブリエル「これはな、森の木で出来たいろんな種だぞ」
みくちゃん「種?珍しい種がいっぱい!」
次は、丘にやってきました。そこにはハチの巣でできた木の上にあるお家があります。
みくちゃん「ここは?」
エデン「ここはポカポカの丘ですわ。ほら、あの木の上にあるお家はマメコバチのテオさんのお家ですわ」
みくちゃん「え、そうなの?」
みくちゃんはびっくり。
テオ「もちろんさ、みくGirl」
みくちゃん「すごいねテオ君。あなたの家ってハチが大好きなはちみつに飾り付けているんだ。すごく綺麗なお家!」
あきらの妹みくちゃんに褒められたテオは顔を真っ赤に染めて笑いました。
次は、インセクトランドにしかない大きな木を案内しました。
ミア「これはてっぺんの木って言って、インセクトランドで一番高い木なんだ」
みくちゃん「へえすごいねミアちゃん。あれ?この赤いリボンは?てっぺんの木がおしゃれに見えたけど、違うの?」
ミア「これは、ミアが大好きなお空をタッチするときに使っているの。毎日毎日、諦めないで頑張れば、出来るようになるために練習してリボンを結んで毎日印つけているんだ」
みくちゃん「なるほど。お空にタッチの練習のために分かりやすく印付けてるんだね!ミアちゃん、天才!」
ミアはとても嬉しそう。
次は遊び場にやって来ました。
みくちゃん「ここは遊び場?」
アクセル「ここはワクワク広場。ほら、滑り台やシーソーもブランコもあるぞ」
みくちゃん「へえすっごく楽しそう!」
声「わーい」
声「滑り台だ!」
声「ギッタンバッタンも!」
声「こっちはブランコもあるよ!」
みくちゃん「え?今の声は誰なの?」
マキシーム「自分の兄弟であります」
みくちゃん「マキシーム君、もしかしてあの子たちのお兄ちゃんだったの⁉︎」
マキシームが頷いて声の方に振り向くと、マキシームと同じハキリアリの子供達でした。
みくちゃん「か、可愛い子供達じゃん!」
ハキリアリの子供①「あれ?可愛いお姉さんだ」
ハキリアリの子供②「本当だ!お兄ちゃんの言ってた新しいお友達はこのお姉さんの事だよ!」
ハキリアリの子供③「あの、お姉さん、僕たちと一緒に遊んでください・・・」
みくちゃん「うん!いいよ!」
マキシーム「ちょっとみくさん、今日はインセクトランドの案内の約束ですよ。みんなも、みくさんと遊びたいのなら、後にしてください!」
ハキリアリの子供達「はーい・・・」
みくちゃん「あ、そうだよね!」
ハキリアリの子供③「ごめんねお姉さん」
みくちゃん「全然大丈夫。案内が終わってからワクワク広場で後で遊ぼうか?」
ハキリアリの子供達「はーい!バイバーイ!」
みくちゃん「また後でねー!」
ハキリアリの子供達がワクワク広場で遊ぶと、子供達と別れたみくちゃんはインセクトランドのみんなと案内の続きをしました。
次は、あの大きな湖に連れて行きました。湖に行くのはかなり遠いですね。
アダム「ねえみくちゃん見て!草や花が元気に咲いているよ」
みくちゃん「わー、すごいね。それよりほら、あれとかどう?もし雨が降ったら、みんなと大きな葉の中入って雨宿り出来るんじゃない?」
みくちゃんは、とても大きな葉っぱを見つけました。
アクセル「うぉー、よく見つけたなみくちゃん!すごく面白そうだ!」
ミア「あ、あれ!」
みくちゃん「ミアちゃん、すごく可愛いお花見つけたね。こんな形のお花今まだ見た事なかったよ!」
シャルロット「あれはケマン草っていうのよ。ハートの形にも見えるでしょ」
みくちゃん「本当!ハートの形に見える!」
アダム「みんな、次はあっちに案内してみようよ」
マキシーム「興味深いであります!」
みくちゃん「ゆっくり案内してくれるのはとても楽しいよね?」
アクセル「ああ、そうだな!」
お昼になると、みくちゃんとみんなはお弁当を食べました。
みくちゃん「とてもおいしいね」
ミア「うん!本当に美味しい」
みんな「うーん、美味しいー!」
お弁当の後、みんなで川が流れる岩の上に乗って探検を楽しみました。
するとテオが、何か見つけたようです。
テオ「あ!」
アダム「テオどうしたの?」
ミア「何か見つけたの?」
テオ「もちろん!ほら」
みんなが上を見上げると珍しい木が!木の先には丸くなっています。
みくちゃんが驚くとテオがみくちゃんの手を繋いで誘いました。顔を真っ赤になったみくちゃんは、テオに滑り方を教えながら楽しく遊びました。するとそのおかげで背中から妖精の羽が生えてきました。
テオ「Wow.みくGirl、羽が生えてきたね」
みくちゃん「すごい、ほんとだ!」
二人はとても楽しそう。みんなも真似をして遊びましたよ。
そしてみんながどんどん進んでいくと、シャルロットが前に指を差して声をかけました。
シャルロット「ねえみんな!」
みくちゃん「シャルロットちゃん?」
みんな「え?」
シャルロット「ほら」
シャルロットが指差す方を見ると穴があります。穴の中には水の音が聞こえてきました。
シャルロット「ここから風が吹いているわ」
みくちゃん「本当だ!それに水の音が聞こえてきた!」
シャルロット「そうね。水の匂いもするわね。・・・という事は湖の抜け道かも」
アダム「抜け道⁉︎」
ガブリエル「いいな!行ってみよう!」
みんなは正面にある穴に入って行きました。
みくちゃん「狭いけど気持ちいいね」
マキシーム「そうでありますね、みくさん」
みくちゃん「なんか案内っていうよりたんけんみたいな案内だね」
みんな「たんけんみたいな案内?」
みくちゃん「そう!いろんなものを見つけたり遊んだりしたからね!」
アクセル「確かに。たんけんができるインセクトランドの案内しているみたいだな」
みんなはとても楽しそうに笑いました。
みくちゃん「みんな見て!あそこが出口じゃない?」
みくちゃんの一言にみんなは大喜びで出口まで向かいました。
出口に着くと、綺麗な大きな湖がすぐ真正面にあります!
ミア「わあ到着。みくちゃん、ここが湖だよ」
みくちゃん「ほんとうだね!綺麗な湖に流れる音もきれいに聞こえる!」
ラファエル「やったー!みくちゃんを湖に案内できたぞ!」
みんなは飛び上がって喜びました。湖で少し遊んだみんなは青い空に飛んで広場に戻りました。
ワクワク広場に戻ってくるとハキリアリの子供達が遊びながら待っています。
ハキリアリの次兄「あ、お兄ちゃん、みんなー!」
ハキリアリの次女「お姉さん、おかえりなさい!」
ハキリアリの末弟「お姉ちゃまー!」
ハキリアリの末弟はみくちゃんを抱きしめました。
みくちゃん「弟君!」
マキシーム「自分の兄弟たちはみくさんと遊ぶのを楽しみにしていたんですよ」
みくちゃん「マキシーム君、そうだったね。みんな、お姉ちゃんと遊ぶぞー!」
ハキリアリの子供達「おー!やったー!」
マキシームの弟と妹たちは大興奮のような喜びの声をあげてみくちゃんと遊びました。みくちゃんとマキシームの兄弟たちとの遊びは、喧嘩ひとつしないで寂しがることも悲しがる事もなく、とても楽しそうな1日でした。
夕方になると、みんなはマキシームの巣穴に招き入れ、みくちゃんのことや、インセクトランドを案内たんけんした事を話しました。
みくちゃん「みんな、私、友達に昆虫の国インセクトランドに初めて来た私のためにいろんな場所に案内してくれたんだよ。これは私のお姉ちゃん剣城あきらから手紙と一緒にくれたワンピースだよ」
ハキリアリの子供達「かわいいワンピース!」
ハキリアリの次女「ねえ、みくさんが着ているワンピース、みくさんのお姉さん剣城あきらさんっていう人からくれたの?」
みくちゃん「そう!さらに私の背に羽が生えたの!」
みくちゃんは自分が生えた羽をみんなに見せて回ってみせました。みんなの話は全て盛り上がるような明るさでいっぱいでした!
みくちゃん「おばあちゃん、お姉ちゃん、いちかちゃん、みんな、お元気ですか?私剣城みくは、今日は元気で暮らしています。インセクトランドの住民となって初めて友達が案内してくれました。私は初めてインセクトランドに住むのですから。まずはインセクトランドの草原、次は綺麗な小川、林、森、ポカポカの丘、一番高いてっぺんの木、遊び場のワクワク広場、そして大きな湖に案内してくれました。たんけんのような楽しい案内になりました。インセクトランドのみんなとのお弁当も食べて美味しかったし、たくさん遊ぶことも出来ました。ハキリアリの三つ子の兄弟とも広場で遊んで、たんけんの案内した事もマキシーム君の住む巣穴でお邪魔して聞かせたのでとても楽しかったです!剣城みくより」
みくちゃんはいちご坂の住む家族と友達が寂しくならないように今日も手紙を書きました。
第2話おわり。