私はがくん、と身体を前のめりに折り、顎をカウンターに置いた。
触れた肌に滑らかな木の質感が伝わる。
温もりの中に、しん、とした冷たさがあるのが、どこか不思議で心地よかった。
そんな感覚的なものに神経を委ねながら、私はぽつり、と呟いた。
「おかしい……」
尖った口から放たれたそれを拾って、店長が首を傾げた気配がする。
「どうしたの?瑞希ちゃん」
「だって聞いてくださいよ、店長」
「うん?」
「もう、あっという間に段取り組まれて、気づいたら両家の顔合わせは済んでるし」
「へえ! 無事に終わったんだ?」
「式場はあっさりと決まるし」
「よかったじゃない、俺の奥さんは決めるのに何カ月もかかったよ?」
「披露宴も、料理も、何かあれよあれよという間にプラン組まれて」
「手際いいねえ。普段の仕事もできるからかな?」
店長が問いかけながら、私の顔の脇に*****************
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