すぐ来るよ↓↓↓
230「ハァ、ハァ、……いってェ……、」
カチカチカチ…と、カッターの音が部屋に響く。床には血がボタボタと垂れ、真っ赤な液体に自分が映る。紫色のツンとした髪、涙でぐしゃぐしゃの顔、何度も首を絞めて残った跡……どれもこれも、自分が1番嫌いで、けど自分が1番好きで、全て自分でやった物だった。
230「…はは、サノス、か……」
そう、俺はサノス。……いや違う。俺はチェ・スボン。大っ嫌いな名前だ。一時は改名してやろうと思ったこともあったが、俺にそんな勇気は無かった。口に薬を放り込んで、ハイになっている時以外、俺は俺で、俺じゃなかった。
コンコン、
124『ヒョン?居ますか〜?もうご飯出来ましたよ……今日は部屋で食べます?』
230「ああ、分かった、そうする。そこ置いといてくれ。」
124『了解です。扉開けていいですか?』
230「……おう、」
ガチャ
124『もう、また端っこに居るんですね?まあいいですよ……、はい、置いときますから、食器はさげにきてくださいね。今日はギョンスとセミが洗うので。』
230「OK、二人によろしく伝えといてくれ。あとミンスにもな」
124『ふふ、はい。分かりました。おやすみなさい、ヒョン』
ガチャ
…さて、片づけるか……、あれ?手が動かない。切りすぎたか?、いや違う。今はそう思って現実逃避したいだけだ。こんな真っ暗な部屋で、いい大人が手首から血を流して泣いている。そんな最低なことあるか?もういっその事、手首ごとかっ切ってしまえばいいのだろうか。そうすれば皆に迷惑をかけずに済むかもしれない。は?何を言っているんだ俺は。俺にそんな勇気なんて無いんだ。何度言ったら分かる?いいから早く手首を隠して、薬でも飲んで下に行って、何事も無かったかのように振る舞えばいい。ただそれだけの事なのに、なぜできない?本当に自分が嫌になる。死ね、死ね、消えちまえ。俺なんか居てもいなくても変わらない。こんな社会のクズは死んだ方がいいんだ。よし、もう覚悟を決めた。このカッターで首を刺して死んでやる。
……あ、駄目だ。このカッター割れてる。しかも根元から。刃の部分だけ持てばいい話だが、最後の最後に痛い思いはしたくない。何か、何か刃物は……
……ふは、あるじゃん。フォーク。これでいい、フォークで死ねるか?大丈夫、死ねなかったら死ねばいい。いや、何言ってんだ俺。まあもうどうでもいいや。サンキューナムス。
疲れた。死んだらあの世では何もせずに過ごしてやる。そこでは全部、サノス様の物だ。
どうでしたか⁉️不穏、てか雰囲気系のやつ初めて書くので、変だったら教えてください‼️
あとこれは完全に私の癖なんですけど、サノスチームの同棲パロとか書く時に絶対ナムギュが人妻っぽくなるんですよね😢😢まあ最高にエッッッだからいいですけど‼️‼️
それではまた次回👋👋(あれば)
コメント
2件
うああああ!! めっちゃ好きです! 普段明るいサノスが病んでるとかまじ最高すぎます!!!! ギャップ萌えだぁぁ