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…なにか、音がする。

擦れるような布の音と…それと…

泣き…声、?

「…っ(ガバッ」

頭が覚醒し周りを見渡す。

するとくらい部屋の中、ひとつの人影がベットの端に座っており、啜り泣くような音が聞こえる。

「マッシュくん…!」

「…!?」

僕のルームメイトで友人のマッシュくんは、声の出せないまま泣いていた。

何故泣いているのか、僕には分からなかった。でも放っておけなくて勢いのままにマッシュくんを抱きしめた。

「っ、、っ!」

「大丈夫、大丈夫だよマッシュくん、少し落ち着こ、ね?」

優しく抱きしめ背中をさすりながら声をかける。そうしていると段々と落ち着いてきたのか、トントン、と僕の方を叩いた。

「…どうして、泣いてたの?」

「…」

部屋の明かりをつけ、マッシュくんにペンとメモを渡す。そして聞きたかった質問を、マッシュくんに投げかけた。

すると少し間が空いて、ペンを走らせ始めた。

“夢を見たんだ、悪い夢”

夢、と聞いて悪夢かと思った。

そう言えばよく見るとマッシュくんの目の下にはクマが見える。最近寝れていなかったのだろうか。

「…どんな夢か、覚えてる?」

「…(コク」

「嫌じゃなければ…教えてくれる?」

「…..(コク」

教えて、と言うとマッシュくんはまたメモに書き始めた。思い出させてしまうようで悪いけど、失声症の原因が分かるかもしれないから聞くしか無かった、ごめんねマッシュくん。

“レインくんが、女の人と街で楽しそうに歩いてる夢”

「兄様、?」

予想外の夢の内容に、少々ビックリした。

そうか、兄様とマッシュくんは付き合っているのだった。好きな人が知らない女の人と歩いているのは、確かに悪夢かもしれない。

もしかして、

「マッシュくん、最近兄様と会ってお話したり、その…2人きりとかになったりした?」

そう聞くとマッシュくんは首を横に振った。

“今日久しぶりに会えた”

(珍しいな…)

兄様はマッシュくんが思っているよりマッシュくんを好きでいる。弟の僕が羨ましいと思う程に、

その兄様が、マッシュくんを放り出して何をしているんだろう。

兄様のことだから仕事だろうけど、兄様がどれほど仕事に熱心か知っているマッシュくんならそんなことで不安にはならない…はず。

「最近、兄様と何かあったの? そういえば今日も少し素っ気なかったよねマッシュくん」

「…、」

「…ねぇマッシュくん、本当は分かってるんじゃないの、?」

「!」

もし、マッシュくんが原因を分かっていて言わないのなら、どうして言わないのか聞きたい、聞きたいけれど質問責めは良くないのは重々分かっている。だからマッシュくんが言おうとするまで、言ってくれるまで待つことにした。

そうして数分経ったあと、マッシュくんはペンをもち、少しずつ文字を書き始めた。

“本当に分からない、でも、前にレインくんが女の人と楽しそうに喋ってるのが見えて、それからずっと苦しい、分からない”

「…マッシュくん、」

マッシュくんはページをもう1枚めくった。

“フィンくん、助けて”

「ッ、!」

マッシュくんが言葉で助けてと、そういうのは滅多にない、助けてあげなきゃ、僕が…僕達が、

「…もちろん、もちろんだよ、マッシュくん」

一瞬、頭に浮かんだ言葉は、言わなった。


フィンくんは何を思ったのでしょうか…、

まぁそれは、この話が終わったらあとがき的な話で書こうかなって思います。

まぁ気になる人がいるかどうか分かりませんが。

良かったら♡とコメントお願いします。

この話じゃないけどリクエストも是非

声、出せなくなっちゃった

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コメント

14

ユーザー

可愛い♡あの.ᐟ‪リクエストいいですか? レインくんの体調不良書いてくれませんか?

ユーザー

やばい こんなに展開が予想できない物語 はじめて見た✨✨✨✨✨

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