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イチョウ先生視点
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ツムル先生が起きる数時間前
「……買いに行くか…。」
…ツムルが言った言葉が頭から離れずにいて眠れなかった。
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間違えてツムルのプリンを食べてしまった。ただ、「それだけ」だ。けれど、きっとツムルにとっては、一大事な事なんだろう。
何でそう思うか。
このプリンは、ツムルの推しのアイドルがコラボしているからだ。あいつのオタクっぷりは俺が一番近くで見ているし、きっと怒った事もそれが一番の原因だろう。
外は薄暗い。でも、この暗さだったら遠い所でも大丈夫だろう。飛んだら、すぐ着くだろうし。
「よし。」
俺はツムルのプリンを買う事を目的に教師寮から出るのに、オトンジャさんから外出許可を貰った。
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はぁ…はぁ……。
「…ここにも無いか。」
何店舗、周っただろう。あれと同じプリン、何処を周っても見つからない。
「ここが最後か。」
ここに無かったら諦めて帰ろう。そして、ツムに謝るんだ。
「あっ。」
あった。こういう時に限って最後の店舗にある。取り敢えず手に取り、買った。
「どうしようか。」
ツムル先生が起きる数十分前
「あっ…ロビン先生!申し訳ないんですが、ツムル先生が起きたら…これ、渡しておいてくれませんかね?」
俺はロビン先生に、数分前買ったプリンを差し出した。
「あ〜〜(察)いいですよ〜。渡しときます!頑張って下さい!」
「?」
何を頑張るんだろ…。 ………あ。
(そういう事か。)
バルバトス家分家の勘はすごい。
「ちょっと、裏庭行ってきますね。」
「は〜い!了解です!」
寝起きの状態で会ったら、ツムルも気不味いだろうし、嫌だろうから、朝は裏庭で煙草でも吸っておこう。
今日、絶対に仲直りする。
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byぴの
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