「ちゃんと向き合いたいから」
晴(はる)さんに会いに行き、 赤桐(あかぎり)くんと合うと思う理由を聞いた翌朝。
鏡を覗くと、ひどい顔をした私がこちらを見ていた。
泣いているうちに疲れて眠ってしまったせいで、目ははれぼったく、顔色はくすんでいる。
(どうしよう……)
こんな顔で学校には行きたくないけど、かといって休むわけにはいかなくて、私は仕方なく通学カバンを肩にかけた。
晴さんに話してもらったことはちゃんと理解しているし、赤桐くんのことを考えると言ったのも、嘘じゃない。
だけど……晴さんを好きな気持ちが消えたわけじゃないから、苦しくて……。
今はやっぱり、赤桐くんとの交際は考えられなかった。
重い足で教室に入ると、赤桐くんはまだ来ていなかった。
ほっとして自分の席に座った時、教卓側のドアから赤桐くんが入ってくるのが見えた。
赤桐くんと目が合いそうになって*******************
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