テラーノベル
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「美味しいっすねー」
四人並んでブラウさんのお店で、お昼ご飯を頂いている。
独特なぬめりのあるキノコを焼いたものや、わらびやぜんまいのように先がくるりと巻いている山菜とベーコンの炒め物。
少し苦味のある緑色のジュースは草の味? 流石に雑草は食べたことないけど、こう野草味溢れる味というか……。そう、草なのだ。
「おー、にいちゃん、見ない顔だな!」
「そうっすかー? 何度かきてるんすけどねー」
「そりゃ、失礼した。でも他種族の客なんて珍しいから忘れるわけないんだがなー? あぁ、その帽子取って顔を見せてくれよ」
「コレは僕のトレードマークなんで、外せませんっすよ」
ブラウとスペードがアハハハと二人で盛り上がっている。
アリスとルードは、……ごめん。そうだった。
私は美味しく頂いていたのだけれど、二人は慣れないのか、苦手な味なのか、格闘してはいるのだけれど大苦戦している顔だった。克服した訳ではなかったのね。
「ごちそうさまでした」
「おう、また寄ってくれよな」
ブラウとノッテが横に並び、店の前で手を振ってくれた。
二人の笑顔を見ると、すごく幸せな気分になれた。治せてよかった。美味しい料理をこれからもずっと二人で続けていってほしいな。そう思いながら、私達はこの国に最初に着いた場所へと向かう。
途中、カノンに呼び止められ、ルードが何か預かっていたのは何だったのかな――。
ーーー
「それじゃあ、行きましょうかっす!」
ぴーちゅんとラーファを呼び出し、準備をしていると、スペードがにこにこしながら仕切っている。
あぁ、この展開は……。あれ?
アリスの耳と尻尾が垂れている。またもや、可愛そうになるくらい垂れている。ルードも、嫌そうな顔をしていたが、今回は三人揃って彼に助けられてしまったからか、苦虫を噛んでいる。
「アリスちゃん……」
ポケットからマタタビ棒を、一本取り出して彼に渡す。
「元気出して」
受け取ったアリスは、ぎゅっとマタタビ棒を手の中で握りしめていた。
これで残り四本かぁ。半分きっちゃったな。
少しして、アリスの耳と尻尾が復活し、私を抱き上げてぴーちゅんへと飛び乗った。その腕の力が、いつもより少しだけ強かった気がしたけれど。
「ありがとう、ボクもっと強くならないとだね」
そっと背に降ろされる前に、アリスが呟いた。
「ボクはリサちゃんを守るよ」
改めて約束されると、照れてしまう。
「ヨロシクオネガイシマス」
変な緊張のせいで、喋り方がおかしくなってしまった。それを聞いたアリスがふにゃりと笑った。やっぱり可愛い笑顔だなぁ。
「行こうか、木の精霊の国へ!」
「うん」
「はい」
「よろしくっすー」
「ぴちゅ」「ピッピ」
それぞれがアリスの声に答えて、ぴーちゅんとラーファが飛び上がった。怪しい帽子と黄緑色の光を新たに連れて、私達は木の精霊の国を目指し飛んでいく。
まさか、次の国であんな目に合うなんて、この時誰が予想出来ただろうか――。
#ファンタジー
月城 蓮桜音
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羽海汐遠
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エコ

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#執着攻め
コメント
1件
わー、今回もほっこりする空気感がいいですね!仲間と一緒にご飯を食べるシーンって、なんだか心が温かくなります。ブラウさんとノッテさんの笑顔見られて本当に良かった…ああいう「治せてよかった」と思える瞬間、じんわりきますね。 アリスがマタタビ棒で元気を取り戻すところ、ちょっと切なくも可愛くて。『強くなる』って決意してるところに成長を感じます! 最後の「まさか次の国で…」の一文、不穏すぎて続きが気になりすぎます…!頭の中で「え、何が起きるの!?」ってなってます。次話も楽しみにしてます!