テラーノベル
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″ 好き ″ って 何だろうね ?
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夏の暑い日 ,風鈴の鳴る音が
部屋中へ響いた 。
縁側でアイスを食べている貴方の瞳は ,
何処か儚く ,寂しそうな瞳 。
空を見上げながら額に伝った汗を拭う 。
そんな仕草が好きだった 。
僕の幸せは ″ 好きな人と一緒に居る事 ″ 。
居れたら幸せで ,安心するのだ 。
そんな時 ,貴方は口を開いた 。
『 暑いね … 。どうにかならないかな 。』
そう言いながら僕が持っていた団扇を
僕の手ごと持っていき自分に扇ぐ 。
そんな所も好き 。
今ならキスをしてもバレない … 。
そんな考えが過ぎる程 ,貴方と居るのは
心地良く ,幸せだったのだ 。
日差しが強い夏の日 。
貴方は少し僕の方を見て ,微笑んでいた 。
可愛いな … そんな事を思いつつも ,
暑すぎてどうにかなってしまいそうだ 。
そんな時 ,貴方の団扇が目に入った 。
それを貴方の手ごと持っていき ,扇いだ 。
すると貴方は少し驚いた表情をしたけど ,
すぐ視線を地面にずらしたのだ 。
嫌だったかな ,と思い ,貴方の手を離すと
『 えっ 。 握っててよ … 。 』
そんな可愛いセリフが貴方から聴けるとは
思ってもいなかった 。
僕は頷き ,貴方の手を握り返した 。
ああ ,こんな日々がずっと続けばいいのに 。
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