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ジーニストさんの車にて。
ジーニストさん、エンデヴァーさんが前。
啓悟くん、私、出久くんが後ろ。
オールマイトさんは少し用事があるそう。
車の中は無言だ。
ブゥゥゥン
響くのはエンジン音だけ。
今、思うと
私…すごい人たちと関わってんだな…
No.1、2、3ヒーロー、そして
元No.1ヒーローの力の継承者…
チラッと左隣の出久くんを見る。
窓の外を険しい顔で見ている。
窓の外の景色は日に日に悲惨で
避難所に行っていない一般市民は武装し
対ヴィラン、対脱獄犯に立ち向かうようになった。
鳴り止まないサイレン
あちこちに落書きがされており
治安が悪い。
出久くんは、1人で全部片付けようと
思っているんじゃなかろうか
その険しい顔は全てを物語ってるような。
『出久くんっ!』
気がつけば私は出久くんの両手を握ってた。
傷だらけの、たくさん今までもこれからも
みんなを守るために使うであろう
優しくて強い手。
デク「美っ…美姫さん?///」
出久くんは照れながら言う。
私は
『頑張ろうね!!』
そう、笑って言った。
出久くんは、照れていたけれど
すぐに強い眼差しで
デク「はい!」
と言った。
と
「はい、ストップ〜」
後ろから啓悟くんの手が出久くんの手に添えられる。
びっくりして出久くんの手を握ってたけどパッと離してしまう。
そして私を後ろから腰に手を回し引き寄せる啓悟くん。
『啓悟くん…?』
問うと私の肩に頭を置き
「緑谷くん。」
と一言。
出久くんは
デク「はぃい!!すみません!!」と
ペコペコと頭を下げる。
ん???