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こっちまできゅんとなってしまった😭😭💋 物語作るのうますぎます……!!!!! 少し関係ないんですけどためぐちっていけますか?!
昼休みの教室は、いつも通り少し騒がしかった。
「康二」
名前を呼ばれて、康二は顔を上げる。
「ん?」
「今日、放課後……少し話せる?」
蓮の声は穏やかだったけど、
どこか大事なことを伝えたいような響きがあった。
「うん、ええよ」
それだけで、胸が少しあったかくなる。
⸻
放課後。
人のいない屋上。
フェンス越しに見える空は、少し低くなってきていた。
「ここ、久しぶりやな」
康二が言うと、蓮は頷く。
「静かで、好きなんだよね」
「蓮らしいな」
そう言って笑うと、蓮は少しだけ照れたように視線を逸らした。
沈黙のあと、蓮が口を開く。
「この前の喧嘩……」
「うん」
「俺、自分でも気づいたことがあって」
康二は、黙って聞く。
「康二がいない時間が、 想像以上に不安だった」
その言葉に、康二の胸がきゅっとする。
「独占したいとか、
そういう言葉だけじゃ足りない」
蓮は、真っ直ぐ康二を見る。
「俺は……康二が、笑ってても、落ち込んでても、
全部ひっくるめて好きなんだ」
康二は、思わず息を吸った。
「……蓮」
「完璧じゃないところも、
無理してしまうところも」
一歩、距離が縮まる。
「それを知っても、
そばにいたいって思った」
康二は、ゆっくり言った。
「俺もな」
蓮の目を見つめ返す。
「蓮が優しいとこだけやなくて、
ちょっと不器用なとこも」
「……」
「独占欲あるとこも、
黙って抱え込むとこも」
小さく笑う。
「全部含めて、好きになってもうた」
蓮の表情が、ふっと緩んだ。
「……康二に、そう言われるの」
少し間を置いて。
「嬉しい」
蓮は、そっと手を伸ばす。
指が触れて、絡む。
「理由なんて、ひとつじゃなくていい」
「うん」
「好きになるのに、
全部説明できなくてもいい」
康二は、蓮の手をぎゅっと握り返した。
「俺らさ」
「うん」
「ちゃんと、大人になっても一緒におれそうやな」
その言葉に、蓮は一瞬驚いてから、静かに頷いた。
「うん。
そのつもりだよ、最初から」
夕暮れの空の下。
二人は、何も言わずに並んで立っていた。
言葉がなくても、
繋いだ手が、全部伝えてくれていた。
めめお誕生日おめでとう🎉
これからも推します🥹