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ムシムシとした暑さが続く夜。私は不思議な夢を見た。

夢の中はまるで、異世界の様だった。

大きなお城に、大きな門。それに大勢の人々。とても日本にあるとは言えない光景だった。

ここはどこなのだろう。私はふと思った。

「あ、あの!」

私は近くにいた通行人に話しかけた。

「どうしましたか?」

相手からの返事が来る。

「ここって…?」

「あぁ、ここはサンフラワー王国ですよ。」

サンフラワーって確か向日葵だよね?

なんでサンフラワーなんだろう?

「あの、サンフラワーの由来って分かりますか?」

少し考えてから通行人は言った。

「確か、国王のご先祖さまが優しくて暖かい方で周囲の人からのあだ名がサンフラワーだったからじゃなかったかな、」

なんか曖昧な理由だな。

でも素敵な理由だ。

「ありがとございました。」

「えぇ、大丈夫よ。」

とりあえずお城に行ってみようかな。

お城の前に着くと門番がいた。

「なんだ貴様は!」

「えっと…」

「さてはお前どこぞの国の使者だな?」

「いえ、違います。」

私は思わず即答してしまった。

「いや、待て。その髪色…」

「まさか魔人か?!」

魔人??この世界には魔族もいるの?ほんとに異世界ね。

「何の騒ぎだっ!」

こっちに来たのは金髪の騎士?のような人だ。

「実はこの女が魔人ではないかと話していまして…」

騎士はジッと私を見る。

「そうか、お前名前は? 」

「ユウナです。」

「ユウナ…か。いい名だ。」

「ユウナ少し来い。」

「わかりました。」

「ですがレイン様!」

「こいつは俺の来客だ!」

門番は一言で引き下がった。相当高い身分なのだろう。

「あ、あの何の御用でしょうか?」

「お前を俺の嫁にする。」

は?何を言っているんだ?

初対面なのによくそんな冗談言えたな?

「ご冗談を…」

「冗談では無いぞ?ちょうど結婚相手を探していたんだ。」

「名前も知らないのに結婚はちょっと…」

「俺の名前はレイン・サンフラワー。この国の第1王子だ。」

「え、えー!」

私は思わず声を上げた。

「そんなに驚くか?この国の国民はみな知っているぞ?」

だって私ここの国民じゃないですから…

「えっと、今まで引きこもっていたもので…」

「そうか、では応接間に行くぞ。」

「はい。」

レインは私を拾うように抱え馬に乗せる。

もちろん身分の低いであろう私には拒否権などない。

恋愛経験無しの私には刺激が強すぎる。

でも近くで見ると綺麗な顔だ。

スっと通った鼻筋。細りと長く大きな目。シュッとした輪郭。しかも風でなびく髪は金色でサラサラしていて思わず触りたくなってしまう。

「もう着くから馬から降りるぞ。」

「わかりました。 」

応接間入るとそこはキラキラとした部屋だった。

「少し座っていろ。父上と母上を呼んでくる。」

「わかりました。」

私は1人応接間で数分待った。

「紹介する。」

「こっちは俺の父。ライト・サンフラワー、」

「こっちは母のエレン・サンフラワーだ。」

両親ともに顔立ちが整っている。

この両親からこの息子、納得がいく。

「で、この子が俺の婚約者になる予定のユウナです。」

「まぁ綺麗な子ねぇ〜」

「いえ、突然すみません。」

「綺麗で礼儀正しい。レイン、素晴らしい子を連れてきたな。」

「はい!」

「ただ、黒髪か、」

「そうね」

「そうだ、レベル測定をしてみたらどうです?」

「そうだな!」

私はレベル測定へと足を進めた。

「ではここに手を置いてください。」

「はい」

私はそっと手をおく。

その瞬間、室内は光に包まれた。

「こ、これはすごい。」

「結果は?!」

「全属性使用可、レベル…150…」

「は!?」

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