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140

第140話<それぞれの週末2>

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2024年02月19日

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~新二×彩香~


トルルルルルルルルル

トルルルルルルルル


ブッ


タダイマデンワニデルコトガデキマセン

モウイチドオカケナオシクダサイ


「はぁ」


何度かけても留守電にすらならない。


LINEにも連絡が欲しいとメッセージを送るが既読もつかない。


今、賢一さんは何をしてるんだろう。


「彩ちゃん、そういえば生理が来てないって兄さんが言ってたけど、検査薬とか使った?」


「え?賢一さんが新二くんに言ったの?」


「だって、オレが聞いてないっておかしいよね?検査した?」


「してない」


「どうして?」


「その・・・一人では怖いというか」


新二はバッグから妊娠検査薬を取り出した。


「オレがついているから検査してみなよ」


有無を言わさず新二は彩香をトイレまで誘導した。


新二は彩香をトイレに残し、ベッドに横になりながら雪と賢一の写真を見る。


「幸せそう、兄さんはこういうクール系の美人が好きだったんだ」


彩香が複雑な面持ちで新二が座っているベッドまでやってきた。


「それで?」


「陰性」


「なーんだ残念。そういえば兄さんの恋人?愛人?に会ったよ。キャリアウーマン風の美人」


「ほら」と、言って例の写真を彩香に見せる。


「この人が、賢一さんの好きな人なんだ」


「今頃、二人でこんなことしてたりして」

そう言うと、新二は彩香を抱き寄せた。

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