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ぷでぃんぐ
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『あなたにすきってつたえたい』
第9話 「これからも、ずっと」
春。
桜が咲き始めた。
大学生活も。
もうすぐ終わる。
tt「……早かったな」
隣を歩くjpを見る。
jp「何が?」
tt「大学」
jp「あぁ……」
jpも少しだけ寂しそうに笑う。
jp「ほんとだね」
tt「入学したばっかりやと思ってたのに」
jp「最初の日、覚えてる?」
tt「覚えてるで」
jp「俺、道分からなくなったんだよね」
tt「そうそう」
jp「ttが迎えに来てくれた」
tt「めっちゃ困った顔してたからな」
jp「だって広すぎたんだもん!」
tt「ははっ」
jp「……懐かしいね」
tt「うん」
二人で歩く。
昔から。
何度も歩いてきた道。
小学生の頃。
高校生の頃。
そして。
大学生になってからも。
ずっと。
隣にはjpがいた。
その日の夕方。
二人で公園に寄った。
ベンチに座る。
tt「ここ来るの久しぶりやな」
jp「うん」
jpが周りを見る。
jp「……昔を思い出す」
tt「小学生の頃?」
jp「そう」
jp「ここで約束したんだよね」
tt「『先に好きになったほうが負け』」
jp「うん」
二人で笑う。
jp「……あの頃は」
tt「うん」
jp「まさか、本当にttのこと好きになるなんて思わなかった」
tt「俺も」
jp「嘘」
tt「ほんまやって」
jp「だってtt、昔から私のこと見てたじゃん」
tt「……バレてた?」
jp「バレバレ」
tt「うわ……」
jp「ふふっ」
jpが笑う。
tt「でも」
jp「ん?」
tt「jpも俺のこと見てたやろ」
jp「……」
tt「顔赤いで」
jp「うるさい」
tt「図星?」
jp「……ちょっとだけ」
tt「ははっ」
jp「……でも」
jpが小さく呟く。
「好きって言うの、怖かった」
tt「……」
jp「だって」
jp「言ったら負けだったから」
tt「……うん」
jp「でも」
jpが俺を見る。
「本当はずっと、言いたかった」
tt「……」
jp「好きって」
その言葉に。
胸がいっぱいになる。
tt「……俺も」
jp「うん」
tt「ずっと言いたかった」
jp「……そっか」
二人の手が重なる。
卒業式の日。
大学の門の前。
たくさんの人が写真を撮っている。
jp「tt!」
tt「ん?」
jp「写真撮ろ!」
tt「ええよ」
スマホをセットする。
二人で並ぶ。
jp「もっと近く!」
tt「これくらい?」
jp「もっと!」
tt「……近いって」
jp「恋人なんだからいいでしょ」
tt「……」
シャッター。
カシャ。
写真を見る。
二人で写っている。
jp「……いい写真」
tt「うん」
jp「保存しよ」
tt「送って」
jp「なんで?」
tt「俺も欲しい」
jp「……いいよ」
写真を送ってもらう。
tt「……」
jp「どうしたの?」
tt「いや」
tt「この写真、ずっと持っとくわ」
jp「……俺も」
*
帰り道。
jp「……ねぇ」
tt「ん?」
jp「今日で大学終わったね」
tt「うん」
jp「明日から、今までみたいには会えないかも」
tt「……」
jp「仕事も始まるし」
tt「そうやな」
jp「ちょっとだけ」
jpが俯く。
「寂しい」
tt「……」
俺は。
jpの手を握る。
tt「でも」
jp「?」
tt「会えなくなるわけちゃうやろ」
jp「……うん」
tt「今まで毎日会えてたのが」
tt「週に何回かになるかもしれん」
tt「それでも」
tt「俺はjpと一緒にいたい」
jp「……」
tt「仕事終わったら会えばええ」
tt「休みの日にデートすればええ」
tt「忙しかったら電話でもええ」
jp「……」
tt「形が変わるだけや」
tt「俺たちが一緒にいることは変わらへん」
jpの目に。
少し涙が浮かぶ。
jp「……ずるい」
tt「何が?」
jp「そんなこと言われたら泣くじゃん」
tt「泣いてええよ」
jp「……」
jpが俺の胸元に顔を埋める。
ぎゅ。
俺も抱きしめる。
tt「大丈夫」
jp「……うん」
tt「俺はここにおるから」
jp「……好き」
tt「俺は愛してる」
jp「……ずるい」
その夜。
jpから電話がかかってきた。
tt「もしもし」
jp『tt?』
tt「うん」
jp『今、何してた?』
tt「jpから電話くるかなって思ってた」
jp『……ほんと?』
tt「ほんま」
jp『……嬉しい』
しばらく。
二人で他愛のない話をする。
そして。
jp『ねぇ』
tt「ん?」
jp『今日ね』
jp『帰るときに思ったんだけど』
tt「うん」
jp『俺たちって』
jp『小学生の頃からずっと一緒だったね』
tt「そうやな」
jp『高校も』
tt「うん」
jp『大学も』
tt「うん」
jp『……これからも一緒にいられるかな』
tt「……」
tt「いるよ」
jp『……』
tt「何年経っても」
tt「俺はjpの隣におる」
jp『……約束?』
tt「約束」
jp『……じゃあ』
少し間があって。
jp『俺も約束する』
tt「何を?」
jp『これから先も』
jp『ttのことを好きでいる』
tt「……」
胸が熱くなる。
tt「俺も」
jp『うん』
tt「ずっと好きやで」
jp『……俺も』
電話越しに。
小さく笑う声が聞こえる。
*
それから。
少しずつ。
二人の生活は変わっていった。
仕事が忙しい日。
会えない日。
疲れて電話できない日。
それでも。
「おはよう」
「今日も頑張ってね」
「おやすみ」
そんな短いメッセージを送り合った。
そして。
忙しい日々の中でも。
時間を見つけて会った。
一緒にご飯を食べる。
映画を見る。
買い物をする。
たまに遠くまで出かける。
普通の日々。
でも。
二人にとっては。
それが幸せだった。
*
ある日。
tt「jp」
jp「ん?」
tt「俺」
tt「聞きたいことある」
jp「なに?」
tt「これから先も」
tt「ずっと一緒にいる?」
jp「……」
jpが少し笑う。
jp「今さら聞く?」
tt「ちゃんと聞きたい」
jp「……うん」
jpが俺の手を握る。
「ずっと一緒にいる」
tt「……そっか」
jp「ttは?」
tt「俺も」
tt「ずっと一緒にいる」
そして。
二人は。
もう一度。
小指を絡めた。
小学生の頃から。
何度も繰り返してきた約束。
でも。
今回だけは。
少し違った。
子どもの約束じゃない。
大人になった二人が。
自分たちの未来を選ぶための。
新しい約束だった。
――そして。
この約束から。
さらに数年が経つ。
二人は。
次の未来へ進むことになる。
――第9話 END
え、自分天才すぎて滅
コメント
1件
ああー、もう……めっちゃいい話やった……! 読んでて胸がじんわりしたわ。 小学生の頃からずっと一緒だった二人が、大学生活の終わりっていう“区切り”を迎えて、それでも変わらず隣にいることを選ぶってのがね。公園で『先に好きになったほうが負け』って約束を思い出すシーン、めっちゃ刺さった。あの頃は子どもの遊びだったのに、大人になってから交わす『ずっと一緒にいる』っていう約束が重くて尊い。 「形が変わるだけや」ってセリフ、ttっぽくて好きやわ。卒業して環境変わっても、変わらず相手を大事にするって決めてるところが本当にいい。これからもずっと、二人の未来が続いていきますようにって心から思った。