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「さむぃ……」
「さむいよ……」
「誰か…光を……」
「?何か光ってる……」
「もう私も限界か……」
「まほうがつかえたらおかぁさんをまもれたのかなぁ……」
「…おかぁさん……まっててね…」
???「おい!コイツを捕まえろ!!」
???「はいっ!!」
「ぁれ…ここは……」
「白くてキレイなお城……」
「ようやく天国に来れたのかなぁ…」
???「何を言ってるんだ?」
「びゃっ!?」
「だ、誰ですか!?」
???「俺の名前を知らない…?」
???「ここの国民ならそんなことあるわけないと思うんだが」
キウナ「我が名はキウナ・クメリ」
キウナ「この国の第一王子だ。」
「ぇ、お、王子様!?!?」
キウナ「名前を聞いたらそちらも答えるのが礼儀ではないのか?」
「ぁ、はい!すみません…」
陽菜「私の名前は安藤 陽菜です。」
キウナ「聞いたことのない名前だな……」
キウナ「嘘をついているんじゃないだろうな?」
陽菜「そんなわけないですよ!!」
キウナ「お前…出身はどこだ?」
陽菜「ぇ、えっと、日本…です……」
キウナ「聞いたことがない地名だぞ」
キウナ「それにヒナという苗字も聞いたことがない」
陽菜「ぁ、えっと、陽菜が名前で安藤が苗字です…!」
キウナ「それでもアンドウという苗字は聞いたことがないぞ」
陽菜「そういえば…私ってどうやってここに来たんですか?」
キウナ「とぼけるな。お前は空から降ってきただろう」
陽菜「そ、空から!?いくらなんでも雑すぎません神様…」
キウナ「俺がいなければ今頃潰れた死体になっていたぞ」
陽菜「し、死体…こわぁ…」
キウナ「お前…なんで空から降ってきたんだ?」
キウナ「空中飛行の練習でもしていたのか?」
陽菜「空中飛行…?それってもしかして…魔法!?」
キウナ「そうだがなんだ?」
陽菜「実は私…」
陽菜「魔法がない異世界から来たんです!!」
陽菜「って信じてくれるわけないですよね。すみません」
キウナ「まぁだろうなと思っていた」
陽菜「えぇ!?」
陽菜「なんで!?」
キウナ「なんで、と言われても…」
キウナ「どう見てもこの国の者じゃないからな」
キウナ「この国の者だったらそんな簡単に俺の城に入ってこない」
陽菜「さすが王子様…察しがいい」
キウナ「帰れる見込みはあるのか?」
陽菜「そうですね…この世界のことを何も知らないのでまだわかりませんが」
陽菜「今のところ0ですね!!」
キウナ「…なら俺の城で帰れるまで暮らすか?」
陽菜「え、いいんですか!?」
キウナ「あぁ。俺にできることなら何でも協力する」
陽菜「ありがとうございます!!」
キウナ「後悔しても知らないぞ」
陽菜「?はい」
陽菜「今日から夢の異世界ライフだ!!」
陽菜
唯一の家族の母を火事で亡くした16歳の少女。
小さい頃から妄想が大好きで魔法や異世界などをずっと夢見ていた。
まさか自分にも王子様が来てくれるなんて!?とドキドキしている………
はやくおかぁさんのところにいきたいな
キウナ・クメリ
???国の第一王子。
空から落ちてきた陽菜をキャッチできるほど運動神経バツグン
陽菜の危なっかしいところを見て放っておけないと思い、自分の城で暮らせることにした。
あの時見えた顔…いや、そんなわけないか