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『バレンタインまであと6日』
tg視点
放課後。
俺――ちぐさは、エプロンを装着していた。
「……よし」
机の上には、
板チョコ、ボウル、温度計、レシピメモ。
(冷静に考えて)
(まだ6日ある)
(全然余裕)
……のはずなのに。
(ぷりちゃんの“予定、決まってる”が
頭から離れない)
「……無理、今作る」
誰に言うでもなく宣言して、
板チョコを割った。
数十分後。
「……あれ?」
湯せん中のチョコが、
なんか……様子がおかしい。
つやがない。
分離してる。
ぼそぼそ。
「え、なんで……?」
スマホで検索。
《チョコは50℃以上にすると分離します》
「……あ」
さっき、
ぐつぐつ言ってた気がする。
「……やり直し」
一方その頃。
「……最近、ちぐ忙しそうやな」
ぷりっつは、教室で腕を組んでいた。
昼休みも、放課後も、
ちぐはやたらそそくさしてる。
(目、合う回数も減っとるし)
ちょっとだけ、不安になる。
(……俺、なんかしたか?)
あの“秘密”発言、
言いすぎたかもしれん。
「……あかん」
ため息。
(待つ側って、
こんな落ち着かへんのか)
再び、ちぐの家。
「今度は温度、ちゃんと……」
慎重に、慎重に。
——完成。
「……できた!」
小さなハート型。
見た目は……まあまあ。
(味、大事だよね)
一口、かじる。
「……苦っ」
カカオ強すぎ。
「……ぷりちゃん、
甘いの好きだよね……」
思い出すのは、
コンビニで一緒に買ったチョコ。
「ミルク系やな」
「甘いのが正義やで」
——その声が、頭に残る。
「……方向性、間違えた」
机に突っ伏す。
翌日。
教室の隅で、
女子たちが話してる。
「テンパリング成功した?」
「失敗すると白くなるよね〜」
——テン、パリング?
(なにそれ)
慌ててスマホ検索。
《テンパリング:
チョコをなめらかに仕上げる重要工程》
「……重要工程……?」
画面を見つめて、固まる。
(俺、そんなの…… やってない)
放課後。
俺は、机に突っ伏していた。
「……チョコって、こんなに奥深いの……?」
そのとき。
「ちぐ」
声がして、顔を上げる。
「ぷ、ぷりちゃん!?」
目の前に、本人。
「最近、忙しそうやな」
「そ、そう?」
「なんか…… 俺、避けられてる?」
心臓が、跳ねる。
「ち、違う!」
即答。
「じゃあ……」
ぷりちゃんは、少しだけ間を置いてから言った。
「当日、ちゃんと来てくれるよな」
当日。
バレンタイン。
「……うん」
小さく頷く。
ぷりちゃんは、安心したように笑った。
「ほな、それでええ」
その背中を見送りながら、
俺は拳を握る。
(……絶対、失敗できない)
(次は、本気で作る)
ーーバレンタインまであと6日ーー
♡>>>>1000
今日すとふぇす行ってきたよーん‼️
個人的には心音くんバカイケメンだった
コメント
6件
めっちゃ頑張るtgちゃん可愛い💕 すとふぇす私も行った〜!
今回も変わらず神作…👍 prちゃんの関西弁好きすぎる !!!! すとふぇすいいですね~~👀✨
最初のいいねもらいました 😁✨ すとふぇすいったのいいなぁぁ