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弥生楓-YayoiKaede
まる。
「隼兄〜いらっしゃい!」
「俺もいるんだけど」
今日は久しぶりに隼兄も遊びに来てくれる日。
少し不満そうな悠を無視して、隼兄を部屋に案内する。
……正直、悠とこんなことになっちゃってるの、隼兄には絶対バレたくない。不自然に思われないよう隠すのに必死だ。
「隼兄!前気になるって言ってたゲーム買ったよ!」
「このアイス好きだよね隼兄!」
……と、ちょっと不自然すぎるくらい隼兄に構っていたら。
「お前、隼兄隼兄うるせー…」
不機嫌な悠が完成してしまった。
慌てて言い返す俺。
「は、はぁ?別に今さらだろ!」
「んだよ、俺とも仲良くしてんじゃん」
「ばっ…!お前…っ!」
バシッと悠を叩く俺。
変なことを言い出さないかヒヤヒヤする。
「てか、お前は遠慮なさすぎ!最近の食費2倍になりかけてるぞ、お前の分まで作るから」
「だって美味しいんだもん」
「おっ……!褒めてもだめだ!次から金とるっ」
「え〜ケチ」
「ケチ…?!大体お前が…っ
「ふふっ」
小さな笑い声に気づいて振り向くと、おかしそうに笑う隼兄。
隼兄をほったらかして喧嘩するのは、もはや幼少期からの定番だ。
「…いや、2人とも相変わらずだな〜って思って」
「……」
「でもなんだろ、前よりも楽しそうにしてる。最近変わったよね」
「……っ!」
ギクっ…
「変わってないよ?!っまじで、この話おわり!」
「ふふ、2人が仲良いと僕も嬉しい」
「……っ!しゅんにい〜〜」
優しく笑いながら頭を撫でてくれる隼兄。あったかくて、本当の兄みたい。
今の状況で良い訳は無いが、隼兄がそう思ってくれるなら、もう少しこのままでも良いのかもしれない。
……
…………
「……で、また隼だけベッド?」
テーブルを片付け、 ラグにゴロンと横になりなら恨めしそうに呟く悠。
「当たり前だろ!俺とお前は床でいい」
「え〜瑞樹、いつも悪いよ…」
申し訳なさそうな隼兄を宥める。
「隼兄、こいつはいっつもベッド占領してるし、ぜんっぜん問題ないよ!」
「結構悠も泊まりに来るんだ?」
「あっ…え、っと……たまに?かな」
ニヤニヤ笑う悠を小突きながら隼兄を強引に寝かせた。
……
………
カチ、カチと時計の音と、微かに隼兄の寝息が聞こえる。 楽しかったけど、気を張って疲れちゃったな…
ラグはあるけど床で寝るのは少し難しい。寝付けなくて体制を変える。
隼兄への想いが悠にバレた、あの日のことを思い出す。
そういえば、今日隼兄に頭を撫でられてもドキドキはしなかったな。どっちかっていうと、憧れとか、尊敬みたいな。
ドキドキでいうと……
と、次の瞬間後ろからぎゅっと抱きしめられ、ビクッとなる。
「ゆ、悠?起きてる?」
びっくりした。バクバクする心臓。
隼兄を起こさないよう小さな声で話しかける。
「……」
返事はない。もしかして寝ぼけてる…?
悠の息がうなじにかかってくすぐったい。
抱かれる時、ぎゅっと抱きしめられる感覚を思い出す。……やばいかも。
身をよじって逃げ出そうとすると、
「……ふっ」
悠の小さな笑い声。こいつ…っ起きてた!!
「起きてるなら返事しろっ」
小突こうと寝返りをすると、今度は前からぎゅっと抱きしめられてしまう。
「なにしてっ…隼兄いるっ」
「だから、しー…」
静かに、と諭すように呟く。そんなこと言われたって、この体制のまま大人しくいられる訳ない。隼兄だって起きるかもしれないのに。
大きな手で優しく頭を撫でられる。いちいちドキドキしてしまうのが悔しい。
「……隼のことまだ好き?」
「はぁ…?!お前に関係ない…っ」
「……」
なんなんだよその質問!!なんか他に言えよっ
ぐるぐる考えていると、強引に唇を奪われる。
「っ…ん、ぅ……」
すぐそこで隼兄が寝てるのに!深くなるキス、息が漏れるのを必死に堪える。
「っは……、ん…っ」
角度を変えて落とされるキス。頭がふわふわしてきて、硬さを増す俺のそこ。
さらに距離を詰められ、ぐり、と悠のがあたる。あ…悠も勃ってるんだ……。
「っ…流石にこれ以上はだめか」
こんなにさせといて…?!
こいつ、っムカつく!
「なんか萎えること考えよー…お前は抜いてきても…っん
勢いに任せて、気づくと俺は自分からキスをしていた。
「っふ……、は…まじ?」
「……うるさい…お前のせいだ……」
深いキスを繰り返しながら、気づけばお互いに固くなったそれに手をかける。悠のは始めてちゃんと触った……。
「ふ…これ結構やばいな…」
「っは…ぁ、ん…」
「おまっ、まじで声抑えて」
「は…うるさ……っん、ぅ…」
だんだん息が荒くなる。キスをしながら、お互いのを触り合うだけでこんなに気持ちいいなんて。
「っぁ…きもち…っう」
「ばっ…!声抑えろって」
「むり…ぅ、は…」
2人のそれを合わせて一緒に扱く。もうどっちのとろとろかわからない。
口をキスで塞がれる。くちゅくちゅと口内も犯されながら、徐々に高みにのぼる。
「っんぅ……う、ん…〜っ!」
ほとんど2人同時に果てる。
声を殺したまま荒い息を落ち着ける。
「やば…めっちゃ興奮した」
「ばかっ」
「いや、お前が悪いこれは」
隼兄…起きてないよね?!
よかった……。
幸い服は汚れてなさそうだ。こそこそと2人で洗面所に向かい、手を洗う。
鏡越しに悠と目が合い、思わず笑ってしまった。
「何やってんだろ俺たち」
「いやほんとそれ、猿かよ」
流石に悠も同意見だったらしい。
ちょっとでも触れてないと気が済まないし、触れられたら我慢できないし。
泡を洗い流しながら考える。セフレって、みんなこうなんだろうか。
今はただ、この関係が楽しくて、手放したくないとさえ思ってしまっていた。
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