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「な、夏祭り…?!」
「うん!久しぶりに瑞樹もどうかな〜って」
数週間経った夏のある日。
俺の家に遊びにきていた隼兄から、思いもよらない提案をされている。
俺たちが住む町で毎年開催されている夏祭り。小さな頃はここに隼兄とカナちゃん、悠と俺の4人で行くのが定番だった。
最後に行ったのは確か高校のころ。結局みんな受験やら何やらで、それ以降は全く行ってなかった。
「悠は別の用事があって来れないんだよね」
「そー…」
隣でスマホを触りながら、聞いてるのか聞いてないのかわからない返事をする悠。
「瑞樹はどうかと思って」
「でも隼兄、カナちゃんに悪いよ…」
「大丈夫、カナも瑞樹に会いたがってるよ?」
隼兄それ、多分カナちゃん気を遣ってる…。
隼兄ってちょっと、いやかなり鈍感なところあるからな…そこが魅力でもあるんだけど。
2人のデートにのこのこついていくほど、空気読めない俺じゃないし…
「んー悪いから、遠慮しとこうかな」
「え!なんでだよ一緒に行こうよ〜〜お願いだよ〜」
必死に誘われる。う…俺は隼兄のお願いに弱い。
まぁ、最初ちょっと顔出すくらいなら良いかな…すぐ帰れば。
「……分かった…」
「えっ」
「っほんと!ありがとう瑞樹〜」
嬉しそうに喜ぶ隼兄。悠は意外だったようで、目を丸くしている。
「あ……でもずっと一緒にいるのはあれだから、ちょっと顔出すだけで…
「じゃあ俺も行く」
「「えっ」」
ポツリと呟く悠の言葉に驚いて、 隼兄と俺の声がシンクロする。
「でも悠、用事あるんじゃ…」
「あー…大丈夫、日ずらしてもらった」
さっきからいじっていたスマホを見たまま返事をする悠。
意外だ…悠も夏祭り行きたかったんだ。
「じゃあ4人揃っていけるね!何年ぶりだろう〜」
嬉しそうに目を輝かせる隼兄。まあ、隼兄の浴衣姿…見れるかもだし、それはちょっと楽しみかも。
悠もいるなら、花火まで見れるかな。
ちょっとだけ嬉しくって頬が緩んでしまう。
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