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#鬼ごっこ
ゆりは
34
# 第4話
その日の夜。
みんなが帰った後。
潔は一人でベッドに座っていた。
部屋の中は静かだ。
机の引き出しを見る。
そこには一枚の診断書。
潔「……。」
誰にも言っていない。
言うつもりもなかった。
ただの疲労。
ただの睡眠不足。
そう言われた。
でも。
医者から言われた言葉が頭から離れない。
『このまま無理を続ければ倒れる可能性があります。』
潔「そんなの……」
分かっていた。
だけど。
ブルーロックで立ち止まるわけにはいかなかった。
-–
翌日。
潔は少しだけ熱が下がった。
潔「よし。」
ベッドから降りる。
今日くらいなら練習できる。
そう思った。
しかし。
ガチャ。
ドアが開いた。
潔「!?」
そこにいたのは。
蜂楽。
玲王。
千切。
凪。
凛。
全員だった。
潔「なんで全員いるんだ!?」
玲王「見張り。」
潔「は?」
千切「お前絶対無理するだろ。」
凪「する。」
蜂楽「する。」
凛「する。」
潔「信用ないな!?」
-–
潔が立ち上がろうとすると。
玲王が肩を押す。
「座れ。」
潔「でも!」
千切「でもじゃない。」
蜂楽「潔は休む!」
凪「決定。」
潔「いや俺の意見は!?」
誰も聞いてくれない。
-–
その時だった。
ヒラッ。
一枚の紙が床に落ちた。
潔「あ。」
顔が青くなる。
診断書だった。
蜂楽が拾う。
潔「待っ――」
間に合わない。
蜂楽の視線が文字を追う。
笑顔が消えた。
玲王も。
千切も。
凪も。
凛も。
全員が診断書を見る。
そこには。
『過度の疲労および睡眠不足』
『安静が必要』
そう書かれていた。
部屋が静かになる。
潔「……。」
誰も何も言わない。
数秒後。
蜂楽が震える声で言った。
「なんで言わなかったの。」
潔は答えられなかった。
-–
「心配するだろ。」
玲王が言う。
「倒れるまで黙るな。」
千切が言う。
「潔はバカ。」
凪が言う。
「……。」
凛は黙ったままだった。
潔「ごめん。」
小さな声。
すると。
蜂楽がぎゅっと潔の手を握った。
「謝るんじゃなくて頼ってよ。」
潔「……。」
「俺たち仲間じゃん。」
その言葉に。
潔の目が少し熱くなった。
-–
その時。
凛が初めて口を開く。
「次からは言え。」
潔「え?」
「倒れられる方が迷惑だ。」
相変わらず言い方は不器用だった。
でも。
その声は少しだけ優しかった。
潔は思わず笑う。
「分かった。」
その瞬間。
みんなが安心したように笑った。
しかし――
その日の夜。
潔のスマホに一通のメッセージが届く。
そこに書かれていたのは。
『まだ終わってない。』
知らない番号。
潔の顔から笑顔が消えた。
-–
コメント
1件
ああもう第4話泣けた…!!😭💦 潔が一人で診断書隠してるシーンからもう胸がギュッてなったよ… 蜂楽が「なんで言わなかったの」って震える声のとこ、めっちゃ刺さった🥺 でもそこからみんなが「頼ってよ」って言ってくれて、潔がようやく笑い返せたのが尊すぎた〜✨ 最後の不気味なメッセージで一気に雰囲気変わるところも含めて、エモさと緊張感のバランスが神すぎる!! 続き気になりすぎて今夜眠れないかも…!😇 白米先生、素敵な話ありがとうございます🌸✨