/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！
※人によっては悲しい終わりだなって思う方もいると思うのでなんでもありだよっていう人のみ読んでください
🧡side
🖤…ずっと前から康二のことが好きです
🖤俺と付き合ってくれませんか
真っ直ぐで誠実
そんな言葉が誰よりも似合う人だった
何事にも手は抜かないストイックな性格で…でも誰よりも心根が優しい
だから俺も君に惹かれたんだ
🧡俺もめめのこと好き！よろしくお願いしますっ！
🖤…っ！ありがとう康二っ！
🖤”ずっと一緒にいよう”ね！！
🧡うん！
帰り道の歩道橋の上で告白してくれた日のことは今でも鮮明に覚えてる
ただただ好きで…一緒にいれるのが幸せだった
なのにいつから僕らはこんなに変わってしまったんだろう
いや…変わったのはめめだけか
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🧡ただいま…
🖤おかえり
🖤なんでこんな遅くなったの？いつも遅くなるならLINEしてって言ってるよね？何回言ったら分かってくれるの？
🧡…別に遅くなってないやん。言われた通り23時までに帰ってきたし…
🖤不安になるの。せめて既読ぐらい付けてよ
🧡…ごめん
めめの束縛は次第にエスカレートしていった
少し帰宅が遅れただけで40件ほどのLINEは当たり前。電話も10本ほど
最初は全部応じていたけれど段々めんどくさくなってしまった俺は放ったらかしてしまうことが多くなっていた
🧡なあめめ…こういうのもうやめへん？俺正直ストレスっていうか…
🖤俺の事好きじゃないの？
🧡そういう意味ちゃうけど…
🖤好きなら全部応えてよ
🧡……分かった
話し合いになんてならなかった
“好きなら全部応えて”
言い争いなどが嫌いな俺はこう言われてしまうと何も言えなかった
🧡俺と別れてください…
🖤…え？
だから俺はめめを振ってしまった
本当はすごく好きで…別れたくなかった
けれどこの先ずっと一緒にいる未来が想像出来なくなってしまった
めめからの愛が、俺にとって凄く歪んだ存在になり始めていたから
🖤なんで…なんでなの？
🧡ごめん…俺もう耐えられへんねん。めめのこと好きやけどこれ以上一緒にいたら俺頭おかしくなりそう…
🖤いや…いやだよ…なんで好き同士なのに別れなくちゃいけないの？
🧡ごめん…
🖤考え直して…別れたいなんて言わないで
🧡っ…もう決めてん！
🧡考えて考えて…！いっぱい考えた上でこうやって話してるねん！
予想通りめめは別れることを拒んだ
けれど俺は逆上されるのが怖くて、早くその場を離れたくて仕方なかった
🖤認めない…俺は認めないから。何がダメだったのか言ってよ。あ…俺の束縛が強かったから？でもあれは康二が大事だからこその行動で…
🧡もういい加減にして！
🧡毎回毎回っ…俺の事信用してないからそうやって束縛出来んねん！そんなめめとこれからも一緒に居続けられる自信ない！
🖤………
🧡付き合う前の方が幸せやった…
🧡さよなら
そう言い残してめめの部屋を出た
これでいい
最初はそう思っていた
けれどこの対応が間違っていたと後で後悔することになる
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ー後日ー
🧡お疲れ様です！
💙おつー ❤️お疲れ様
夜の21時半
バイトが終わるのは大体この時間
カランカランと鳴り響くベルのついた扉を開けて外へ出ると見慣れたシルエットが見える
🧡（またおる…）
🖤康二…
めめと別れてから約2週間
あの日からめめは毎日のようにバイト終わりの俺を待ち伏せるようになった
これじゃまるでストーカーだ
🧡めめ…もう帰って？夜も遅いし…
🖤送ってく
🧡いいって…別れた人に送ってもらいたいとは思わへん
🖤そのことで話したくて来たの。俺とやり直してほしくて
めめは引き下がるつもりはないようだった
けど俺は無視して歩き出す
🖤ねぇ康二…
🧡話しかけんといて
🖤康二ってば！
突然後ろから抱きしめられた
めめの匂いに包まれる
懐かしい。安心感があってずっとここに留まりたくなるような…そんな匂い
この匂いが、温もりが凄く好きだった
戻りたいな…
でもこれじゃ別れた意味がない
🧡っ！やめて！
めめの腕から抜け出してその場から立ち去ろうと走り出した
しかし…
🖤康二っ！だめ！
🧡…え？
プーー！🛻
俺が飛び出した先に軽トラックが向かってきていたらしい
頭が真っ白になった俺は何も出来ずその場で立ち尽くした
🧡（轢かれる…）
そう思ってぎゅっと目を瞑ると誰かに体を強く突き飛ばされ、歩道へ倒れ込んだ
ドゴォン！💥
すぐに強い衝突音が聞こえて慌てて後ろを振り返る
🧡……め…め？
振り返って視線を落とす
そこには血を流すめめが倒れ込んでいた
俺を庇って轢かれてしまったのだ
🧡嘘やんめめ…めめっ！
🖤………っ…
🧡…めめ！！…っ…きゅ…救急車…
🧡はよっ…はよ呼ばな…えと…
息があるのを確認してすぐに携帯を取り出す
手がブルブル震えてコールボタンが中々押せない。見たこともないような大量の血を目の前に俺の呼吸もどんどん早くなっていく
🧡はぁっ…はぁ！はぁ！はぁっ！
🧡（いや…めめ死なんといて…）
早く…早く救急車を呼ばないとめめが危険だ
分かっているのに過呼吸を起こしてしまいどんどん呼吸が苦しくなっていく
🧡（めめ…俺のせいでごめん…）
俺はその場で意識を失ってしまいめめの隣に倒れ込んだ
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ