⚠佐久侑⚠
モブがいっぱい
⚠突然始まります。
俺、モブ雄だ。俺はユースに選ばれたごく普通の男子高校生だ。今俺の目の前で嵐のような喧嘩をしている奴らがいる。
「ふざっけんなや!!」
盛大に聞こえてきたのは、俺と同じくユースに選ばれた2年の宮侑だ。
「はあ??お前の方こそふざけんなよ!!」
その次に聞こえてきたのは、こいつも同じユースに選ばれた2年の佐久早聖臣だ。
なぜこんな事態になっているかというと原因はまあ、宮侑のせいなんだけどね。
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⚠ここから宮侑目線です。モブくんお疲れさまです。
俺は腹が立っている。
原因はこいつ、佐久早ってやつだ。
こいつは俺と同じようにユースに選ばれたやつだ。ユースに選ばれている以上下手な訳が無い。
だが、こいつ 手を抜いてやがる!!
なんかの余裕なんかしらんけど!俺にはわかる!こいつ俺のトス、イマイチとか思ってんねんや!※決めつけてはいけません
「おい、佐久早!」
と呼びつけると、そいつはこっちを見た。とても嫌な顔をしてきた。
俺はふぅ~と息を吐き怒りを和らげる。
「あんなぁさっきから練習見とるところ、手抜いてるような感じすんねんけど、どうなん?」
と笑顔を貼り付けて言う。
そいつは、俺のことを見るだけで何も言わない。
フル無視かい!腹立つわー!
「佐久早くーん?聞いてます?」
若干煽りながら俺はそいつの顔を覗き込む。
するとそいつは少し俯いてから答える。
「別にそんなことない。ただ、いつもと違うトスだから戸惑ってるだけ。」
俺はその言葉にカチンと来た。
「ほ~ん、それは残念やね!違うセッターやからって手抜くんやー、そんなくだらん理由で手抜いてたらプロになんてなれるか!」
とすべての怒りをぶち込めた言葉を放った。
するとそいつは、頭にきたのか俺の目の前に立ちはだかり少し上から見下ろしてくる。
俺はまた嫌味を言う。
「はっちょっと煽っただけで、そんなキれるんや心狭いんやね~」
「はぁ?お前こそ俺がちょっと手を抜いただけでキレるんだからお前も俺と同じだろ。」
佐久早も負けじと言い返してくる。
そこからはもうえらいこっちゃ間に割って入ってきた古森くんの言葉で俺と佐久早の喧嘩に幕が下りた。
その後俺と佐久早は全く何も喋ることもなく、お互い喧嘩のことなんか忘れて春高で威勢のいい試合をして一年が立ちお互い3年になった。
※めちゃくちゃ展開早いですが、許してください。
「はぁ~~。」
と俺はため息をつく。
「なんやねん今から試合ってときに。」
と横にいる治がそう言ってくる。
まぁ、そう言うまでもないよな。治は去年の出来事なんか知らんし。
今俺たちがいる場所は、各高校の待機スペースにいる。俺たちは今年も当然のように春高に出場が決定した今、これから井達山と試合なのだ。
井達山と言ったらもちろんあいつもいるわけだ。
佐久早、やっぱり去年のこと根に持ってるかもなぁ。
やってあん時、謝らんかったしなぁと不安になっているとそれがお腹に響いたのか急にトイレへ行きたくなった。
「ちょっと、トイレ行ってくるわ。」
と部員全員に告げ、待機スペースから出た。
あぁ、ここでばったり会うとかあったらなあ笑と想像していると
ドンッ💥
曲がり角で誰かとぶつかり俺は思っきり後ろに倒れた。
「痛ぁ、ちゃんと周り見ろやあ。」
と声を上げて言う。
「…..あぁ、ごめん。」
ぶつかった相手の声を聞くと俺は一瞬で固まった。
「さささ、さぁくさ⤴!?」
と変に声が裏変えってしまった。
まさか本当にばったり会ってしまうとは思っても見なかったので佐久早を凝視する。
「んだよ。」
「んんぅん。」
と俺は恥ずかしさを紛らわすためにわざと咳き込む。
「別になんも。」
と何もなかったかのように佐久早を見る。
「おもくそびっくりしてたじゃねぇか」
と佐久早呆れられながら言われる。
こいつやっぱ腹立つわー!と俺はまた、去年と同じこと思う。だが、これから試合ってときに喧嘩はしてはだめだ。
「てゆうか、お前トイレに行きたいから来たんじゃんねぇの?」
と佐久早に言われて、初めて自分の肛門が限界なのに気づいた。
「ほんまや!やばい漏れるぅ」
トイレトイレ〜!と言いながらトイレに駆け込んだ。
「ふぅ~スッキリしたぁ。」
と手をハンカチで拭きながらトイレから出ると、ドンッと曲がり角でもう一度誰かにぶつかった。今度は、後ろにふっとばされることはなかったがおでこに肩がぶつかり結構痛かった。
ぶつかった相手を見るために顔を上げると、そこにはさっきもぶつかった佐久早がそこにいた。
佐久早は俺をジトーっと見つめてきた。
「いや、まだ居ったん?」
と聞く。普通トイレから出たらすぐに待機スペースに行くと思っていたから。
すると佐久早は、俺の方に向き直り俺のことを見つめる。
「暇、だから。」
と若干俯きながら呟く佐久早に俺は頭にはてなが浮かぶ。
俺はその後謎解きが解けたかのように頭にピーンと光が走る。
ははーん、なるほど、なるほどなぁ。
「そないにも暇なんやったら、俺がこれからかまったろかぁ??」
と俺は煽ったつもりなんだが、そいつは驚いたように目を見開く。
「本当か??」
と逆に聞いてきた。
「お、おん。こっちも暇であればな。」
と言うと、そいつはどこか嬉しそうに
「そうか。」
と言った。
ここまで見てくださりありがとうございます!
次回も楽しみにしといてください!誤字あると思いますが許してください!
コメント
2件
佐久侑...尊すぐる...フォロー失礼します!
え、好き 即フォローしました