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それから時が流れ、彼女が憎んでいた義母が死んだ。


ずっと待ち望んでいた、エリザの復讐劇が始まった。



彼女がまず行ったのは、義母派の侍女の粛清だった。

折檻を超えた、鞭の雨あられ。


何度も何度も。

自身が受けた分の痛み…いや、それ以上。



その最中、エリザに侍女の返り血がついた。

激しい折檻の末に、それは起こった。


彼女は震えていた。


恐怖…ではなく、興奮と恍惚で。もはや、オルガズムの域だった。


エリザは剣を持った。


我を忘れ、 手当たり次第にそれを振った。



我に帰った時、足元には、でたらめな肉塊があった。


それはかつて、”侍女だった”もの。



1588.12.14



いよいよ、ここから始まる。

前代未聞の殺戮劇が。


エリザは、若い娘の血を欲しがり、各地の生娘を城に集めさせた。


そして、その娘たちを拷問にかけた。


血を集めるために。



血を集めるために執行された殺戮の手法は、実に多岐に渡っていた。


目玉を抉る。

指を切り落とす。

腸を剥ぎ取る。

下顎を外す。


小さな箱の内側に、刃を敷き詰め、そこに娘を押し込み吊るす。



そんな数多ある拷問器具の中でも、彼女が最も愛したものがあった。


使用用途の惨さと、異様な形状で、後世に轟く

「鉄の処女」

鉄の処女と夢見がちなお姫さま

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