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先程まで静寂だった部屋も今になっては時計の音が頭に鳴り響く。
「うるさい……」
そう呟いて重い身体を起こし、カーテンを開けた。
「曇りか…」
独り言のように呟いた。せっかく重い身体を起こしたのに最初に見る景色が辺り一面の曇り。さすがに気分が落ち込んでしまう。
それを紛らわすかのようにふと1枚の写真を見る。
「おはよう。」
そう声をかけた先にあるのは満面の笑みを浮かべた少年と尚央の写真だった。
身体はまだ重いままだ。
だが、それを押し潰すようにパジャマを脱いだ。
「ん〜〜!」
身体を伸ばす。少し目が覚めてきた。
「準備するか…」
仕方ないとため息をつき準備を始める。
服を着替え、リビングに移動する。
「時間ないし…朝ごはんこれでいいか。」
前日作っておいたサンドイッチ。
朝はやる気が起きず、朝ごはんを作る気力もない。
だから前日の夜に先に作っておいてしまうのだ。
「やっぱり作り置きはいいな…」
サンドイッチを片手に家を出た。