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シャボンディ諸島にて〜
『海軍の警備が強化されているようだな』カイドウは辺りを見てそう呟いた。
その時だった、『おい!離せ!クソォォ!』どこからか怒鳴り声が聞こえてくる。
カイドウは声が聞こえてくる方に顔を向けた。
『ドクロか、懸賞金が億越えの者でも生き残るのは難しいようだな』そのままドクロは海軍に連行されていった。
『あいつではないんですよね?』アルベルがカイドウに問う。
『あぁ、ターゲットは3人だからな』そう言いカイドウはヒューマンショップへと向かった。
(店が跡形もねぇ)辺りには木材などの店の残骸のような物が散らばっていた。
(衰弱している状態でたった3人でか…)アルベルと思わず息を呑む。
そこへ一人の男が近づいて来た。
(ん?なんだやけにデケェ)思わずアルベルが反応する。
その男は両手に鎌を持っていた。
ビュン!その男はいきなりカイドウたちに斬撃を飛ばす。
『フンッ!』カグラはその斬撃を刀で防いだ。
ボタっ…(防ぎきれなかっただと!?)カグラは腕から流血する。
すると後ろから二人男が出て来た。
(なるほどな、コイツらがターゲットか。どいつもこいつも手練れじゃねぇか)アルベルは戦闘体制に入る。
突如一人の男は腰に差していた鞘から刀を抜いた。
『独薊破ァ!(どっけいは)』その男はアルベルに突きを繰り出す。
ヒュン!アルベルはそれをヒラリと躱した。
それに続きもう一人の男が斬撃を繰り出す。『魚人空手ェ!無間水剣(むけんすいけん)!』(手から水の斬撃だと!?)しかしこれをもアルベルはヒラリと躱わす。
ザシュ!ドスーン!アルベルが躱した水の斬撃は近くにあった樹木に当たり、その樹木は斜めに真っ二つになって崩れ落ちた。
(とんでもねぇ威力だ!?ん?)アルベルが視線を前に向ける。
それと同時、ガキーン!大男がアルベルに対して鎌を振り下ろす。
アルベルはなんとかそれを刀で防ぐも大きく後ろに飛ばされた。
『グアァァ!』アルベルは壁に激しくぶつかる。
直後、大男はアルベル目掛けて駆け出す。
『死ね』大男は鎌を振り上げた。
『雷鳴八卦ェィ!』ズドーン『グハッ…』大男はカイドウの攻撃によって沈められた。
その後二人の男もカイドウと戦おうとしたがものの数秒で制圧された。
それから数時間後、大男はゆっくりと目を覚ます。
(ん?さっきの野郎…)カイドウの姿を見た大男はゆっくりと立ちあがろうとした。
ガラン!(なるほどな、縛られているのか…海浪石だな、どうやら脱出は無理か)大男は再度カイドウに視線を向ける。
『タマカイの魚人、グロウパーだな、懸賞金3億2600万ベリー』カイドウは突如大男に手配書を突きつけた。
『あぁ、確かにそうだが一体俺に何のようだ?』『単刀直入に言うぞグロウパー、お前は俺の船に乗るんだ』それを聞いたグロウパーは大して驚きもせずこう返した。
『フッ、お前は新聞を読んでねぇのか?ついこの前にシキがインペルダウンに投獄されてなぁ、空いた四皇の座にお前が着いたんだよ!』それを聞いたアルベルはとても驚いた。
『やったなカイド…』『そしてもう俺は海軍に追われる生活はごめんなんだ、俺はさっきの二人と平和に暮らすんだよ!なのに四皇の船なんかに乗っちゃぁまた逃亡生活だろうが!』アルベルの喜びを遮るようにグロウパーは喋り始める。
グロウパーはだらだらと喋り始めていると先程グロウパーと共に戦っていた二人も目を覚ました。
すると腰に刀を差していた男が弱った声を振り絞り何か呟いた。
『かな…らず、ワノ国に…帰るのだ!』その言葉をカグラは聞き逃さなかった。
『ん?お前今ワノ国に帰るとかいったな?』『あぁ言ったさ!…もしかして帰れるのか!?』突如男の目に光が宿る。
『おう、俺たちの船に乗ればな』それを聞いた男は『ぜひ乗らしてくれ!』と叫んだ。
『よし!じゃあお前は連れてってやるよ』そう言いカグラは鎖を解く。
その時、それを見ていた魚人の男が口を開く。
『もしお前らの船に乗せてくれれば魚人島にも連れてってくれるのか?』『あぁ、乗ればな』カグラはすかさずそう答える。
『俺もだ!船に乗らしてくれ!』魚人の男はそう言い船に乗ることを決めた。
『さて後はお前だけだぜグロウパー?』カグラがグロウパーを急かす。
『俺は行かない…』グロウパーはハッキリとそう言った。
『おいおい、ほんっとうにつれねぇな』カグラは残念そうに呟いた。
『そうか、ならいい…お前ら帰るぞ』そう言いカイドウは部下たちにグロウパーから鎖を外すよう命じて踵を返した。
『ちょっと!?ほんとうにアイツを諦めるんですか!?』アルベルはカイドウを追いかけながらそう叫んだ。
『そんなに船に乗せたいならお前が説得しろ』カイドウは鋭い目つきでそう言った。
(マジかよ…)それでもアルベルは諦めず、どうにかしてグロウパーを勧誘することを試みた。
『おい、お前らちょっと頼めるか』そう言いアルベルが呼び出したのは先ほど勧誘した二人の男だった。
『まず名前を聞くか、そこの魚人のお前、名前はなんだ?』『俺はツナ、マグロの魚人っす』『ふむ、もう一人刀を差しているお前は?』『俺はハルマサ、ワノ国出身の侍です』ある程度二人のことを知ったアルベルは本題を切り出した。
『今までお前らはグロウパーと共に海軍たちと戦ってきたようだがアイツについて何か知らないか?』『アイツはあまり喋らないからよくわかんねぇな』ハルマサは少し考えた後そう言った。
『アイツならつい最近ドクロとタイマンしてたぞ!』ツナは思い出したようにそう言った。
『確かにアイツは俺たちの中でも一番強さを追求するやつだったな、だから積極的に戦闘もしてたような…』ハルマサもツナに同調した。
『なるほどな、強さを追い求めるか…』少し考え込んだ後アルベルは急に走り出した。
『どこ行くんすかキングさん!?』『グロウパーのところだ!』そう言ったキングの後をハルマサとツナは慌ててついて行った。
しばらくして〜
『やっと見つけたぞグロウパー…!』『なんだ叩きのめされに来たのか?』少しイラついた声色でグロウパーは答えた。
『その逆だよ』そう言い終えると同時にアルベルは刀を抜き斬撃を繰り出した。
『火龍皇!』『風刃(ふうじん)!』グロウパーはアルベルの斬撃を迎撃しようとした。
『そんなもんで切れると思うか!』直後グロウパーの斬撃は打ち消され高熱を纏った斬撃はグロウパーに直撃した。
ズズン…!グロウパーはその場に崩れ落ちる。
『やりましたねぇキングさん!』『そうだな』アルベルは嬉しそうに答えた。
(カイドウさんにボコされてたから余裕だったが万全の状態だと苦戦したろうな)アルベルは心の中で一安心すると『俺たちはまだ3日くらい島に滞在するから用があったらいつでも言いに来い、立ち合いも受け付けてやる』そう言いをアルベルはこの場を去ろうとした。
(流石四皇の右腕だ、圧倒的に強い…あるいはこの男なら…)そう心の中で呟いたグロウパーは少し体を起こした。
『キ…ング…さん…』『どうした?』アルベルは後ろに振り返る。
のそっと立ち上がったグロウパーは『俺を…船に乗せてください…!』と言い放った。
『…その言葉を待っていたぞグロウパー、今すぐカイドウさんのところへ行くぞ!』こうして百獣海賊団が四皇入りして約二週間後、後に大看板ジャックと称されるグロウパーは海賊人生を歩んでいくことになる。
第19話 完
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