ごきげんよう、じゃんぬです。
フォロワー様200人突破致しましたわ〜!!!
いつも応援ありがとうございます…!
記念というほどのものではございませんが、新しく長編の連載を始めますわ。
日本受け、イギリス受けのエロ満載のラブコメでしてよ。
若干、史実が混ざることもありますが、ほぼエロに全振りしますわよ。
リクエストはリクエストボックスにて受け付けておりますわ。
リクと並行して進めていきますわよ!
それでは、どうぞ。
──きっかけは、ある日のお茶会だった。
「今日はいい天気ですね、お茶会日和です」
「そうですね!お招きいただき、ありがとうございますイギリスさん!」
東洋と西洋の島国二人は、イギリス邸で優雅なアフタヌーンティーを楽しんでいた。
何だかんだ気の合う二人は、よくこうして穏やかな午後を共にする。
「そうそう、日本さん。新しい茶葉を頂いたのですよ。バース茶、というそうでして」
「バース茶…ですか?」
「ええ…国際連合が、健康に良いからとくださいました」
ダージリン、キャンディ、アールグレイ… 有名どころが並んだティーテーブルに、イギリスはバース茶とやらを並べた。
「いつもの茶葉とバース茶、どちらになさいますか?」
「せっかくなので、バース茶を!」
ふっと微笑んだイギリスは、かしこまりましたと頷くと、ティーポットに手を伸ばした。
「ほんのり甘くて美味しいです…!」
「ええ、国連もお茶の味が分かるようで」
カップを両手で抱えて、ふにゃりと笑う日本。
鼻腔をくすぐる、その甘い香りを堪能する。
カップを片手で傾けたイギリスは、そんな日本を流し目で見やると、ふっと頬をゆるめた。
(いや…可愛いがすぎるでしょう…天使…)
なんて、考えていることはもちろん秘密。
そんなもの、紳士の仮面の下に隠してしまおう。
「よろしければ、茶菓子もどうぞ」
「わ!お言葉に甘えて、いただきま──」
「…あ、ら?」
「──い、イギリスさんっ!! 」
イギリスの手から、カップが滑り落ちた。
地面に叩きつけられた陶器は、粉々に砕ける。
「怪我は!?今、 人を呼んできますっ!」
「いえ…お気に…なさらず…」
イギリスには考えられなかったことだ。
よりにもよって、お気にいりのカップを日本の前で取り落とすなんて。
「イギリスさん…?なんだか…顔赤いですよ…?」
「そんな…ことは…」
イギリスの脈が波打った。
心臓の音が、やけにうるさい。
「は…ッ…はぁ…ッ…はッ… 」
「だっ、大丈夫ですかっ!?」
胸が苦しい。 目が潤む。
暑い。暑くてたまらない。
胸を押さえて呼吸を荒くするイギリスに、日本は慌てて駆け寄った──のだが。
「んッ!? はぅッ…♡なにッ…これぇ…ッ♡」
腰のあたりに、甘いしびれが走った。
足がもつれて尻もちをついた日本は、イギリスと同様に呼吸を荒げる。
立ち上がろうと試みるが、足が震えて立てない。
「日本さ…ッ…ぶじです…か…?」
動悸が止まらないイギリスだが、彼は何とか椅子を立つと、日本に手を貸そうと足を進める。
そして、イギリスの手が、ふるふると震える日本の肩に触れた── そのとき。
「ひゃぁッ♡…あッ…ごめんなさ…ッ!///」
明らかに嬌声のような高い声を上げる日本。
頬を火照らせ 目を潤ませた、泣きそうな顔で謝るが、それはあまりにも扇情的だ。
しかし、一方のイギリスも。
「うぁ…は…ッ♡ぁ…♡」
日本のことを気にする余裕はなくなっていた。
甘い吐息を漏らし身体を震わせると、とさりと膝を折ってしゃがみ込んだ。
「日本さん…毒ですッ…♡」
「何か…ッ盛られましたねッ…♡」
腹の奥がジンジンする。
どこを触られても気持ちいい。快感が辛い。
「だれだ…こんなこと…んッ♡」
「ゆるさにゃ…はぁッ♡」
衣擦れすらも、快楽に変換される。
湯だったように視界はぼんやりして、二人の開きっぱなしの口からはとろとろと涎が垂れる。
容疑者は、ニ人。
一人はイギリスだが、本人も被害を被っている。
ならば、 二人目は──?
「「…国際連合」」
イギリスと日本が、同時につぶやいた瞬間。
「あったり〜!すごいぞ二人とも!」
二人の背後から、国際連合が現れた。
白い大きな翼を広げ、カツカツと靴音を立てて近寄ってくる。
朗らかな笑みと口調は、一見すると善人に見えるが、この状況では日英のさらなる警戒心を誘う。
「はッ…♡な、何の真似ですか!?」
イギリスは、震える足を叱咤して立ち上がると、日本を庇うように一歩前に出た。
日本も何とか立って、イギリスの後ろから恐る恐る顔を出す。
「いやだなぁ、警戒しないでよ!」
「んッ♡…貴方が毒を盛ったのでしょう!?」
「お〜怖い怖い〜!」
イギリスが国際連合を睨みつけると、国連は大げさに怖がってみせた。
「はぁッ♡…い、いくら国連さんでも、許容しかねますよ!」
イギリスに庇われた日本も、とりあえずティースプーンを構えた。
ケーキ用フォークもあったが、危ないので。
「ふふ…教えてあげる!それは毒じゃない──バース誘発剤だよ♡」
バース誘発剤…?
首を傾げるイギリスと日本に、国際連合は自慢げに胸を張ってみせる。
「日本クン、キミなら知ってるよね?オメガバース、ケーキバース…そのバースのことさ!」
「──何ですって…!?」
日本はさっと青ざめた。
「あれは創作です!現実になんて…!」
「ボクはと〜ってもバースに興味を持ったんだ、それで作った」
「島国…ばす…?ロンドンバスのお仲間ですか?」
「イギリスさん…」
怪訝な顔をするイギリスに、日本は、どうやって説明しようかと言葉を詰まらせる。
そんなイギリスにパチンとウインクして、国連は芝居がかった口調で語り始めた。
「島国バースさ、説明するね!」
【島国バース】
バース誘発剤を飲まされた国は、『陸国』と『島国』に分けられる。
島国は週一回、一時間のヒートを迎え、フェロモンを発する。
ヒート状態に陥ると、陸国からの〇〇〇を受けるか、一時間我慢する必要がある。
島国のヒートにあてられた陸国は、無条件で発情し、瞳孔がハートになる。
ヒート中うなじを噛まれると、番になる。
誰かと番になると、一生定期的なヒートが訪れ、番に〇〇〇してもらわないと治らない。
「ヒート…発情…つがい…何ですかこれ!?」
「僕のところの有名な創作です…」
絶句したイギリスに、申し訳なさそうな顔をする日本。
申し訳ないとは思うが、創作をやめる気はない。
「ちなみに、ボクが薬を飲ませたのは、キミたち入れて八ヶ国!島国はキミたちだけ♡」
「何やってるんですか貴方!?」
「つまり、残り六つの陸国に、うなじを噛まれなかったら良いってわけ!」
簡単でしょ?と笑う国際連合に、イギリスは密かに拳を固めた。
が、気を取り直して深呼吸すると、イギリスはある部分に首を傾げる。
「この〇〇〇って何ですか?」
「ああそれ?──中出しだよ!」
「「…は?」」
言葉を失った二人に、国際連合は嬉々として説明を進める。
「これはまだお試しだからね。期間は一ヶ月!一ヶ月で薬の効果が切れるよ!」
「…ッ…薬が効かなくなる一ヶ月後に、バース性が消えるってことですね」
イギリスは…可哀想に、先程のショックから抜け出せていない。
一方の日本は、流石世界のHENTAI、適応能力が高いらしい。
「…待って、お試しって…?」
しかしそんな日本も、嫌な予感に目を細める。
「一ヶ月以内にキミたちがうなじを噛まれたら、つまり負けたら*──*他の国にも、バース誘発剤を飲ませる」
「──ッ!台湾!パラオ!」
「──ッ!ニュージーランド… 」
二人とも思うところがあるのだろう。
真っ青になった日英に、国際連合はニヤリと笑う。
「さらに教えてあげる!今、この島国バースのことは、キミたちしか知らないよ!」
つまり、六つの陸国は、バースのことを知らないということだ。
ならば、うなじを噛まれる心配もない!
二人の行く先に希望の光が差した──のだが。
「ラスト一週間になったら、バースの事実をお相手の陸国たちに公開するね♡」
「「──は?」」
前言撤回。
この悪魔のせいで、命が終わった。
絶望する日本とイギリスを前に、国際連合は満面の笑みである。
そして、ぴっと人差し指をたてた。
「キミたちに課されたのは、ただ一つ!」
週一回・一時間のヒートを一ヶ月耐えぬき、自分のうなじを守ることだ!
コメント
7件
え!?めっちゃ面白そう! 作者さんは天才ですか!?
これは天才すぎる……!!陸国8国……どこなんだろう!楽しみです!!!