この作品はいかがでしたか?
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“あぁ…”
“やっぱり、ちょっとだけでも愛されたかったな”
___『愛される為に努力してないだけ。』
“…..え?”
“誰?”
『失敗してもいい、負けてもいいから、試してみて、戦ってみる。』
『そうしないと、何もできやしない。』
“誰だか知らないけど…..”
“それが怖いの”
“試そうとすることが、戦うことが”
『怖いって言って何度逃げてきた?』
“…….”
『どうして笑おうとしなかった?』
“………”
『どうして…』
“うるさい…..”
“だから何なの…..”
“貴方は私を笑わそうとしてくれるの?”
“愛してくれるの?”
“試させてくれるの?”
“戦わせてくれるの?”
“認めてくれるの?”
“貴方は、私自身を想ってくれるの?”
『わからない。』
『___ただ』
『受け止めることはできる。』
“…..どういうこと…?”
『…….』
「美結ちゃんっ!!!」
「っ…!?」
私が目を開けると、そこは病院で、ゆあが私に抱きついていた。
暖かい…..
「な、なんで…..」
「それはこっちのセリフ!!なんで飛び降りちゃったの!?」
「あたしがどれだけ心配して号泣したか!!!」
「ご、ごめん…..」
ゆあの目は真っ赤に腫れて、泣いていたということがわかった。
「…….って…ゆあ、死んだんじゃ…..」
「し、死んだ!?あたしが!?」
「ゆあのお母さんから聞いたけど…?」
「あ、あたしピンピンしてるよ!?元気だよ!?」
「え…じゃあ…..なんで…」
「美結ちゃんきっと疲れてるんだよ!!ゆっくり休んで!!」
「あ、う、うん…..」
ゆあの言うことを1度信じてみることにした。
他に信じられる人が居ないから…..
「…..ねぇ、ゆあ…」
「ん?なぁに?」
「…..ワガママ言ってもいいかな…?」
「…!!うんっ!もちろん!」
「…….私を…」
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“私自身を認めてくれませんか?”
「…..そんなの…」
“あたしが美結ちゃんのお願い断ると思う?”
“それに、あたしは美結ちゃんを認めてるから今ここに居るんだよ”
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“……..あはは…可笑しいや……
涙が自然と零れちゃう…
なのに
暖かくて、心地良い……”
「…..あれ?美結ちゃん…!!」
「…..え?」
私はゆあの気持ちに触れて、自然と笑顔が浮かび上がった。
本当に……ありがとう_
「お母さぁ〜ん!美結ちゃん元気そうだったよ〜!」
「あら、良かったわね。」
「うんっ!じゃあ、あたしは自分の部屋行ってくるね!」
「えぇ、行ってらっしゃい。」
「…….美結ちゃん…か…」
『死んじゃえば良かったのに』
お母さ……ん…?
𝑒𝑛𝑑
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