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kana
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―阿side―
阿「んん…、」
目が覚めると知らない建物に居た。
阿「えっ…、ここ、どこ…?」
薬で眠らされたのだろうか、重い体を何とか持ち上げて辺りを見渡すと…、
阿「皆…!」
部屋には俺の他に8人。メンバーだった。後、モニターが置いてある。
阿「めめ、」
一旦1番近くに居ためめを起こす。
阿「めめ!」
目「んん…、阿部、ちゃん?…ここ、どこ?」
阿「俺も分かんない…。取り敢えず、皆起こそう?」
…
《1日目昼》
岩「何だよ…ここ…、」
全員を起こしたのは良いものの誰も事情が分からない。今日はメンバー全員別仕事だったから会わないはずだったのに。別の場所でそれぞれ拉致られたって事か…。
深「取り敢えず…、出口、探そうか…。」
向「…せやな!」
皆怖い気持ちを抑えつつ出口探しに向かおうとした時…、
佐「…待って!まだこの部屋から出ないでって書いてある!」
渡「…は?」
宮「さっきまで付いてたっけ?これ。」
ラ「いや、さっきまで暗かったよ!」
突然、モニターの画面が変わった。
『人狼ゲームを開始します。』
渡「…は、急に?」
『建物の外に出てはいけません。』
『備品を壊してはいけません。』
『他人に危害を加えてはいけません。』
『違反した場合、処刑します。』
ラ「…処刑?」
向「処刑、って何や!?」
岩「…もしかして、これ?」
照が指さしたのは俺達の首に着いている装置だった。
阿「…多分、これ、だよね。」
目「これを外せば…!」
阿「待って、めめ!多分これは備品何じゃない?…壊したら、」
目「確かに…、」
『各自、机の上にあるカードを取って自分の役職を確認して下さい。』
『他人のカードを見てはいけません。自分のカードを見せてはいけません。 』
深「…取る、しかなさそうだよね。」
皆戸惑いながらも自分の名前が書かれたカードを取って、役職を確認していく。
阿「…俺、は…、」
俺のカードに書かれていたのは『村人』。
ラ「あ、画面が…、」
『構成 』
『人狼×2人、村人×3人、預言者×1人、用心棒×1人、霊媒師×1人、キューピット×1人』
岩「大体いつもと一緒、だな…。」
深「でもキューピット、って?」
YouTubeの企画やらで人狼ゲームをプレイした事はある。でも確かにキューピット、なんて知らない。マイナー、なのかな。
『預言者は毎晩22時〜0時の間に各自の部屋にあるリモコンを使って誰か1人の役職を知る事が出来ます。』
『用心棒は毎晩22時〜0時の間に各自の部屋にあるリモコンを使って誰か1人を護衛する事が出来ます。用心棒に守られた人はその夜、部屋に鍵が掛かり、開ける事が出来なくなります。』
『霊媒師は前の夜、投票によって追放されてしまった人が人狼側か、そうでないかを知る事が出来ます。毎晩22時〜0時の間に各自の部屋にあるモニターに表示されます。』
向「ここまでは分かるな、」
『キューピットは今日の22時までに各自の部屋にあるリモコンを使って『恋人』を2人選択して下さい。恋人に選ばれた方は各自の部屋のモニターに表示されます。また、キューピットは恋人を選択した後、村人になります。』
渡「…恋人?」
『恋人は一心同体の役職です。片方の恋人が処刑、もしくは殺害された時、もう片方の恋人も装置が作動し、死亡します。また、今回はもう1人の恋人が誰かは分かりません。』
佐「…殺、害…。」
渡「おい、これ…、まじで…、」
『皆さんは毎日22時~6時までは各自の部屋に居て下さい。』
『人狼の方は毎晩0時~2時までの間に部屋を出て、2人で話し合って誰か1人を殺害して下さい。』
宮「人狼が、殺しにくる、って事?」
『皆さんは毎晩20時までに話し合って、追放する人を決めて下さい。選ばれた方は、処刑されます。』
『投票が同数だった場合、その人達で決選投票を行って下さい。それでも同数だった場合、その日の処刑は行いません。』
『人狼が誰も殺さない、投票を行わない、など、ルール違反があった場合、全員処刑します。』
『それでは皆さん、各自頑張って生き残って下さい。』
プツッ
岩「…は、?」
皆意味が分からない顔をしていた。それもそうだ、だって皆拉致られて気付けばここに居たのだから。それで意味の分からない人狼ゲームに参加させられている。
佐「ねぇ、どういう事?…俺達、死ぬの?」
阿「佐久間…、」
ラ「…嫌だ泣、」
向「ラウ…、」
皆情緒不安定だ。処刑とか、殺害とか、そんなのあるはずがない。でもここまでして嘘でした、なんてあるのだろうか。
岩「…取り敢えず、この建物を散策しよう。脱出、出来るかもしれないし。」
…
あれから色々散策した。俺達がさっきまで居た大広間の他にも、食堂、講義室、さらにはシャワー室まで完備されていた。食堂には大量の食料や飲料が置いてあって、餓死する事は無さそうだった。
最後に見つけたのが、俺達が今いる場所。
深「これ、かな。各自の部屋って、」
俺達の目の前にはそれぞれの名前が貼られた扉が9個。
岩「じゃあ一旦、各自部屋確認するか?」
阿「分かった、」
皆同意し、俺は自分の名前が書かれている部屋に足を踏み入れた。
…
無機質な白い壁、シンプルなベット。そしてルール説明によく出てきていたモニターとリモコン、机に椅子。やはり扉に自分で鍵を掛けれそうにはなかった。部屋の壁沿いにある棚には同じような着替えが何着も、さらには下着まで。
隠れられそうな所といえばベットの下くらいだろうか。それくらい、必要な物しか置かれていないシンプルな部屋だった。
ガチャ
特にする事もないので部屋から再び廊下に戻ると、廊下にはもう俺以外が揃っていた。
阿「ごめん、待った?」
目「いや、皆今出てきた所。」
岩「一旦、戻るか。」
…
岩「ごめん阿部、進行、任せて良い?」
講義室に来て、それぞれが席に着いた途端、照に言われた。
阿「…俺?」
岩「いつもやってるから。俺、分かんねぇ。」
阿「分、かった。」
確かに俺がいつも進行してるし、1番分かっているから了承した。
阿「まず、預言者が出るのが定番、だけど…。」
渡「え、まじで人狼すんの、」
宮「でも翔太、外には出れそうになかったでしょ?」
そう、散策した時にあらかた全ては見たが、外に出れそう、ではあったが装置のせいで皆外に出る事はしなかった。きっと皆、信じたくないがこの状況を飲み込みつつあるのだろう。
渡「…分かった、」
翔太もきっと、信じたくないのだろう。本当に人狼をして、万が一誰か処刑されたら。そんな絶望が頭をよぎる。
阿「じゃあ改めて。預言者、の人。」
ラ「…はい、」
阿「ラウ…、」
さっきまで泣いていたラウが手を挙げた。
ラ「僕、預言者って書かれたカードを引いた。」
ラ「だから、守って欲しい。用心棒…の人、」
ラウがそう言った瞬間、皆が目を見開いた。
コメント
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おお、第2話も読んだよ!いきなり人狼ゲームに巻き込まれて、しかも「処刑」とか「殺害」ってリアルなワードが出てきて、めっちゃ緊張感ある展開だわ。ラウが預言者って名乗り出たのは勇気いる決断だと思うし、これからどうなるのか気になりすぎる。阿部が進行役になるのも納得で、チームのまとめ役っぽい感じが出てて良いね。続きが待ち遠しい🔥