「 …… 」
「 …ん、 」
「 あ、ありがと…… 」
俺は”彼”から珈琲を貰った、何故か飲もうという気持ちにはなれなかった
彼、というのはniさんで……もう思い返したくもない
彼奴等には申し訳ない態度を取ってしまった、何も避けようとしたくなかったのに
何度も脳裏に映るzmの顔、俺の顔を見た時のあの絶望に染まった表情
見せたくない自分の醜い部分を見せてしまった
特に彼奴は仲間に対しての気持ち…?って言えばええんか分からんけど、仲間に対しての思いが強い
それに寂しがり屋でよく抱え込んだりしがちだからな……いや全員そうだわ
ni「 …なんでお前此処に居るんや 」
「 …別にniさんには関係あらへんやろ 」
ni「 関係ありすぎだわ馬鹿野郎 」
……あまりにも気まずい空気過ぎるということは禁句やぞ
俺はこの場から今すぐ逃げ出したかった
もう塩みたいに水に溶けてなくなりたい、あまりにも気まずすぎて逆に恐怖心がやばいです
この人怒ったらht並みにやべぇんだぞ!!!まじで一回あの5歳児野郎がタヒんでた56されかけてた記憶あるわ
ほんまにヤバいんやってまじでこの人!!!
ni「 今俺のことヤバいとかなんか考えてたか? 」
「 ぇ、いや……んなことないやん…w 」
ni「 ……そうか 」
まじで怖い。しにそう(物理で)
ni「 はぁ……んでさっさと答えてほしいんやけど、此処に居る理由 」
「 …… 」
ni「 …教えんと彼奴等にチクるぞ 」
「 分かったからチクらんといて 」
ni「 よろしい 」
脅されたわ、きゃー脅迫されましたー
……こんな茶番みたいなことやめとこ、普通にしんどいわ(脳が)
ni「 おら、はよ教えろ 」
「 分かったから……はぁ、 」
「 ……あのな、?… 」
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説明面倒くせぇのでぶっ飛ばします
知りたい人は過去の方を振り返ってきな☆
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「 ───……ってことで 」
ni「 はぇー……、 」
「 …他に行く場所ないし泊まるとこ探しとったら此処見つけてそのまま… 」
ni「 成程、…まぁ俺も旅しとって仮拠点みたいにしとったし全然ええけどな、使ってもらっても 」
「 、!ほ、ほんま?! 」
ni「 おん、その代わり条件付きやぞ 」
「 ……内容は? 」
ni「 案外乗り気やな 」
ni「 えーっと条件っつーもんはな、 」
”これからずっとお前に着いていく”
「 ……は、はぁ?何やその馬鹿げた条件…… 」
ni「 馬鹿げたって失礼な奴や、 」
ni「 元々仲間やし…お前のことが心配なんや俺は 」
「 ……彼処を燃やしてんのに? 」
ni「 おん、……っておい今なんて言った??? 」
「 …我々国の基地の方を放火した 」
ni「 放火…?は、お前… 」
「 死亡者はおらん、元々復興で戦争が出来ひんようにさせる為にやったし 」
ni「 ……ならええんやけど 」
…失望されてもうたかな
やっぱ仲間やった彼奴等の大事な場所とか友好国とかに放火するとかアカンよな
……右腕失格、か。
いや、そもそも今の俺に右腕とか偉そうな肩書きを持つ権利も彼奴の隣に立つ権利も全部ないし
仲間とか馬鹿げてたわ、夢見すぎてた
「 ……ごめん 」
ni「 …俺はええよ、んでお前他のヤツには見つかったんやっけ? 」
「 shaとknsmと…zm 」
ni「 うわ意外と厄介なメンツやんけ 」
「 ……彼奴等には見苦しい所見せてもうた、ほんまに申し訳ないなって思っとる 」
ni「 別にしゃーないやろ、お前も…今は亡き国やけどあんな引き抜きの手紙とか送ってきとったし 」
ni「 元はというとあんな屑共が悪いんや、お前が謝ることないやろ 」
「 …せやな、ありがとw 」
ni「 どういたしまして 」
なんか、niさんと居るとペースが崩れてく
平常心を保つために偽っていた仮面も剥がれてきていつの間にか素で話してた
ポロって本音がこぼれてまうし外交では基本危ない
…でも、何故か不思議と嫌な気にはならなかった
これ以上失望されたくなくて自分から離れようとしてたのに、
niさんと居るとそんな気持ちも無くなって安心出来るようなそんな気がする
……ほんまに、いつも助けられてて申し訳ないわ
ni「 んで、ええ加減腕とか顔見せろ 」
「 …ぇ、? 」
ni「 怪我、してんだろ。足を妙に引きずるような移動の仕方しててわかりやすかったわ 」
「 …え、怪我しとるん?俺 」
ni「 え、もしかして自覚なし???は??? 」
「 あ、ごめんなんか… 」
ni「 いや別にええんやけど、てかさっさと傷見せろ 」
「 えぇ……はい、 」
そう言って裾を捲って彼にいつの間にか傷だらけになっていた腕を見せる
すると顔を顰めて難しそうな表情を浮かべながら消毒液とか取り出して手当を始める
……え、そんなに深刻な感じっすか???
見た限り痛々しいなぁ〜…って程度なんやけど、てか痛み全然ないんやけど
そう思いながら手当をするniさんの様子を眺めながら呑気に考え事をする
…あ、うさぎさんもふもふしたいなぁとか考えてるわけではないからな?!(必死)
(数十分後…)
ni「 ……ある程度軽い手当は完了したで 」
「 …ぁ、ありがとう 」
ni「 別にええよ、てかお前よぉこの怪我で動けまくったな 」
「 まぁ……痛みは特にないし 」
ni「 そう、か… 」
「 ……なぁ、彼奴等は呼ぶん、? 」
ni「 流石に今呼んだらお前嫌やろ 」
「 え、ま、まぁ……嫌というわけではないんやけど… 」
ni「 今のお前を彼奴等が会ったらろくな事にならん未来が見える 」
「 なにその勘という名の第六感(?) 」
ni「 第六感ではないんやけどな… 」
ni「 まぁ、暫くどっかの友好国にお前を預けようとは思うわ 」
「 …そうか… 」
ni「 …安心しろ、お前が回復して彼奴等と面と向かって話せるまで俺も一緒に居るわ 」
「 ほ、ほんま?! 」
ni「 あぁ、その代わりpsnは呼ばせてもらうからな 」
「 え”、なんで??? 」
ni「 お前の精神状態見た限りやばそうやし怪我もかなり重症の方やし 」
「 そうなんや……いやでもpsnだけは嫌や!!! 」
ni「 えぇ……じゃあもうその友好国の人に頼むしかないか 」
「 …ホッ 」
よかったあのホモ神じゃなくて
彼奴はまじで掘ってきそうで怖い
ni「 とりあえず、暫く外出禁止な 」
「 え、ちょ…まじで言っとる??? 」
ni「 まじで言っとる、お前指名手配されとるし見つかったら面倒くせぇんだよ 」
「 指名手配されとんの?!?!?! 」
ni「 放火とか総統暗殺未遂とか 」
「 その件は本当に誠に申し訳ございませんでした 」
ni「 ならよし 」
ni「 とりあえず、今日から宜しくな 」
「 は、はひ…… 」
まだ恐怖心が拭えきれんけど……少し寂しかった毎日が色づいた気がした
それから少し経って、niさんは本当に俺の様子を観察するかのようになった
というか何処に行こうとしても着いてくるんやけど、ストーカーですかアンタ????
でも観察をしてる割には彼奴等に報告とかしてないようで、本当に約束を守ってくれてるんだなぁって思った
流石niさん
……これでもし、このまま上手く行ったら彼奴等とまた面と向かって喋れるかな…
そう思いながら昼食を口にする
少しピリッとした辛味が舌を刺激した
コメント
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おっとtnさんあんた…