短編集も書きたいけどこっちを進めさせたいんじゃ(by.主)
あと9000いいね有難うございます皆さん本当に頭が上がりません
では本編どうぞ
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ni「 ん、朝飯出来たで 」
「 ぁ…ッ、ありがとw 」
今日も外に出ることはなく、この家で過ごす。
前まで味は無かったものの、少しずつ、少しずつ味が分かるようになってきて
不安だったドロドロとした黒い感情もだんだん泡のように消えていって…身体が軽くなってる気がする
「 お、今日はトーストやん 」
ni「 すまんな、こんな簡単なものしか出来んくて 」
「 別に全然大丈夫やで、niさんの飯食べれるだけ嬉しいし 」
ni「 そうか、w 」
そんな他愛もない会話を交わしていく
……もしかしたら、俺がちゃんとあの三人と向き合ってたら前みたいにこうやって話せたんかな、
何故か後悔だけが積もっていく
ni「 …別に後悔なんてせんくてもええと思うけどな 」
「 ぇ、? 」
ni「 w…お前、今気分沈んどるやろ 」
ni「 むっちゃ顔に出とったで 」
「 え、まじ? 」
ni「 おん、お前元から表情豊かやから分かりやすい 」
「 まじか…w 」
まさか今の気持ちをniさんに知られた、と思うとちょっと恥ずかしい
でも、一歩ずつでいい、ちょっとずつ彼奴等と話せるよう努力しようと思う
それが今の自分にできる仕事でもあるから
そう思ったことは心のどっかに仕舞っておく
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「 …そういや兄さんは、なんで出ていったん? 」
ni「 え、あー… 」
トーストを口に咥えながらそう聞いた
ずっと前から、niさんが居なくなった数年前からずっと思っていたこと
ただ気になったから聞いただけ、失礼じゃないかと思ったけど…今聞いておかないとアカン気がした
ni「 ”あの日記”に書いてあることで合ってるよ 」
「 …自分は裏で支えたほうが良いって…? 」
ni「 あぁ、少なくとも今のお前らについていける気がしなかった 」
ni「 好きなことをする。ただそれだけの理由で出てった 」
好きなことをする
それを聞いたとき、niさんは俺らと一緒に居ると好きなことを全力で出来ないのかと不安になった
鋼メンタル並みと言われた俺の精神だが、仲間とあんなことがあった。
そのせいか分からないが前より不安になった、自己嫌悪がすごい
「 ……niさんは、俺らと一緒に居ると好きなこと出来ひん…の、? 」
緊張した、だから聞いてしまった。無意識に
本来はあまり聞いてはいけないことだろうとわかっている、分かっているけど口にしてしまった。その言葉を
ni「 そういうことちゃうよ 」
その一言を聞いた途端、自分の中でドロドロとした黒い感情がちょっと無くなった気がした
ni「 俺のしたいことは、お前らの夢を一緒に歩むこと 」
「 ? 」
ni「 …だから、俺は出ていって物資や情報を集めて集めまくってお前らへ渡すことでお前らの夢を背中から押してやることが出来るんじゃないかと思った 」
ni「 お前らの元に居続けたら楽しいかもしれんけど、役に立ちたいが一番だった 」
「 役に、立ちたい… 」
今更寝ぼけているのか分からない、脳がその言葉を理解するのに数秒かかった
内心、音信不通になってから嫌われたんじゃないかと思っていた。でもそんなことはなかった
やっぱ、niさんはniさんや。敵わんわ
「 …ふはw 」
ni「 なんや笑って 」
「 いや、 」
「 なんかちょっと安心したw 」
ni「 !…そうか、w 」
niさんのことをちゃんと聞けて良かった、こんな再会は吃驚したけど会えて良かった
そんなことを心の底で思いながらトーストをまた口に頬張る
いつもより、美味しいような気がした。
外は雷雨が凄かったけど。
パリンッ!
ni「 ビビった…w 」
「 www、あー…この花瓶割れてもうたか 」
ni「 あー、まぁちょっと前に買ったやつやしな 」
「 あ、そうなんや 」
ni「 綺麗やろ?手入れしてんのよな毎回 」
「 はぇ〜… 」
その日、嫌な予感が拭えることはなかった
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