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土曜日の夜、授業は算数。飯盛「円の面積の求め方はわかるかな?」
敦「えーと、なんだろう・・・」
芽衣「長さは確か、直径✖️3,14・・・」
彰人「じゃあなんだぁ?」
咲良「やっぱりわかんないわ。」
飯盛「正解は、半径✖️半径✖️3,14なんだ!」
彰人「なーんやそれっ。」
芽衣「へえー!そうなんだぁ!」
敦「これで知識が増えたな。」
咲良「ノートにまとめておかないと!」
みんなが成長してくれて、とても嬉しく思う。
このまま、卒業して欲しいな。
そうして、1日目の授業が終了した。
飯盛「みんな、よく頑張った。夜ご飯にしよう。」
芽衣「でも、お金残ってるの?」
そう聞くと、飯盛はニヤリと笑った。
飯盛「アレックスには感謝してるよぉ・・・!」
敦「最低だな。」
咲良「やり方の手口が詐欺師よね。」
飯盛「嘘だよ!ちゃんと許可取ってるよ!」
芽衣「本当だったら呪ってたわw」
彰人「本当だなw」
そうして、夜ご飯を買いに行き、家に戻った。
飯盛「そういえば、新聞が入ってたな。」
咲良「なになにー?見ようよ!」
飯盛「ちょっと待ってね・・・」
その新聞には、こんな内容が書いていた。
・小学校6年生児童4人誘拐殺人事件から12年。
鹿児島監獄から犯人が脱獄しても、12年経った。
あの犯人は、今は何をしているのか!?
飯盛「・・・・・・・」
芽衣「ね、何書いてたの?」
その瞬間、飯盛はすぐに新聞を破った。
ビリッ、ビリビリ、ビリッ・・・
敦「え?ええ?何してるの?」
飯盛「これで、いいんだ、これで・・・・・」
思い出したくない、もういいよ。
辛い思いは散々だ。
飯盛「・・・みんな、ご飯にしよう。お腹が空いたよ。」
芽衣「先生・・・?」
今日の先生、ちょっとおかしい・・・?
夜ご飯中・・・
飯盛「ねえ、ちょっと生々しい質問してもいいかい?」
彰人「え?まあ、うん・・・」
飯盛「その、犯人の特徴とか、覚えてる・・・?」
芽衣「ええ、と、部屋に来たときは目隠ししてたから分からないけど、車に乗ったときは、」
「確か・・・小柄な人だったよ。とっっっても。私達より年下だったと思うよ。」
敦「確かに、その子供につられて、急に大人が来たんだよな。そこから意識が・・・」
飯盛「そうなんだ、その子供は、犯罪に利用されてしまったのか・・・」
咲良「今考えると可哀想ね・・・」
可哀想・・・・・か。
あの時の僕は考えもしなかったな。
残ったお金は、生活費に回すのはやめよう・・・
改めて思ったな。
夢遊病の恐怖を