テラーノベル
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夢を見た。あの時の。
息苦しい、あの夢。
部屋の中に居て、男がいる。
手には包丁を持っている。血のついた。
あの生臭い・・・息がしづらい・・・・
日曜日の朝。
飯盛「はーい、朝だよー!」
子供達を起こす。
敦「はあぁ・・・おはよう、先生。」
飯盛「おはよう。敦君。」
こうして、朝の食事の準備をした。
芽衣「ねぇ、先生」
飯盛「どうした?」
芽衣「魑魅魍魎ちみもうりょうって、どういう意味?」
飯盛「おおw難しい言葉を知ってるね。」
彰人「僕ら4人は知ってるよ。」
飯盛「そうかい・・意味はね、人に害を与える化け物の総称だよ。」
「あとは、私欲のために悪巧みをする人の例えでもあるね・・。」
咲良「そうなんだ・・怖い意味だね。」
飯盛「そうだね。あまり使われない言葉だけどね。」
そうして、朝の準備が終わり、飯盛は外へ出かける準備をした。
彰人「え?どこ行くの?」
飯盛「ごめん!どうしても行きたいところがあるんだ・・・・!」
芽衣「行きたい所?」
飯盛「・・・・・カードショップ。」
全員「「「「!?」」」」
敦「先生、カードゲームしてたの・・・?」
飯盛「大会も優勝してるほど、ガチ勢なんだ、僕。」
咲良「そうなの・・びっくりだね。」
飯盛「うん。今が10時だから・・・12時には戻ってくるよ。」
敦「ぃいや昼ぅ!」
芽衣「まあ、待っててあげるわよ。」
彰人「行ってらっしゃい!」
飯盛「ありがとう!行ってきます!」
そうして、マンションの外に出た。
すると、マンションの入り口の隣あたりに、30代ぐらいの男性が2人居た。
トランシーバーのようなものを持って、誰かと話しているように見えた。
すぐにピンときた。警察官だ。
多分、僕の部屋を見ているのだろう・・・
そりゃそうだ。あの事件の犯人は逃げているんだ。
犯人はきっと、この部屋に来るに違いない。
警察官には感謝しかない。
じゃあ、行こう。今日はミニ大会があるからな。
珍しく、勝てば賞金10,000円!
飯盛「あの子たちの為にも、お金を稼がないとね・・・!」
柴田「鹿児島県内の他県への出入り口全てに監視を付けた。」
岡田「!」
柴田は真剣な顔で言った。
柴田「これで、鹿児島県外に行く人の中に犯人がいるかもしれないから、わかるはずだ。」
柴田の目の下にクマがある。寝てない証拠だ。
岡田「他に何かやる事があれば言ってください。俺がやっとくんで。」
柴田は目を開いた。
柴田「そういえば・・・お前,カードゲームしてたよな。」
岡田「あ、はい。」
柴田「再来月、お前大会出る予定だよな。」
岡田「おかげさまで、行けることになりました。」
柴田「その大会に、現在の203号室の住居者が必ず来る。」
「そいつに、部屋のことを話すのはどうだ?」
岡田「・・!いいですね!前の大会の優勝者ですし、話しやすそうです!」
柴田「よし、この作戦で行こう!」
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