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「おはようございます。」「ハイおはよう」「お早う御座います」「お早う。」次々にホステスが入店する。クラブ エンパイアのママは今日は洋装で髪を下ろし、ルビーのイヤリングをしている。
「いらっしゃっいませ」黒服の声がした。遠くからは、ステテコかラクダにクレープのシャツと見まがうオヤジが入って来た。足元は雪駄だ。「キャ〜っ」「わ〜っ」「わ゛〜っ」ホステスがキャーキャーやって取り囲んだ。良く見ると、良仔も良く知っている格闘家だった。ママを見ると、「あんなところに行くことは無いわ。困るのよね!若い娘に囲まれるのが好きで、」言っている間もなく、「今日の分や」と腹巻きから万札を撒き始めた。「あら、っさんたら、うちはそんなにボッタクリじゃ有りませんよ」とママが言った。「オバハンに用は無いんよ」と男が言うと、ママは無言でカウンターに来た。