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今回はマブダチ。
全くバドエンではありません
早めに書いたから表現おかしいかも。
今回から書き方少し変えます。改行が少ないから見にくいかも
本人様には関係無し。
▷ rbr side
rbr 「 昔から嫌いやってん 」
rbr 「 お前のこと 」
sho 『 …え、 』
込み上がってくる感情を遂に口から出した。 そこに残ったのは、痛い沈黙と、 どうにもならない後悔だけだった。
言わなきゃよかった、こんな思い伝えなかったらよかったなんて、もう遅い。
sho 『 …そっか、あ 』
別に嫌いではない君が、 バツが悪そうに目を背ける。 君の事を傷つけるつもりじゃなかったんだ。 ただ、我慢出来なかっただけなんだ。ほんとに、ほんとに嫌いって言う訳じゃなくて、ただ…
sho 『 なんか、っ…ごめんなぁ、 』
聞きたくもない謝罪の言葉は、なんで 君の口から出てくるのだろう。 別に君が泣いて謝ることなんてないよ。嫌いって言った俺も俺だけど。 君の涙ぐんでいるその目を見て、罪悪感が溢れ出てくる。
rbr 「 ……っ、 」
俺は何も返すことができずに、 ただ俯いている君の顔を見つめる。なんかこう、言葉にできない感情でいっぱいで、 言いたいことは頭の中に次々と思い浮かんで来るけど、何故か口にすることが出来ない。 嫌いだってことは言えたのに。
本当に、口にすることができない。まるで口が金縛りにあったように、全くと言っていいほど動かなくて。けど多分、自分が動かなくしてるんだろうけど。
sho 『 …なんか言ってやっ!! 』
sho 『 ホンマに俺のことっ、嫌いなんっ …?!! 』
さっきまでか弱かった君の声は、いきなり怒号へと変わった。 嫌いなわけないよ、怒らないでよ。 …思ったことないって言えば嘘になるけど、それでも今は嫌いじゃないから。
rbr 「 …嫌いじゃない 」
rbr 「 けど、思ったことはあるよ 」
思ったことある、と言えば、君はなんて反応するだろう。 怒って怒鳴るかな。悲しんで涙を流すかな? ただ今俺に出来ることは、悪い方向に行かないよう願うだけ。
別に俺が言ったから願うも何もないけど。
sho 『 何?!俺のなにが悪いん?!!! 』
sho 『 俺さ、…誰にも嫌われないように頑張って来たつもりやねんで…? 』
…まさにそれ。 俺が嫌っていた理由は、 誰にも嫌われないようにするコイツの姿が悲しくてしょうがなかったから。
シャオロンの過去のことは知ってるけど、それでも俺に向けられる偽りのコイツは嫌いなんだよな。 俺とコイツは昔っからマブダチなのに、コイツは俺の前でも本当の性格を出さないから…。 イタズラ好きで、やんちゃで、人一倍元気で、俺と仲が良かったその性格をな。
今まで我慢して来た言葉を解放するように、
rbr 「 それ。 」
rbr 「 誰にも嫌われないようにするお前の姿が、嫌いだって言ってるんや…!!!」
感情を露にして思い切り伝える。
rbr 「 俺とお前ってマブダチちゃうん?!! 」
rbr 「 なのにお前はさ、俺の前まで性格隠してさ、 」
rbr 「 なんでホンマの自分を出そうとしいひんの、っ!!!! 」
感情が高まり、つい声を荒らげてしまう。 ふいに頬に涙が伝っているのが分かった。 それからは次々に涙が溢れ出てきて、 沈黙の中に、グスッと鼻をすする音しか聞こえかった。俺まで泣いちゃってるやん、やめてや。
少し落ち着いてから、
rbr 「 俺はお前に___ 」
そう自分の意見を伝えようとすると、
sho 『 嫌われたくないから!!!! 』
言葉を遮られた。
sho 『 もうさ…あの時みたいにはなりたくないねん、っ!!! 』
sho 『 お前だってさぁ、昔から一緒におるんやから、俺の辛さだって分かるやろ?!! 』
…そんなこと、とっくに知ってる。 だからこそ、やめて欲しいんだよ。 苦しそうに息を荒らげて泣きじゃくっているコイツの姿を、俺はただ一心に見つめることしかできなかった。
rbr「 … 」
ただ頭の中に唯一浮かび上がんできた言葉を、口にする。
rbr「 俺は、お前のそういう所が嫌いだった 」
それを伝えてみれば、頭の中からどんどん言いたいことが溢れてくる。 俺は止めることが出来ずに、言葉にしてしまう。
rbr「 お前は、昔からのマブダチより、そこら辺のヤツらの友情を選ぶんやな。 」
rbr「 お前を嫌ってるヤツが多くても、俺がその分まで仲良くしようと思ってたんやけどな。 」
なんとも言えない表情をしている君は、ただ反省をするように目を背けるだけ。
目を背けるまま君が口にした言葉は、
sho『 ごめんな、 』
それだけだった。
そして、君のその目からは、 憎悪なのか、後悔なのか、諦めなのか。 様々な感情が混じっているような涙が流れているだけだった。
俺はそのアイツの姿を見て見ぬフリし、
勢い良く駆け出した。
途中で、涙混じりのアイツの叫ぶ声が聞こえたような気がした。だけど、 目を向けずに走り続けた。 まるで、現実から逃げるように。
「 はぁっ、はぁっ…!!! 」
別に悲しくなんかない。 自分が言いたいことを言っただけなのに、 涙が流れ続けるのはなんで?
「 …はぁぁっ、ふぅっ、 」
そう情けない声を漏らしながら、 アイツの顔を思い出す。 イタズラ好きで元気だった頃の顔、 嫌われないように優しく振る舞っている顔、 さっきの苦しそうに涙を流す顔。
アイツの様々な顔が、 俺の脳裏に焼き付いている。
アイツのことなんかもう二度と思い出したくないから、 記憶を振り払うように走るスピードをあげる。
それでも、アイツは俺の頭の中から離れない。 それほど仲良くしていたかったのだろうか。
俺の目からは、後悔としか思えない涙が流れ続けているだけだった。